『ヘルマザー 鮮血の愛』 (1987) - Bad Blood

「ホラー」「リンダ・ブレア」「カルト」に引かれて、またまた気楽に借りてみた管理人momorex。どういう方向のお話かと思いきや、内容はお金持ち筋肉お兄さんと愛妻リンダとのホンワカ話から、どんどん『ミザリー』に。それもとんでもなく気持ち悪い深みのある『ミザリー』に…

■ ヘルマザー 鮮血の愛 - Bad Blood – ■
1987年/アメリカ/105分
監督:チャック・ヴィンセント
脚本:クレイグ・ホーラル
撮影:ラリー・リヴェーン

出演:
ルース・レイモンド
リンダ・ブレア
グレゴリー・パトリック
トロイ・ドナヒュー
ジェーン・ハミルトン
ジョージナ・スペルヴィン
クリスティーナ・ヴェロニカ

■解説:
「激芯/アーバンクライマックス」でAFAA助演女優賞受賞のジョージナ・スペルヴィンが狂気の母親を大熱演!監督は「クレオ/レオ」などハードコア出身で後に一般映画を撮り続けたチャック・ヴィンセント。

■あらすじ:
大富豪の養子としてなに不自由なく育ったテッドは妻と絵画展に出かける。そこで見つけたのは、自分そっくりの肖像画だった。この日から世にも恐ろしくおぞましい、あの事件が始まろうとは、思ってもいなかった ─

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ある日、富豪の息子テッドは、何気に立ち寄った絵画展で自分そっくりな肖像画を発見する。その後、愛妻イブとともに再度訪れ、その肖像画の作者アーリーンと対面。詳しい話を聴くことに。

その肖像画は、1964年に描かれたものでモデルはアーリーンの夫だという。夫ジョーは、生まれて間もない息子と一緒に失踪し、未だに息子は行方知れず。だが、夫ジョーとうり二つのテッドに「あなたは私の息子に違いない。どうか、これからも顔を見せて」と言う。そこでテッドは家の母親に、こんなことがあったと話し、実は自分が養子であった真実を知る。

実の母親と分かり、アーリーンの屋敷に妻イブと訪れたテッド。個展のパーティでたくさんの客がいる中、イブの体調が急に悪くなり、数日間滞在することになる。少しすると屋敷のイドの行方が分からなくなり、イブの体調はますます悪化。その後メイドの遺体が発見され、警察沙汰になる騒動の中、白いドレスに身を包み、テッドをお酒とダンスに誘う母アーリーン。
様子がおかしいとテッドが気が付いた時には時すでに遅く、アーリーンが妻イブにナイフを振りかざしているのを目撃する ─


ここまではね、まだ普通なんですよ。
行方知れずになった愛する息子に対する執着心が、息子の妻への嫉妬心となり、凶行におよぶってのはね。でもほんとのホラーはここからで、嫉妬心は嫉妬心でも愛する息子に対するものでなく(はっきり言って、息子などどうでもいい。というより、息子のせいで夫を失ったくらいに考えてるはず)、夫ジョーに対するもの。あまりに似ていて、テッドはもはやジョーに見えてる。というより、精神が完全に崩壊の序曲を奏でていて、似ていようがいまいが、もはや自分の元にジョーが帰ってきたと思い込んでる。

もう自分の屋敷でやりたい放題。口にするのもおぞましいことが繰り広げられ、最初はただの”きんに君”と思っていたテッドが気の毒すぎて、一緒に涙することに。

映画『ミザリー』は1990年、スティーヴン・キングの原作「ミザリー」の発表は1987年。どっちが早いかは分からないけど、本作のここからの展開はミザリー+αで、内容はミザリーの方がずいぶんまし…としか言いようのないほど、本作は途中から母親の行動にサ〜ッと引くこと間違いなし(゚∀゚)

リンダ・ブレアは妻イブの役。普通に上品で可愛らしく利口な奥さんだというのに、アーリーンと出会ったばかりにひどい目にあってしまう。ひどい目と言えば、屋敷に努めるメイドさん。このメイドさんも自業自得とは言え、このジョー事件に巻きこまれてしまう。


ところで屋敷のメイドさんは色っぽくなくちゃ務まらない、みたいな決まりでもあるんですかね。思わず、『ロッキー・ホラー・ショー』「アメリカン・ホラー・ストーリー 呪いの館」を思い出しちゃった…

そんなこんなでラストまで、テッドはひどい目にあいっぱなしだけど、最後に救世主が訪れる。これもまた、いろいろな意味で拍手を送りたい。ちょっと遅かったけど…

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