『ノー・ワン・リヴズ』(2012) - No One Lives –

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お気に入り『ミッドナイト・ミート・トレイン』の北村龍平監督作。今度はどんな血液の魔術を見せてくれるかなーっと楽しみに観始めたが、、今作はホラーというよりサイコスリラー。それも結構簡単な筋書きだった。
 
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■ノー・ワン・リヴズ - No One Lives -■

2012年/アメリカ/87分
監督:北村 龍平
脚本:デヴィッド・ローレンス・コーエン
製作:ハリー・ナップ 他
製作総指揮:エルトン・ブランド 他
撮影:ダニエル・C・パール
音楽:ジェローム・ディロン
出演:
ルーク・エヴァンス(ドライバー)
アデレイド・クレメンス(エマ)
リー・ターゲセン(ホーグ)
ローラ・ラムジー(ベティ)
デレク・マジャール(フリン)
アメリカ・オリーヴォ(タマラ)
ボー・ナップ(デニー)
ブローダス・クレイ(イーサン)
リンゼイ・ショウ(アンバー)

解説:
「VERSUS ヴァーサス」などで海外でも高い人気を誇る北村龍平監督の「ミッドナイト・ミート・トレイン」に続くハリウッド第二弾。脚本は「新・13日の金曜日」のデヴィッド・コーエンが担当。主演は「インモータルズ -神々の戦い-」「推理作家ポー 最期の5日間」のルーク・エヴァンスと「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のアデレイド・クレメンス。
 (allcinema)
 
あらすじ:
田舎町を旅するカップルが地元の強盗団に襲われ拉致された。いつものように金品を奪い、ついでに女性を襲おうと簡単に考えていた強盗団だったが、事故で女性が死亡。おまけに奪った車のトランクから全米を震撼させている事件の唯一の行方不明者が見つかる。さらにカップルの男が恋人を殺されたことで凶暴性をむき出しにして、強盗団を襲い始める-


No One Lives_22オープニングは下着姿で森を逃げ回る一人の女子。倒れ、傷付きながらもようやく車の走る道に出たと思ったら、罠に足を取られ無念にもまた森へ。
あるカップルが田舎道を車で移動している。女の機嫌はとても悪く、なんとかご機嫌を取ろうと話しかける男。どうやら男の浮気がばれた様子。モーテルに着いても食事に出ても機嫌は悪いまま。
豪邸に盗みに入った強盗団の男女。下調べが悪かったのか、強盗途中で住人が戻り、皆殺し。
 
一見、なんの関係も無いこの3組の人間が出会ってしまったことから、悲劇が起きる。その悲劇の被害者は強盗団。自業自得ではあるけれど。
 
 
No One Lives_27泥棒に入ったら殺人鬼の家だった」的なこのお話。どこかで観たことあるなーと思っていたら思い出したっ。『パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会』だ。タイトルも『誰も生き延びられない』だし、もう話の筋はほとんど分かってしまう。最初の森の女子がどう絡むのか、とは思ったが、やっぱりこうきたか、だし、女子の行動に意外性が無い。強盗団は結構頑張ったけどね。
 
じゃあ、この男に魅力があるか、と言えば、、あまり無い 役者さんは『推理作家ポー 最期の5日間』で渋い刑事役だったルーク・エヴァンスなんだけど、どうも渋みも深みも感じられない。男がなぜ、こうなったのか、という説明がされない場合、観る側は色々と想像してイライラしたり納得したりするものだが、それすら「無い」。ただの「黒のランボー」。
 
では、ホラー度はどうでしょう
音がボギャッ、ガキッ、と響く割に映像は控えめ。と言っても首ブランや内蔵ザーッはあるので苦手な人にはオススメできない。反対に貯めて、貯めて、ワーッとビックリさせる演出はほとんど無いから、心臓には優しい。まーこの男は殺人技術に長けた男というだけで、ワナオトコでもレザーフェイスでも無いから当たり前なんだけど。サイコさも中途半端で、だから面白みも人間味も憎たらしさもあまり感じられなかった。
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冷たいメタルな質感の地下鉄車内で、血液が生き物のようにのたうつ―
この温度感覚が素晴らしい前作『ミッドナイト・ミート・トレイン』。さぞかし今回も斬新で面白い物が観られるだろうとワクワクしてソファに座ったが、、、残念。
まぁ、お話が全然違うんだからしょうが無いんだけど、前作の「こんなの初めて観たワ!」という感動が、残念ながら今作ではほとんど感じられなかった。印象的なシーンがいくつかあっただけに、もっと度肝を抜かれる見せ方もあった気もするけど、じゃあどうやれば良かったの?と聞かれても分かりません..
次に期待しましょう。