『スクリーム・アット・ナイト』(2005) - Grite Una Noche –

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先日の異色ホラー『ルームズ・フォー・ツーリスト』監督の次作品。真正面からホラーを見せるのではない手法は本作でも使われていて、映画全体の4/5は高校生女子の赤裸々な日々を描写する。まるで「あんた達の毎日が一番ホラーだよ」とでも言いたげに。

 ■スクリーム・アット・ナイト - Grite Una Noche -■

Scream_the_Night

2005年/アルゼンチン・メキシコ/99分
監督・脚本・撮影:アドリアン・ガルシア・ボグリアーノ
音楽:イグナシオ・ビターレ
出演:
エリアナ・ポロナラ
ヒメナ・ブレサ
マリア・フェルナンダ・マテオ

解説:
アルゼンチンの天才ホラー監督アドリアン・ガルシア・ボグリアーノが挑む都市伝説スプラッター。Jホラーに影響し、作られた本作は洋画では珍しいJホラー的な陰湿でしつこい幽霊を描いた。
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あらすじ:
青春を謳歌している女子高生グループ。その内の一人が学校のトイレに出ると噂の幽霊と交信してしまったことから、その霊に取り憑かれてしまう。と同時に次々と女子高生らの惨殺事件が起き始め ―

英題:Scream At Night


感想は最初の3行で書いちゃった…
でもまぁ、もうちょっと付け加えると
家庭用ビデオカメラを手持ちで使って撮られた映像は一瞬、今流行のPOV風だけど、“撮っている”と理由付けされる人物がいない事から、これは一種のドキュメンタリー風作品なのだと分かる。でも、かなり揺れるから慣れるまでが大変

初っ端登場するのは、不気味な独り言をブツブツ言いいながら町を歩いている若い男性。かなり怒ってる。怒りながら自宅に帰り、出迎えた過保護気味の母親を無視して自分の部屋へ。それでも声をかける母親にいきなり襲いかかる男性。男性と思ったが、この男は男子高校生。カメラはこの男子の部屋へと入り、血だらけ、臓物だらけの洗面所を映し出す。

Scream_the_Night

次に登場するは精神を病んでいて、相手のいない公衆電話で会話している若い女性。その後、彼女は自宅の部屋に戻り、自撮りビデオで遺書めいた話をした後、拳銃自殺する。彼女は上の男子と同じ学校だった。
この2つの事件をきっかけに、関係する女子高生アナベラ、イシドラ、サビーナとその姉グループに災難が降りかかる。

この高校ではトイレで数年前に自殺した学生の霊が出ると囁かれていた。この学生とは、初っ端の男子であり、大人しくて変わっていたからある女子グループから虐められていた。そのトイレにたまたま入ったイシドラは普段から持っている霊的能力のせいなのか、目に見えない不気味な霊に遭遇する。

Scream_the_Night

“霊”と言ってもその姿は映らない。浮遊する霊のように飛び回るカメラと奇妙な声で表現される(Jホラーに影響を受けたとはいえ、貞子は出てこない)。イシドラがこの霊に遭遇してから、彼女らの周りに出没するようになる包丁を持った女。この女はイシドラら3人ばかりか、もう卒業した姉グループの女子達にも襲いかかる。
次々と惨殺されていく彼女たちの秘密が、今、暴かれる・・・

Scream_the_Night

と、いうようなお話ですが、この作品の作りは揺れるカメラと相まって非常に分かりにくい。
第一、登場する女子達の雰囲気が似ていて、区別がつかない.. それでも頑張って観ていると、そのほとんどは女子高生ら、今時の若い女の子の毎日が描かれている事に気付く。
「友達でしょー?それはヒドイんじゃないー?」とか、「私は信じるよ」とか、友達の家に泊まりにいくと言って、そのまま夜中までクラブをほっつき歩いているとか、妊娠事件とか、、、。

そんな毎日をドキュメンタリーチックに揺れるカメラで撮っていて、何の映画ダロネ?と思ってしまう。が、カメラは彼女らの私生活まで臆面も無く入っていくから、いきなり挟まるお着替えシーン。そっと忍び寄る包丁女。その後の残虐な殺害シーン(と言っても穏やかめ)。
女子高生たちの日頃の問題だけでも大変そうなのに、そこに無理矢理ねじ込んだような包丁シーン。「静と動」では無くて「動と動」が連続して続き、観ていて結構疲れる。その上、女子高生のパパによるビックリするような行動まで挟み込み、この作品の主題は何なのか?と悩み混乱する。

Scream_the_Night

そしてラストへ。
「ねぇ、○○て」
もしかして、これはアレですか。色んな事で頭が一杯で、多感な女子高生による○のお話だったんでしょうか。それとも暇つぶし?

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