『バンド・オブ・ブラザース』(HBO 2001) ノルマンディ上陸作戦とは

先日の記事『ワンス・アンド・フォーエバー』つながりで、今日はIMAGICA BSで無料放送される『バンド・オブ・ブラザース』のご紹介を。

Band of Brothers_00

■バンド・オブ・ブラザース -Band of Brothers-■
2001年/アメリカ/全10話
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、トム・ハンクス、スティーヴン・アンブローズ
原作:スティーヴン・アンブローズ「バンド・オブ・ブラザース」
出演:
“ディック”リチャード・ウィンターズ少佐(ダミアン・ルイス)
ルイス・ニクソン大尉(ロン・リビングストン)
カーウッド・リプトン少尉(ドニー・ウォルバーグ)
“ビル”ウィリアム・ガルニア軍曹(フランク・ジョン・ヒューズ)
“ドン”ドナルド・マラーキー軍曹(スコット・グライムス)
“バック”リン・コンプトン中尉(ニール・マクドノー)
ロナルド・スピアーズ大尉(マシュー・セトル)
“ブル”デンバー・ランドルマン軍曹(マイケル・ガドリッツ)
フランク・ペルコンテ軍曹(ジェームズ・マディオ)
ジョージ・ラズ軍曹(リック・ゴメス)
ジョセフ・リーブゴット伍長(ロス・マッコール)
“ケニヨン”デビッド・ウェブスター一等兵(イーオン・ベイリー)
“ジョー”ジョセフ・トイ伍長(カーク・アセベド)
ドナルド・フーブラ伍長(ピーター・マッケイブ)
フロイド・タルバート一等軍曹(マシュー・リーチ)
アルバート・ブライス二等兵(マーク・ウォレン)
ハーバート・ソベル大尉(デヴィッド・シュワイマー)

解説:
第2次大戦のヨーロッパ戦史に、新たな1ページを記した戦争ドラマ『バンド・オブ・ブラザース』。スティーヴン・アンブローズの同名ノンフィクション小説を基に、新しい角度からより深く激しく戦争と人間を語り直し、2001年度ゴールデン・グローブ賞に輝いた超大作である。
物語は1942~45年の3年間に渡る。米陸軍101空挺師団第506パラシュート歩兵連隊のエリート「E中隊」の激闘を、製作費1億2000万ドルを注いで徹底的に再現。全10話・10時間余りという桁はずれのスケールで、戦争の真実をつぶさに描写している。特筆すべきは、従来の戦争映画にあるような情感を排した演出。トム・ハンクスが「真実の重みを伝えたかった」と語る通り、史実に基づく「戦闘シーン」と兵士たち個々の「人間模様」を両輪にエピソードが構成され、冷徹に、詳細に、戦争の現実を突きつけてくる。 (WOWOWより)

Contents

あらすじ:


Band of Brothers_031944年6月6日に決行されたノルマンディ上陸作戦。この作戦に海からではなく、空から参加した米陸軍101空挺師団所属、第506パラシュート歩兵連隊「E中隊(Easy Company)」。これは、彼らが作戦参加のための猛訓練を耐え、実際のパラシュート降下、その後の熾烈な戦闘につぐ戦闘、それを越えてのドイツ降伏までを体験した3年間の物語である。


WOWOWで初めて放送されたのは、確か2002年夏。
以後もCSで放送されたり、DVDにもなったので、映画、特に戦争物が好きな方などはすでにご覧になられた方も多いと思う。IMAGICAでも1~2年ほど前に放送済みだが、今回ハイビジョンで、それもGWに無料で放送してくれるということなので、ぜひ未見の方にも観て頂きたいと思い記事を書いています。

全10話約10時間という長い物語のうえ、たくさんの登場人物が出てくる。
でも1話1話とても丁寧に作られており、基本的に1話ごとに1~2人のメインキャストが決められ、その話が主軸になっているので、分かりやすくはなっている。が、、自分は1回観ただけでは、メイン以外のキャストの顔がなかなか覚えられなくて、結果何回も観るはめに。
これが俗に言うBOB(Band of Brothers)症候群です(あ、、、冗談です)

では予習を兼ねて少しお勉強を。
ノルマンディ上陸作戦を扱った比較的最近の映画にスティーヴン・スピルバーグ監督、主演トム・ハンクスの『プライベート・ライアン Saving Private Ryan(1998)』がある。この作品は海側からの上陸を描いたもので、その上陸時の戦闘の恐ろしいほどのリアルさが有名だ。

しかし彼ら(スピルバーグとトム・ハンクス)は、満足できなかった。
この戦いをもっと掘り下げ、第二次大戦のヒーローたちに関して語るべき物語を映像にしたい、ということでスティーヴン・アンブローズ「バンド・オブ・ブラザース」を選ぶ。2人は、真実を語るには映画の尺では短すぎると判断。10時間にも及ぶドラマシリーズを構想し、米国の大手ケーブルテレビ会社HBOと共同製作することに決めた。
こうして、TV史上空前の超大作ドラマ『バンド・オブ・ブラザース』が完成した。

では、この史上最大の作戦といわれる

ノルマンディ上陸作戦とは

第二次世界大戦中の1944年6月6日に行われたオーバーロード(大君主)作戦を指す(Operation Overlord)。ナチス・ドイツによって占領された西ヨーロッパへの侵攻作戦。最終的に、300万人近い兵員がドーバー海峡を渡ってフランス・コタンタン半島のノルマンディーに上陸した。史上最大の上陸作戦であり、その後これを超える規模の上陸作戦は行われていない。
Band of Brothers_08本作戦は夜間の落下傘部隊の降下から始まり、続いて上陸予定地への空襲と艦砲射撃、早朝からの上陸用舟艇による敵前上陸が行われた。上陸作戦に続くノルマンディー地方の制圧にはドイツ軍の必死の抵抗により2ヶ月以上要した。
ノルマンディー上陸作戦は今日まで第二次世界大戦中の最もよく知られる戦いの一つとして数えられる。「D-DAY(Day of Days)」は作戦決行日を表し、現在では作戦開始当日の1944年6月6日を意味する用語として使われる。

