『ポゼッション』(2004) - Strandvaskaren –

ようやく清々しい季節になったGW初日。いきなりですが今日から当ブログでは「初夏のホラー祭り」が始まります。懐かしいものやB級の香りのするもの、ある方面では有名なもの、タイ作品などなど16作品を選んでみました。今年に入って小難しい作品よりもホラーを選ぶ傾向があったので、どうせならいっそのことと言うことで、バンッとホラー祭りです。初夏も、夏も、秋も、冬も、ホラーっていいもんですね-。
 

Drowning Ghost_01
■ポゼッション – Strandvaskaren -■
2004年/スウェーデン/100分
監督:ミカエル・ハフストローム
脚本:ミカエル・ハフストローム 他
製作:ハンス・ロナハーデン
撮影:ピーター・モクロシンスキー
音楽:アンダース・エフリン
出演:
レベッカ・ヘムセ(サラ)
ジェニー・ウルビング
ジェスパー・サレン
ピーター・エガース
ダニエル・ラーソン
レベッカ・ファーガソン

解説:
スウェーデンの新進気鋭監督、ミカエル・ハフストームが、歴史と伝統が彩る名門高校で起こる連続殺人の恐怖を描いたミステリースリラー。 TSUTAYA DISCAS

あらすじ:
森の中に建つヘルスタッド高校に100年前から伝わる“湖の幽霊”伝説。その元になったある事件を調べていたサラの身の回りにおかしな事が起き始め、殺人事件へと発展する。1年前に自殺した少女、100年前に起きた事件の真相がやがて一つになって-

possession :所有、占領、悪魔が取りつくこと
英題:Drowning Ghost
 


Drowning Ghost_2004全寮制の小さな高校ヘルスタッドは100年以上の歴史を持つ伝統ある学校。その学校である朝、一人の少女が投身自殺を図る。理由はいじめだと学生達は気付いていたが、学校側は隠蔽し不幸な事故だと片付けた。その少女には娘を偏執的に愛する精神科病院に入院する父親がいた。
 
その1年後。研究レポートに100年前の事件と言い伝えを選び、調査していたサラ。
その事件とは、学校近所に住む一人の農夫が学生3人を鎌で惨殺した、というものだった。そして言い伝えとは、その農夫がそのまま湖に入ったものの遺体は見つからず、毎年この頃になると学校の地下を鎌を引きずり歩き回る、というものだった。

Drowning Ghost_2004惨殺殺人の理由が分からず行き詰まったサラは、残されたままの農夫の小屋に立ち寄りある写真を見つける。それは幸せそうな農夫一家の写真だった。サラは農夫の名前を頼りに電話をかけ、農夫の親族を見つける。農夫の孫だという老女に1冊の日記を渡され、ここに真実があると告げられる。
 
一方、1年前に自殺したことを知らない少女の父親は、精神科病院を抜け出し、学校までやって来る。娘と農夫の小屋で待ち合わせの約束をしたからだったが、その手紙は自殺から1年経つにもかかわらず最近出されたものであった。
そして創立100周年パーティの準備にわく学生達の一人が、地下室で何者かに襲われ、誰にも気付かれないまま殺される。
この時から、鎌を持つ得体の知れない男が次なる獲物を求めて学校を歩き回るようになる-

  

 
Drowning Ghost_2004というような学園サスペンス・ホラー。
100年前の事件、伝説“湖の亡霊”と1人の自殺した少女の話を軸に、学校を存続することにしか頭に無い学園長、学園長に不満のある使用人、純粋に教育に身を捧げる無欲な教師、代々この学校の教育委員を務める一家、編入してきた2人の男子学生、などなどが取り巻き、彼らに応援、または邪魔されながらとことん調査するサラが活躍する。
話はよくある感じで、あとは誰が犯人かというサスペンス性の強いストーリー。
監督を知らずに観始めたんだけど、最初の自殺のシーンの色使いや音楽でもしかしてダリオ・アルジェント?と思ったけども違ってた..(だいたいイタリアものじゃないし)。
で、監督を調べてちょっとビックリ。
 

 icon-film 監督ミカエル・ハフストローム
Mikael Hafstromスウェーデン出身の映画監督。ストックホルム大学で映画を学んだ後、ニューヨークの大学で美術を学ぶ。映画評論家、テレビ映画監督を経て、2001年に Days Like This で劇場映画を初めて監督する。
続く2003年の Evil はアカデミー外国語映画賞にノミネートを果たす。
■主な監督作
 ・Days Like This (2001)
 ・Evil (2003)
 ・ポゼッション Drowning Ghost (2004)
 ・すべてはその朝始まった Derailed (2005)
 ・1408号室 1408 (2007)
 ・シャンハイ Shanghai (2009)
 ・ザ・ライト -エクソシストの真実- The Rite (2011)

 
ホラー好きなら少なくとも2本は観たことがある監督作。確かに本作はよくある話だけれども、真面目にしっかり作られているイメージ。まぁいくつか、あの男子学生は?とか、学園長のあのシーンはいるのか?とかありますが..。なぜこの作品を選んだか?もちろんもうすぐ公開のサム・ライミ監督『ポゼッション』検索で引っかかってきたからです。 決して間違ったわけでは無いですよー。
ではまた
 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Contents