『デッドガール』(2008) - Deadgirl –

entry-image_260
ふざけた高校生のゾンビものだと思っていたこの作品。いやいや、結構きっちりと作られたサスペンス・青春ホラーでした。そして主演の男の子が前回アップした『死霊のはらわた(2013)』のお兄ちゃんとは気が付かなかった!続けて観たというのに・・。
 
Deadgirl_04
■デッドガール - Deadgirl -■
 2008年/アメリカ/102分
監督:マルセル・サーミエント、ガディ・ハレル
脚本:トレント・ハーガ
製作:マルセル・サーミエント、ガディ・ハレル
製作総指揮:クリストファー・ウェブスター 他
撮影:ハリス・シャラランブス
音楽:ジョセフ・バウアー
出演:
シャイロー・フェルナンデス(リッキー)
ノア・セガン(JT)
キャンディス・アッコラ(ジョアン)
ジェニー・スペイン(デッドガール)
ノーラン・ジェラード・ファンク
エリック・ポドナー
アンドリュー・ディパルマ
マイケル・ボーウェン

解説:
モテない変態高校生たちが、廃墟となった精神病院の地下で拘束された女性を発見し、彼女を性の奴隷として監禁したことから巻き起こる狂気と恐怖の物語を描く鬼畜系ホラー。出演はシャイロー・フェルナンデス、ノア・セガン、キャンディス・アッコラ。
 (allcinema)
 
あらすじ:
授業をさぼって郊外にある廃病院に忍び込んだ高校生リッキーとJT。ふざけている内に地下に迷い込んだ2人は、固く閉ざされた扉の中で拘束された全裸の女性を発見する。すぐに逃げだそうとしたリッキーを押しとどめたJTは、自分たちのオモチャにしようと提案するが-


Deadgirl_12廃屋となった精神病院の地下深くで見つけた全裸の女性。
ベッドに鎖で繋がれビニールで覆われたその綺麗な女性は最初は死体に見えた。その段階で逃げ出そうとするリッキーを押しとどめ、じっくり観察したJTは、それがまだ生きていることを知る。
 
勉強は嫌いで、クラブにも参加していない、時間だけはある男子高校生2人。考えていることと言えばビールと女の子のこと。そんな2人の前に横たわっている全裸の女性は、まるでご馳走に見えたことだろう。しかしリッキーは、そんな気持ちを捨て去って警察に通報しようとするが、JTは違った。全くもって違った。2人のオモチャにしようと言い出したのだ。JTのあまりの卑劣さ加減に付き合いきれないとばかり先に病院を出たリッキー。
JTは残った。
 
Deadgirl_22そして翌日。
病院の地下に女性はまだ横たわっていた。見た目が昨日より汚れている。
JTもいた。そして恐るべき話を始めた。「この女は死なない。」
殴っても、首の骨を折っても、銃で撃っても死なない女。この世の者では無いとしか思えない不気味な存在。リッキーは無かったことにしたかったが、JTはやはり違った。このまま自分の人形に。
 
仲の良かった2人だったが、この女の出現で関係にひびが入っていく。
いつかバレて警察に捕まるかもしれない不安もあるが、例え生きた人間ではないにせよ、オモチャにするため繋いで監禁しておくことに罪悪感が一杯のリッキー。かたやJTは、オモチャにして遊んだ後、徐々にこの女に情が移っていく。どんどん離れられなくなっていく。
そして別の友達にこの秘密が知れた時、リッキーの不安とJTの傲慢さはさらに加速し、破滅へと向かっていく―
 


 
Deadgirl_11どちらも家庭には恵まれていないリッキーとJT。JTにとってこの女は最初はオモチャだったが、しばらくする内に疑似家族ともいうべき思いに変わっていったのか。凶暴なこの女は鎖を外すことは出来ないが、繋いでいる限りは大人しい。ゾンビとも違うようだが、一体なんだ・・。
 
この作品はただの死なない女を題材にしたホラーというよりは、普通のあほな高校生だった2人がどんどん変わっていく様に主題を置いている。
傲慢さがますます冴えてくるJT、優柔不断なところもあるが根は優しいリッキー。最初の登場時には見た目が逆の性格に見えたのも面白い。意地悪で陰険に見えたリッキーが実は優しい男の子だった。
が、しかし、、、心の奥底に秘めたものは誰にも分からない。本人も気付かないでいるのかも。