『遺体安置室 -死霊のめざめ-』(2005) - Mortuary –

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ゾンビ・・なのかな? 長年空き家だったカビ臭い元葬儀屋に越してきた一家が恐ろしい目に遭うという話。最後にラスボスの登場もあるんだけど怖くない。それより怖いのはこの家の住人とも言えるカビ本体(偽物だけど)。あ、この家はホントの曰く付き幽霊屋敷だそうですよ。

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■遺体安置室 -死霊のめざめ- – Mortuary -■
2005年/アメリカ/95分
監督:トビー・フーパー
脚本:ジェイス・アンダーソン 他
製作:トニー・ディディオ 他
製作総指揮:マイケル・ローゼンブラット
撮影:ジャロン・プレサント
音楽:ジョセフ・コンラン

出演:
ダン・バード(ジョナサン)
デニス・クロスビー(レスリー)
ステファニー・パットン(ジェイミー)
アレクサンドラ・アディ(リズ)
ロッキー・マークエット(クレイディ)
リー・ガーリントン(リタ)
タラ・ペイジ(サラ)
バグ・ホール(カル)

解説:
トビー・フーパー監督が放つ戦慄のゾンビホラー。
(TSUTAYA)

あらすじ:
母親が遺体処置の仕事を始めるためにカリフォルニアの田舎町に越してきたドイル一家。墓場の中に建つ元葬儀屋で暮らし始めたが、処置している遺体から流れ出た血液が排水溝から地下へと落ちていき、この世のものではない何かが目覚めることに ―


Mortuary_18雨が降ったらぬかるみが出来るわ、裏手には忘れ去られた墓地があるわ、代々所有していた葬儀屋一家の怪談話もあるわ、の家に引っ越してきた親子3人。
大陸横断したと言っていたから東から西のカリフォルニアへ来たんだろうけど、せっかくのカリフォルニアなのに太陽サンサンからは程遠い元葬儀屋の建物。ここで始めるポジティブ母さんの新しい仕事が遺体処置というから、息子ジョナサンでなくても溜息が出る。

のたうつカビが壁を覆う家の中。カビと言うより血管に見える。
Mortuary_12そうなんですよ(ここでいきなり核心に!
元の所有者がいなくなって以来、長い間このひからびた血管のようなカビは新鮮な血液を求めていた。そこに美味しそうな人間が久しぶりにやって来て、切った指先から血液がポトリ。早速、カビ血管は舌なめずりして取り込んでいく。この一滴が地下に巣くう何者かを目覚めさせてしまったんですねー。

目が覚めてしまったからには、空腹を満たさないではいられないカビ血管。次々と人を襲っては自分の兵隊に。兵隊は口から汚らしい黒い液だかカビを人間に飲み込ませては感染させていく。生きている人間も死んでいる人間も、敵も味方もお構いなし。そこに元々住んでいた“ボビー・ファウラー”の怪談話まで一緒になって、若者達を追い詰める・・・

Mortuary_31ん、ですが、そんなに怖くないです。どちらかというとコミカルで、不良が墓場でやられる所や死体が動き出す所なんかは、あの映画『バタリアン(1985)』を彷彿とさせる。
序盤からダーン・・、ドォーン・・と怖い効果音のオンパレードで、わざとB級臭を漂わせる作りで、ボビーと可愛らしい妹ジェイミーの絡みもそうだし、もう最後近くに登場するラスボスなんかは、どうしてこうなった・・・というぐらいのショボさ。
ゾンビものという事らしいけど、ゾンビというより、人間の大敵“カビ”による伝染病だねー。これなら怖い。

最初ちょっと期待した“ボビー・ファウラー”話とカビ血管大魔王をどうして一緒にしたのだろうか。ボビーでいってくれた方がオカルティックで良かったのに。

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