『クロニクル』(2012) - Chronicle –

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予告編を見てレンタルされるのを楽しみに待っていたこの映画。超能力を手に入れた高校生達の、お馬鹿なお話だと単純に思っていたが、、、違った(また)。 超能力を使ったイタズラから、それはどんどんと大きな事件へ。これ、「AKIRA」の実写化じゃないですよ、ね・・?
 
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■クロニクル - Chronicle -■

2012年/アメリカ/84分
監督:ジョシュ・トランク
脚本:マックス・ランディス
原案:マックス・ランディス、ジョシュ・トランク
製作:ジョン・デイヴィス 他
製作総指揮:ジェームズ・ドッドソン
撮影:マシュー・ジェンセン
音楽:アンドレア・フォン・フォースター
出演:
デイン・デハーン(アンドリュー)

アレックス・ラッセル(マット)
マイケル・B・ジョーダン(スティーブ)
マイケル・ケリー(アンドリュー父)
アシュリー・ヒンショウ(ケイシー)

解説:
新人監督による低予算映画にもかかわらず、予測不能の展開と思春期の若者のリアルな心理描写が評判を呼び、全米初登場1位のサプライズ・ヒットを記録してセンセーションを巻き起こしたSF青春サスペンス・アクション。ある日突然手に入れた特殊な能力を使ってイタズラを重ねる平凡な高校生3人組が、いつしかその強大な力に自ら振り回され、思いもよらぬ事態を引き起こすさまを、ファウンドフッテージ・スタイルの臨場感あふれる映像で描き出していく。主演は本作でブレイクを果たした注目の若手、デイン・デハーン。監督も本作をきっかけに一躍ハリウッド期待の若手となったジョシュ・トランク。
 (allcinema)
 
あらすじ:
平凡な3人の高校生がひょんな事から手に入れた超能力の力。練習を重ねるうち夢中になり、より大きな力を持つようになっていく。しっかりルールを決めてイタズラくらいに使っていた3人だったが、ある時から1人が暴走を始め ―


まずは超能力を手に入れてしまった3人の高校生を紹介しよう。
 

アンドリュー
Chronicle_25母親は病で寝たきり。父親は消防士だったが、怪我をしたことから酒に溺れ仕事もせずにぶらぶらしている。妻の薬代は高く働かなくてはならないことを自覚しているものの出来ていない。そのイライラを息子に対する暴力で発散してしまっている。
一人っ子のアンドリューはそんなこともあり、いつもオドオドしているものだから、学校ではイジメの恰好の餌食。手に入れたビデオカメラをいつも持ち、顔の前にかざすことで他人と距離をとりバリアとしている。が、母親を大事にする、根は優しい少年。
マット
Chronicle_28アンドリューとは同い年の従兄弟。哲学オタクであるものの、ごくごく普通の高校生。人を助ける仕事をしたいと常々考えており、しっかりとした倫理観を持つ。
アンドリューとは疎遠であったが、同じ高校になってからは一緒にいることが増えた。

スティーブ
Chronicle_29家は裕福であるものの、両親は不仲で母親は浮気しているもよう。学校では明るく人気者で、そんな悩みは隠しており、一見、お調子者にも見えるが、友人を大切にする高校生で大学進学を目指す。
かつてはアンドリューと接点は無かったが、今回、同じ力を持つようになり親友になっていく。唯一アンドリューだけに両親の悩みを打ち明ける。

 
この三者三様の高校生。服装を見ているだけでも家の事情が垣間見える。それがそのまま学校での立ち位置になってしまっているあたりが、彼らはまだ子供だと分かる。それででもマットは考え方がしっかりしていて大人びているが。
そして、ある日、廃屋の裏にある穴の中で妙なものを発見したがために、超能力の力を授かり、3人の運命は大きく変わっていく(この「妙なもの」の正体は分からないが、ぱっと見、宇宙のアレ絡みのように見える )。
 