作戦参加国はイギリス、アメリカ、フランス、カナダ、ポーランド、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランド。計画立案のプロセスは連合軍総司令部のスタッフによって1943年の1月に始められた。
Band of Brothers_09一方、ドイツ軍は諜報活動により上陸作戦の存在を当然知っており、実際の上陸地点を知るため盛んに諜報活動を行っていたが、うまく情報はとれず、カレーが上陸地点であると考えるようになっていた。
ドーバー海峡付近の激しい暴風雨により1日延期され、6月6日決行。
ドイツ軍はこの悪天候が9日まで回復しないであろうと予想し、連合軍の上陸はないと判定したため幹部の休暇要請を許可している。その後「48時間以内に上陸開始」との暗号を受け警報を発するも、ドイツ軍各部隊は表立った対応をとらず、警戒態勢をとったのはカレー方面に展開した第15軍のみであった。

上陸の実際
■空挺部隊
海側からの上陸開始に先立ち、午前0時過ぎよりイギリス第6空挺師団(4255名)、アメリカ第82、第101空挺師団がノルマンディー一帯に降下。どの部隊も降下そのものが困難を極め、降下できた兵士も広い範囲に散らばってしまった。第101空挺師団のうち24時間後集合できたのは3000名だけだった。
■上陸部隊
1944年6月6日午前6時30分、5つの管区で一斉に上陸開始。ドイツ軍の防衛態度の意見の混乱から、オマハ以外では犠牲を少数にとどめ上陸を果たした。
・ソード・ビーチ  イギリス第3歩兵師団他フランス(28,845人)
・ジュノー・ビーチ カナダ第3歩兵師団(15,000人)
・ゴールド・ビーチ イギリス第50歩兵師団、第8機甲旅団と第2機甲旅団(計24,970人)
・オマハ・ビーチ  アメリカ第1歩兵師団、第29歩兵師団(34,000人)
・ユタ・ビーチ   アメリカ第4歩兵師団(32,000人)

Wikiより

ドイツ軍を挟み撃ちにするため、ユタビーチに向かったE中隊。困難を極めた敵のまっただ中への降下から、散り散りになった部隊を集め、目的地を目指すリアルな場面は目を離せない。
またこの物語に登場する主立った兵士達は、そのほとんどが実在の人物で実名が使われている。
各話の最初に実際の当人達が、当時を振り返って語る場面も見逃せない。どの人が誰なのかは、10話の最後に明かされる。

■各話あらすじとブログ内記事リンク
ノルマンディ上陸作戦概要
1.翼のために -Currahee
1944年6月4日、ノルマンディ上陸作戦決行直前。E中隊のウィンターズ中尉は2年前の夏、ジョージア州トコア基地での訓練の日々を思い返していた。
2.ノルマンディ降下作戦 -Day of Days
1944年6月5日、ノルマンディ上陸作戦決行前夜。激しい対空砲火の中、E中隊はパラシュートでドイツ軍占領下のノルマンディに降り立つ。だが部隊は散り散りになり、目的地に向かうにも困難が立ちはだかる。
3.カランタン攻略 -Carentan
上陸作戦決行日から6日後、E中隊はカランタンの町に入る。ドイツ軍の精鋭部隊が防衛するカランタンでは激しい市街戦が行われる。
4.補充兵 -Replacements
1944年9月、E中隊に新参の補充兵たちが配属され、オランダにパラシュートで降下する「マーケット・ガーデン作戦」が展開される。
5.岐路 -Crossroads
1944 年10月、ウィンターズ中尉は膠着状態となっていたオランダの運河で危険な任務を遂行した後、第2連隊の幕僚に昇進する。休暇をとりパリを訪れたウィンターズだったが-。
6.衛生兵 -Bastogne
1944年12月、ベルギーの町・バストーニュで第101空挺師団がドイツ軍に完全包囲される一方で、E中隊は町の近郊にある森で塹壕を掘って布陣を張った。しかし深い雪と厳寒に苦しめられ、食料や弾薬、冬装備、医療品が不足する-。
7.捕虜を捉えろ -The Breaking Point
1945年1月2日、ベルギーのバストーニュでドイツ軍の度重なる攻撃に耐えたE中隊はついに反撃を開始し、フォイ村の攻略を命じられる。フォイ村までの雪原を進攻し始めたE中隊だったが-。
8.雪原の死闘 -The Patrol
1945年2月、E中隊はドイツ国境に近いアルザス地方の町・ハーゲナウに入った。負傷して前線を離れていたウェブスターが隊に復帰したが、仲間の反応は冷ややか。そんな中、ライン川を渡りドイツ軍の捕虜を捕らえるよう命令を受ける。
9.なぜ戦うのか -Why We Fight
1945年4月、E中隊は国境を越えてついにドイツ領内に侵攻した。ドイツ軍の抵抗はほとんどなく、さらにルーズベルト大統領死去の報せが連隊に届く。そんな中、パトロール中の兵士が強制収容所を発見する。
10.戦いの後で -Points
1945年7月、E中隊はドイツのバイエルン地方にあるヒトラーの山荘「イーグルズ・ネスト」を占拠することに成功。ウィンターズはドイツ軍が降伏したことを知らされる。

3月は『ヘル・レイザー』、4月は『ピクニックatハンギング・ロック』をこのブログで特集したので、5月はこれにしようかな・・・。でも大変そう

ではまた

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