1作目で精神病院地下に取り残されたランスがあれからどうなったか気になって気になって仕方なかった人は、必ずこれを観ることになるだろう『グレイヴ・エンカウンターズ』の続編。今回はおどろおどろしい幽霊に驚かされるというよりも、すごい形相のモンスターが力の限り暴れまくる!そしてやっぱり登場したあの人のその後も-
■グレイヴ・エンカウンターズ2 - Grave Encounters2 -■
2012年/カナダ・アメリカ/99分
監督:ジョン・ポリカン
脚本:ザ・ヴィシャス・ブラザーズ
出演:
リチャード・ハーモン(アレックス)
リアン・ラップ(ジェニファー)
ディラン・プレイフェア(トレバー)
ステファニー・ベネット(テッサ)
ハワード・アイ(ジャレッド)
ショーン・ロジャーソン(ランス・プレストン)
■あらすじ:
若手映像作家のアレックスは、ヤラセ番組として葬り去られたかつての人気TV番組「グレイヴ・エンカウンターズ」が、実は本物だったのではないかとの疑いを抱いていた。そして独自の調査でその思いを強くした彼は、「グレイヴ・エンカウンターズ」の真実を解明するドキュメンタリーの製作を思いつき、仲間と共にかつて番組スタッフが訪れたという廃病院へと足を踏み入れるのだったが- (allcinema)
『グレイヴ・エンカウンターズ』(2011) - Grave Encounters –
カナダから届いたモキュメンタリー・ホラー作品。最近流行の似たり寄ったりホラーかなー、と思いながらも舞台が「精神科病院の廃墟」と知って、ちょっとワクワクしなが…
TV番組「グレイヴ・エンカウンターズ」が6作目を最後に打ち切りになって10年。ヤラセと分かりながらもファンが多くDVD化されたこの番組の6作目“コリンウッド精神科病院編”は、特にその怖さでいまだに大人気の作品だった。
映画学校に通う若手映像作家アレックスもその一人だったが、「グレイヴ・エンカウンターズ」出演のランスをはじめとするスタッフが6作目の後、行方不明のままという事実を知り、情報を集め始める。
そんな時、“死の番人”と名乗る者からメールが届き始める。その情報をもとにかつての番組プロデューサーやランスの母親を探し出して話を聞くうち、“コリンウッド精神科病院編”はヤラセのフィクションではなく、本物のノンフィクションだと確信。“コリンウッド精神科病院(仮名)”の場所を“死の番人”からのメールで知ったアレックスと映画学校の仲間は、謎を解明し、真実のドキュメンタリー作品を作るためあの精神病院跡地へと向かったのだった。 (あ~ぁ
不法侵入まがいで建物に入り込んだ彼らは、ランス達と同じように定点カメラを設置、中を探検していたが管理している警備員がやって来て追い出される羽目に。入口ホールに集められた彼らだったが、上階での物音に「まだ仲間が隠れているんだな!?」と怒った警備員が一人で上へ。続く発砲音。慌てたアレックスら5人の学生は(逃げればよかったのに)警備員を確認しに上の階へと上がっていく。
そして彼らはこの建物に囚われた-
一人また一人と消えていく仲間達。次々と形を変えアレックス達を閉じ込めるのに余念の無い建物、襲ってくるのは幽霊というよりもモンスターのような化け物だ。今回は消えていく仲間はきっちりと命を落とし、残る者の恐怖も前回以上。迷路のような建物の中を右往左往するだけでなく、いったん脱出出来たか、と安心させまた閉じ込めるという絶望感も今まで以上。
そして地下で出会うことになるある人物。この人物の力で脱出出来るのかと思いきや、味方になり敵になりで判断できない。どうやらこの建物には後ろで操る、ある大きな黒いものが巣くっているという大風呂敷も広げられる。そのラスボスはかつて実験的殺人を犯していた医者なのか、それとも他の何かなのか、、。
そのラスボスの命令は、
-ここで起こったことを世間に広めよ。助かるのはそれが可能な一人のみ。
こうして脱出出来たただ一人の人間は、この死の“コリンウッド精神科病院”を世間に広め、また新たなる犠牲者を増やしていくことに貢献することになる。いつの時代も好奇心に満ち、行動せずにいられない若者はいるからね。
それにしても、どうせ作り物のホラー映画と思って観始めたけれど、あの病院の中に一歩足を踏み入れた時に感じた「また、あれか、、」という閉塞感と絶望感..。こういった意味では本作シリーズはよく出来たモキュメンタリーだと思われる。が、、
3作目はいらないよ。
ではまた