Chronicle_30最初はサイコキネシス(念力)。念じるだけで女子のスカートをめくり、ぬいぐるみを宙に浮かせる。動かせるものの質量はどんどん大きくなり、停車している車を移動させるまでになった。中でも感受性の強いアンドリューの力は抜きんでており、さくさくとブロックを組み立て、浮かせたカメラを操作する。しかし、ある時、走っている車を指先一つで事故に導いてしまったことから、マットが人を傷つけないようルールを決めた。それは
・生き物には使わない
・怒っている時には使わない
・この事は3人だけの秘密にする
 
Chronicle_33次はテレパシー。離れていてもお互いの声が聞こえるように。これは特にアンドリューを心配するマットに顕著に表れる。そして次が見どころの空中浮遊。最初はふわりと浮かんでいるだけだったのが、スピードをもって滑空することが出来るように。それはほとんどスーパーマンだ。
これらの力を使ってさんざん楽しみ、マウイ島へ行きたいなどと話す彼らは無邪気な高校生だ。
しかし、家庭に問題を抱えるアンドリューに、変化が起きる。
家庭、特に父親の問題は、この力を持ってしてもどうにもならない。八つ当たりされ、殴られ、精神的にまいっていくアンドリュー。家のことを恥だと考えている彼は、この苦しみを友人達にも話せない。一人苦しみ切羽詰まった彼は、マットの決めたルールを破り、安易に事態を打開しようとするが―


 
Chronicle_18いつも孤独で人付き合いが下手なアンドリュー。それは社会性を身につけていないことも意味する。そんな彼が授かった力は、他の2人と違って凶器になった。
なんか聞いたことある話ですよね。ここまでは最近リメイク公開されたあの映画『キャリー』、そしてここからは、それに加えて『AKIRA』そのもの(こう書いちゃうと、思いっきりネタバレに)。
包帯を巻いた病院着の彼が、倒れ、起き上がり、街に浮かぶ様子はデコスケだ。そのデコスケを心配して後を追うのは従兄弟のマット。この一連のシーンは予算のほとんどが使われたのではないかと思えるほど見応えがあり、自然だ。アンドリューやマットを突き動かす心理状態もよく理解でき、とてもうまい脚本だと思う。
こんな事があった後のラストは爽やかで、観終わった後、ただの暴走少年の話ではない何かを考えさせられる。
 

 icon-film  デイン・デハーン(アンドリュー)
Chronicle_17アメリカ合衆国の俳優。
ペンシルベニア州アレンタウン出身。ノースカロライナ大学芸術学校で学ぶ。2008年、『アメリカン・バッファロー』のブロードウェイ公演でハーレイ・ジョエル・オスメントの代役を務めてキャリアを開始。その後「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」で初めてテレビの役を得たほか、ジョン・セイルズ監督の『Amigo』などに出演した。2010年に放送されたHBOの『In Treatment』の第3シーズンにレギュラー出演し、高い評価を得た。
2011年、「トゥルーブラッド」の第4シーズンに出演。2012年には20世紀フォックスのスーパーナチュラル映画『クロニクル』で主演を務めるほか、ジョン・ヒルコート監督の『欲望のバージニア』に出演する。
 
■主な出演作
・Amigo (2010)
・The Layla Project (2010)
・クロニクル Chronicle (2012)
・欲望のバージニア Lawless (2012)
・Jack and Diane (2012)
プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 The Place Beyond the Pines (2012)
・リンカーン Lincoln (2012)
・アメイジング・スパイダーマン2 The Amazing Spider-Man 2 (2014)
(Wiki:デイン・デハーン)

ぃぇね、そっくりです。ディカプリオの若い頃に。声まで似てる。他にも似てるなーと思った俳優さんがいたけれど、生き写しです。そう言えば、ディカプリオ製作で『AKIRA』実写化はどうなったんだろう?でも、もういいか、って思えてきた。本作で思いっきり観ることが出来たし(それもディカプリオそっくりさん主演で)。
 
※本作はレンタル版ブルーレイ“エクステンデッド・エディション”で観ました。ざっとamazonで確認したところ、特典映像は販売、レンタルとも同じもよう。そして続編の計画も・・