マスターズ・オブ・ホラー#2 「魔女の棲む館」 – H. P. Lovecraft’s Dreams in the Witch-House –

「マスターズ・オブ・ホラー」シリーズ2作目でオカルトホラーの中でも魔女もの作品。原作はSF的なホラー小説が得意なハワード・フィリップス・ラヴクラフト。『死霊のはらわた』にも出演した「ネクロノミコン(死者の書)」も登場する。

H. P. Lovecraft’s Dreams in the Witch-House 
■魔女の棲む館 - H. P. Lovecraft’s Dreams in the Witch-House -■
2005年・TV/アメリカ/58分
 
監督:スチュアート・ゴードン
脚本:デニス・パオリ、スチュアート・ゴードン
原作:H.P.ラヴクラフト
製作総指揮:キース・アディス、モリス・バーガー他
音楽:リチャード・バンド
撮影:ジョン・ジョフィン
出演:
エズラ・ゴッデン(ウォルター)
スーザン・ベイン(フランセス)
ジェイ・ブラゾー
アンソニー・ハリソン
 
あらすじ:
研究論文を書くために古い屋敷の一室を借りた大学院生ウォルター。しかしその夜から彼は奇妙な夢を見始める。


 
H. P. Lovecraft’s Dreams in the Witch-House家賃の安さに惹かれ、築300年にもなる古い屋敷の一室を間借りした大学院生ウォルター。論文を仕上げるために静かな環境を求めた末の決断だったが、偉そうな管理人、夜中にうるさい音を立てる他の住人などに悩まされることになった。
 
ネズミが出入りする穴を塞いであげたことで仲良くなった隣の美しい若い母親フランセスと幼子ダニーは彼の慰めになったが、その夜から彼は悪夢ともいうべき奇妙な夢を見始める。
最初に見たのが人間の顔をした話すネズミ。最初はネズミを追い払ったことで夢に出てきたんだろうと思ったウォルター。
H. P. Lovecraft’s Dreams in the Witch-Houseしかし翌日見た夢では、誘惑するフランセスとベッドに入ると彼女が年老いた醜い魔女に変身するというもので、自分の大きな叫び声に目を覚ますことになる。
 
悪夢の後、目を覚ますと別の場所にいるようになったウォルターは自分は夢遊病かと疑うが、夢の中で負った傷が身体に残っており、全て現実であると確信する。
そしてネズミや魔女がその姿を現す自分の部屋の壁をハンマーで打ち砕き、中へと入っていくが、そこで見つけたものは何十体もの子供の骨だった-


 
H. P. Lovecraft魔女もののオカルトホラーである本作は、H.P.ラヴクラフト原作ということで単なるオカルトにとどまらず、魔女やネズミの住む世界とウォルターの住む人間世界は交点で結ばれており、ある条件が整えば空間が交わって自由に行き来できるようになるというSFチックな設定になっている。
(ウォルターによると、この世は11次元の世界があるらしい)
そしてその場所にたまたまいた男性を美しく化けた魔女が誘惑し、手下として刻印を付ける。ウォルターもまんまと騙され刻印を付けられるが、自分の意思とは関係なく魔女にやらされる仕事というのが、また恐ろしい。
また魔女といえば箒やカラスといったイメージだが、本作ではその使い魔は人面ネズミだ。この人面ネズミがまたよく出来ていて、じっくり見てみたい誘惑に駆られる。
人とは、なんと好奇心と誘惑に弱い生き物だろうか。一時の感情で身を滅ぼさないようにご用心。

監督は『ボディ・スナッチャーズ』の脚本を書いたスチュアート・ゴードン。

 icon-film 監督 スチュアート・ゴードン
作品傾向としては怪奇SFが多い。映画監督デビュー作となったH.P.ラヴクラフト原作の作品『ZOMBIO/死霊のしたたり』や、同じくラヴクラフト原作の『フロム・ビヨンド』が有名。これらの過剰な作風で一躍注目を集めたが、正統派ゴシックホラーである『ドールズ』、直球SFロボットアクション『ロボ・ジョックス』など、オーソドックスな作品でも評価が高い。
 
■主な監督作
 ・ZOMBIO/死霊のしたたり(1985)
 ・フロム・ビヨンド(1986)
 ・ドールズ(1987)
 ・ミクロキッズ(1989)
 ・ペンデュラム、悪魔のふりこ(1991)
 ・キャッスル・フリーク(1995)
 ・DAGON(2001)
 ・キング・オブ・バイオレンス(2003)
 ・魔女の棲む館(2005)
 ・THE CLASH ザ・クラッシュ(2007)
 ・黒猫(2007)
 

 

 

Masters of Horror season1

  1. ムーンフェイス Incident On and Off a Mountain Road (ドン・コスカレリ)
  2. 魔女の棲む館 H. P. Lovecraft’s Dreams in the Witch-House (スチュアート・ゴードン)
  3. ダンス・オブ・ザ・デッド Dance of the Dead (トビー・フーパー)
  4. 愛しのジェニファー Jenifer (ダリオ・アルジェント)
  5. チョコレート Chocolate (ミック・ギャリス)
  6. ゾンビの帰郷 Homecoming (ジョー・ダンテ)
  7. ディア・ウーマン Deer Woman (ジョン・ランディス)
  8. 世界の終り Cigarette Burns (ジョン・カーペンター)
  9. 閉ざされた場所 Fair Haired Child (ウィリアム・マローン)
  10. 虫おんな Sick Girl (ラッキー・マッキー)
  11. ハンティング Pick Me Up (ラリー・コーエン)
  12. ヘッケルの死霊 Haeckel’s Tale (ジョン・マクノートン)
  13. インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~ Imprint (三池 崇史)