『ロスト・ボディ』(2012) - El Cuerpo –

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またですよー。死体が生き返るというゾンビ系オカルトホラーだと思っていたら、とても質の良いサスペンス・スリラーだった 資産家で年上の妻、若い愛人のいる夫、消えた死体、捜査する警察。妻は死んでいたのか、仮死状態だったのか、それとも・・?面白いですよー 
 

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■ロスト・ボディ – El Cuerpo -■
2012年/スペイン/111分
監督:オリオル・パウロ
脚本:オリオル・パウロ
撮影:オスカル・ファウラ

出演:
ホセ・コロナド
ウーゴ・シルバ
ベレン・ルエダ
アウラ・ガリード
 

解説:
消えた死体にまつわる人々をめぐる謎を描くスペイン発ホラー映画。監督・脚本は「ロスト・アイズ」の脚本家オリオル・パウロ。出演は「永遠のこどもたち」のベレン・ルエダ、「悪人に平穏なし」のホセ・コロナド。2013年10月~11月開催の特集上映〈“シッチェス映画祭”ファンタスティック・セレクション〉にて本邦初上映。(allcinema)

あらすじ:
ある夜、死体安置所の夜警がトラックに轢かれるという事故が発生する。監視カメラの映像から、夜警の男性は何かに驚きパニックになっていたことが分かる。と同時に安置所からマイカ・ビジャベルデという資産家女性の死体が消えたことが判明し、警察は捜査を開始。マイカの夫であるアレックスを調べると、彼には愛人がいることが分かり ―

英題:The Body


El cuerpo_25懐中電灯を持って森を走る一人の男。何かから逃げるように何度も後ろを振り返る。森を抜け道に出た途端、走ってきたトラックに撥ねられ、意識不明の重体に。いったい彼は、何から逃げようとしていたのか。
 
死体安置所で勤務中の夜警が交通事故に遭ったということで、警察が捜査を始める。安置所のある建物の監視カメラは1つを残し全て切られており、ますます犯罪性が臭う中、安置されていた死体一つが消えていたことが発覚。たちまち事件となった。
 
El cuerpo_13消えていたのは会社経営もする資産家マイカ・ビジャベルデ。心臓発作で死亡とのことだったが、検死はまだの状態。実は生きていたのか?それとも盗まれたのか?誰かに恨まれていたのか?と考え始めた警察は夫アレックスに連絡する。警察にやって来た彼は、妻が今日、死んだばかりだというのにやけに冷静。妻のことを過去形で話す夫に不信感を抱いたハイメ警部。彼は数年前に交通事故で妻を亡くしており、愛する妻を亡くしたばかりの夫の心情をよく分かっていたのだ。
 
El cuerpo_16夫を調べていくうち、若い愛人がいることが発覚し、妻を心臓発作に見せかけて殺したのではないかと夫を追い詰める警察。どうあっても否定する夫アレックス。
 
実際には妻を毒殺した彼は、警察とのやり取りの中で、また警察署の中で起きる不可解な事などから妻を殺し損ねたことを確信。執念深く計算高い妻は愛人に復讐するかもしれないと考えたアレックスは、警察の尋問の間に愛人に逃げるように連絡を取る。
 
そこに森で死体が一つ見つかったという一報が―
 

  

 
El cuerpo_26愛人と一緒になりたい夫が資産家の妻を殺したことは、予告編でも分かっていることなんですよね。予告編では運び込まれた妻の死体が“息を吹き返し”て“消えた”ことがクローズアップされているものだから、「実は妻は死んでいなかった」ことで妻の復讐物語なのかと思わせたり、ホラー好きな自分が予想したように「幽霊として蘇った」妻の復讐物語なのかと、ミスリード。
復讐されるのは「夫」で間違いないんだけど、そこに至るまでのよく練られた復讐シナリオがすばらしい。復讐者はさんざん夫を恐怖の演出でいたぶった上に、、、あ、、ここからは書かないでおこ。
 
とにかく夫と同じく観ているこちら側も騙されること間違いない。夫は基本的にワルいヤツでは無いんだろうけど、強引な妻に勝てなかったことが全ての原因。一番可哀想だったのは、愛人かな。
ラストは『ソウ』の有名な台詞“ゲームオーバー”続いてガシャーン(扉が閉る音)が聞こえてくるようだった。