今回は同じエイリアンものでも楽しいエイリアンものをチョイス。健康優良不良少年達が繰り広げる愛と涙のハートフル・アクション・ちょいワル・SFコメディ『アタック・ザ・ブロック』だ!イギリス・コメディ映画ではおなじみのニック・フロストも出演していて「たとえチョイ役でも、あなたが出ていれば間違いないわ」ということを本作でも証明してくれた。
■アタック・ザ・ブロック - Attack the Block -■
2011年/イギリス/88分
監督:ジョー・コーニッシュ
脚本:ジョー・コーニッシュ
製作:ニラ・パーク、ジェームズ・ウィルソン
制作総指揮:マシュー・ジャスティス他
撮影:トム・タウネンド
音楽:ベースメント・ジャックス
出演:
ジョン・ボイエガ(モーゼズ)
ジョディ・ウィッテカー(サム)
アレックス・エスメイル(ペスト)
フランツ・ドラメー(デニス)
リーオン・ジョーンズ(ジェローム)
サイモン・ハワード(ビッグス)
ルーク・トレッダウェイ(ブルース)
ジャメイン・ハンター(ハイハッツ)
ニック・フロスト(ロン)
2011年/イギリス/88分
監督:ジョー・コーニッシュ
脚本:ジョー・コーニッシュ
製作:ニラ・パーク、ジェームズ・ウィルソン
制作総指揮:マシュー・ジャスティス他
撮影:トム・タウネンド
音楽:ベースメント・ジャックス
出演:
ジョン・ボイエガ(モーゼズ)
ジョディ・ウィッテカー(サム)
アレックス・エスメイル(ペスト)
フランツ・ドラメー(デニス)
リーオン・ジョーンズ(ジェローム)
サイモン・ハワード(ビッグス)
ルーク・トレッダウェイ(ブルース)
ジャメイン・ハンター(ハイハッツ)
ニック・フロスト(ロン)
■解説:
「ショーン・オブ・ザ・デッド」「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」の製作陣が贈るティーンエイジSFアクション。ロンドンの低所得者向け公営団地を舞台に、少年ストリート・ギャングが凶暴なエイリアンと壮絶な死闘を繰り広げるさまを、リアルな社会問題を背景に、ユーモアと残酷描写を織り交ぜつつスピード感溢れるテンポと心打つストーリー展開でスリリングに描き出していく。監督は、これまでコメディアンとして活躍し、本作で記念すべき長編デビューを飾った英国期待の新鋭、ジョー・コーニッシュ。 (allcinema)
■あらすじ:
南ロンドンの低所得者向け公営団地に暮らすモーゼズら5人の不良少年達。その夜も通りがかった女性サムを脅して金品を巻き上げようとしていたが、ちょうどその時、彼らの前に隕石が落下、中から奇妙な生き物が姿を現す。飛びかかられて負傷したモーゼズだったが、ひるむことなく反撃し殺してしまう。「大きな猿か?エイリアンだったりして」などと楽しげに死体をぶら下げ団地へと戻ってきた彼らが見たものは、無数に落ちてくる隕石と中から現れたゴリラのようなさらに大きなエイリアンだった-
光り輝く満天の星。そこに一際大きく光る流れ星のような物体が-。
ここはロンドンの南、低所得者向け団地(ブロック)が立ち並ぶ、ちょっとがらの悪い地域だ。そこに住むモーゼズら5人の悪ガキチームは今日も通りがかりの人を脅しつけ金品を巻き上げる仕事に余念が無い。今日の被害者は同じ団地に引っ越してきたばかりの看護師サム。親元から自立したばかりで、こんなにがらの悪いところだとは知らなかったようだ。
大事な指輪さえも無理矢理盗られていたちょうどその時、近くに停まっていた車に空から大きなものがどすんっ!と落ちてくる。壊れた車にも何か金目のものはないかと物色しだしたモーゼズに猿のような凶暴な生き物が飛びかかり、傷をおわせて逃げていった。「リベンジだー!」と叫びながら追いかける悪ガキチーム。狭い物置に逃げ込んだソレの正体はわからず、ちょっとびびっていた彼らだったが、これで逃げては男がすたるとばかりに物置に突撃。凶暴なソレを殺してしまう。
得物を得意そうにぶら下げ、ブロックまで戻ってきた彼ら。この生物の正体を突き止められるのは、日頃から自然番組をよく見ているロンしかいないと、同じ団地に住む彼の部屋へと訪れる。害は無いが昼夜ラリっているロンには結局正体はわからなかったが、高層にある彼の部屋の窓から見えたのは、無数に落下してくる隕石のような物体。それは自分たちのブロック一体に降り注いでいる。
彼らは悟った。今、ブロックに落ちてきているモノは、殺したこいつの仲間、エイリアンだと。
そして俺らのブロックに何の用だ、と言わんばかりに確認しに行った彼らが見たものは、最初のヤツより遙かに大きく凶暴な面構えのエイリアンだった-
彼らは決してひるまない。決して仲間を見捨てない。仲間だけに限らずこのブロックを愛し、ブロックに住む人々をも大事に思っている彼ら。
それぞれ親と低所得者向けの団地に住んではいるが、親は子供をきちんと(できる限り)管理し、彼らもそれに応える。カツアゲしながらも「うん、ママ。もうすぐ帰るよ」と電話で話す彼らは非常に愛らしい。その携帯電話さえ毎月いくらまで、と親に管理されているところも微笑ましい。
カツアゲする際にも怪我は負わせず、やってはいけない限度というモノを知っており、口も悪くない。
原付と自転車でブロック内を疾走する彼らは、かっこいいのだ。
対して、ブロックは俺のシマだというハイハッツら一味はどうだろう?彼にとって俺のシマとは「俺の財布」のことで、銃を振り回し「盗め、殺っちまえ」と叫ぶ。あーコワイ。
本作はやんちゃ坊主のヒーロー物語として作られているのでは無く、法を破れば逮捕され、無理をすれば命を落とし、色々な知識を身につけたければきちんと勉強しろ、と教えてくれる。そして何より大事なのは人の命とその尊厳なんだと。
このブロックがエイリアンの攻撃対象になった理由を理解した彼らは、ブロックを守るために戦いを始める。そして彼ら悪ガキチームは痛みも伴ったが、さらにすてきな少年へと成長できた。
これで未来もちょっとは明るくなるかな。
それにしてもエイリアンに対する大人(特にロン)の反応が非常に面白い。最近観たばかりの『遊星からの物体X ファーストコンタクト』では世紀の大発見、人類史が変わる!とか言ってたのに、ロンの反応ときたら..まるでサンタクロースを見つけたよりも反応が薄い
ではまた
コメント
コメント一覧 (1件)
アタック・ザ・ブロック 【2011年製作:映画】
B級SF映画「アタック・ザ・ブロック」です。
中々楽しい映画でした。
街の不良少年グループが、
地球に落ちてきたモンスターエイリアンの死骸を見つけ、
金になると思って持って帰ると、
実は、それはエイリアンの侵略行為の引き金に過ぎなかったというお話し。
街の不良グループが、
大量のエイリアンの襲撃で、
最初は逃げ惑うのですが、
この原因の一端を自分たちが引き起こし…