『エグザム』(2009) - Exam –

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就職試験に集められてエライ目にあう、他の何かのホラーと間違えていたみたい。これは、成熟した各界のスペシャリストである受験者が、雇用側から奇妙な謎解きを迫られる、という内容。バカなことをしでかす、よくある山小屋ホラーの若者と違った大人の話だから、落ち着いて観ることが出来た。・・途中までは
 

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■エグザム – Exam -■
2009年/イギリス/101分

監督・脚本・製作:スチュアート・ヘイゼルダイン
撮影:ティム・ウォースター
音楽:スティーヴン・バートン 他

出演:
ルーク・マブリー
ジェンマ・チャン
ジミ・ミストリー
ジョン・ロイド・フィリンガム
チュク・イウジ
ナタリー・コックス
ポリアンナ・マッキントッシュ
アダル・ベック
コリン・サーモン

解説:
たった1つの雇用枠を賭け、8人のスペシャリストたちが閉ざされた密室で80分の難関な就職試験に挑むバトルを描くサスペンス。監督・脚本・製作は、本作が長編デビューとなるスチュアート・ヘイゼルダイン。出演は「28日後…」のルーク・マブリー、「2012」のジミ・ミストリー、「バンク・ジョブ」のコリン・サーモンなど。(Movie Walker)
 
あらすじ:
高額報酬を約束された、ある有力企業の最終採用試験に選ばれた8人が試験場に集められた。監督官から奇妙なルールを伝えられた後に試験は始まったが、質問が1つあると言われていたものの、用意されていたのは試験番号が書かれた用紙が各々1枚あるのみ。受験者は混乱しながらも協力しながら正解を導き出そうとするが ―


Exam_movie2009難関をくぐり抜け、最終試験に残った8名の男女。
国籍、年齢はバラバラで、軍人、工学者、科学者、哲学者、医師など専門も違う。まるで何かの実験のように残された8名は試験に臨んだが、それはとても奇妙なものだった。合格者は1名のみ。
 
試験会場は窓も無いような無機質な部屋で、入り口には武装した警備員が一人立っている。制限時間は80分。1つの質問に1つの答えを回答しなくてはならない。
試験監督の説明するルールは3つ。
1.監督、警備員に話しかけてはならない。
2.試験用紙を決して破損してはならない。
3.いかなる理由があろうと部屋から出たら失格
 
Exam_movie2009こうして始まった試験。各自のテーブルに置かれているものは1枚の用紙のみで、試験番号が書いてあるだけ。裏返してみても、透かしてみても質問がどこにも書かれていない。
用紙を凝視したまま皆が戸惑う中、アジア系の女性が志望動機を書き始めた。が、すぐに警備員が近寄り、力尽くで彼女を室外へ。用紙を破損してしまったのだ。
 
これを見た残り7名は、取りあえず質問を発見するまでは協力することに。しかし、この部屋でで出来る限りの事を試してみても、用紙には質問の文字が浮かんでこない。そのうち、メンバーの中に企業側の人間がいて、監視しているのではないか等の疑心暗鬼が起き出し、お互いを攻撃し始める―
 
 
Exam_movie2009人が何人か集まれば、よくしゃべる者、あまり意見を言わない者、同調するだけの者など、性格が出てくるものだが、エリートである彼らも同じ。お互いを全く知らず、皆がライバルという状況の中、最初に話し出して場を仕切ろうとする者、それに異を唱える者、じっくり鑑賞している者、場に交わらない者などが。そんなバラバラな彼らが一致協力して質問捜しを始めるが、腹の中には一物も二物もあって、うまくいっているようでいても緊張感は拭えない。
 
Exam_movie2009そして彼らの会話の中で明らかになる事実がある。
10年ほど前に若者だけに感染する致死性ウィルスが蔓延し、多くの若者が死に至ったこと。そしてそのウィルスに効く抗ウィルス薬を研究、開発しているのが、今回応募したこの企業であること。
ここにきて、今回残された最終受験者が、各界のスペシャリストであることが何かの陰謀に見えてくる。一体これはただの試験なのか。それとも何かの実験なのか。それとも―
 
同じような設定でホラーものがあったから、その内、殺し合うのかと思ってビクビクしていたが、そうでは無かった。オチもホッとさせられる内容。そこにいくまでの緊迫状態は長いが、飽きるほどでも無い。が、ちょっと不必要では?と思う設定もあり。
総合的な感想は、知識があれば、色々な場面で役にたつものだなー、と感心したこと。発見は人喰いじゃ無いポリアンナ・マッキントッシュが出ていたこと。