昨日に引き続きまして『スナッチ』その2です。
その2で終わるかは不明です。
次なる登場人物のご紹介はこの人。
その名もフランキー・“フォー・フィンガー”(ベニチオ・デル・トロ)
どうして“フォー・フィンガー”なのか?
これはおそらく彼の悪い癖が関係しているに違いない。楽しそうですもんね。女性をはべらせちゃって。あ~ぁ
でもお話の後半は“フォー・フィンガー”から新しいニックネームに変わるんですよ。何なのかな、楽しみですね!
演っているのはベニチオ・デル・トロ”・プエルトリコ出身!
この頃はまだ線も細くて前髪が垂れているところなぞ、まるで「水もしたたるいい男」風。
『スナッチ』で見てファンになり、出てる映画を探しまくって観ましたよ。
・ユージュアル・サスペクツ The Usual Suspects (1995年)
・ザ・ファン The Fan (1996年)
・ラスベガスをやっつけろ Fear and Loathing in Las Vegas (1998年)
・誘拐犯 The Way of the Gun (2000年)
・トラフィック Traffic (2000年)/アカデミー助演男優賞受賞
・プレッジ The Pledge (2001年)
・21グラム 21 Grams (2003年)
・ハンテッド The Hunted (2003年)
・シン・シティ Sin City (2005年)
・チェ 28歳の革命 / 39歳 別れの手紙(2008年)/第61回カンヌ国際映画祭男優賞受賞
・ウルフマン The Wolfman (2010年)
次です。フランキーのボス、NYのアヴィー(デニス・ファリーナ)
ボスなのにフットワーク抜群!NYとロンドンを行ったり来たり。
ロンドンには従兄弟の宝石商ダグ・“ザ・ヘッド”(左・マイク・リード)がいて悪事の片棒をかついでいます。“ザ・ヘッド”の由来は映画を観てご確認を。決してハゲてるからじゃないよ。
ロマンス・グレイのデニス・ファリーナは最近LAW & ORDERで見かけました。刑事役でシーズン15と16。17になって急に出なくなって寂しく思ってます。
『プライベート・ライアン』アンダーソン中佐
次はこの人。悪の帝王ブリック・トップ(アラン・フォード)
羽振りはいいはずなのに牛乳瓶の底眼鏡をかけて、歯も汚い。瓶底眼鏡のせいで目がやたら大きく見えて、まるでマンガの主人公のようです。でも笑えませんよ。やる事はエゲツないです。いつも子分を引き連れています。態度は超デカイです。
でも頭を下げなきゃならない人もいて、上には上が。ピラミッドのまた上が-。
アラン・フォードについてはちょっと調べたんですけどあまり情報無かったです。イギリス人でガイ・リッチーの映画に出ている他は、なんと『狼男アメリカン』(1981)に出てるんだって。
観たの昔過ぎて覚えてないよぉ。
一応変装して悪事を働く頭はある ↓
おいぃぃ!マスクをしている意味はあるのかっ
登場人物の全てがコミカルに描かれていますが、その中でもダントツの3人。
変なロシア人ボリス・“ザ・ブレイド”(レイド・セルベッジア)
武器の密売屋で一匹狼。大金に鼻がきくらしい、が、、ちょっと問題あり。
人物像があいまい。何を考えているのか分からないフシギくん。急に何かバカなことをしでかしそうでヒヤヒヤする。ボクシングの腕が立つがためにブリック・トップにとんでもない目にあわされる。
パイキー(Pikey)とは?
差別的意図を含むスラングで、イギリスでは主に旅行者、ジプシー(放浪人)、または社会的身分の低い人々の事を指す。
映画の中では「だからパイキーとは関わりたくないんだよ」などとドンドン差別用語が。でも侮る無かれ。彼らは家族思いで仲間の結束が堅く利口なんです。
まだ無名に近いジェイソン・ステイサムを主役に据えたこの映画。群像劇でもあり制作費もそんなに高額ではなかったことでしょう。
が、しかしガイ・リッチー監督の『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』をいたく気に入っていたブラッド・ピットは、監督の2作目が決まった段階で、自ら「出してくれぇ、出してくれぇ」と猛アピール。
2000年のブラッド・ピットといえば、『セブン』(1995年)、『ファイト・クラブ』(1999年)の後であり、誰もが認めるハリウッド・スター。ハリウッドの寵児。ハリウッドのドル箱王子様。
「と、とんでもない。ハリウッドの王子様を出演させる予算などございません。」と監督は丁重に断ったらしいが、それでもピットは出演料度外視で希望し決まったということじゃ。破格の低出演料だったという噂である。
そして最後はこの方。
殺し屋“ブレット・トゥース”・トニー(ヴィニー・ジョーンズ)
ピカンッと光る前歯にご注目。
これが愛称の由来になってますが、どうしてこうなったのかは是非映画で。
たくさんの登場人物の中で唯一シリアスに描かれているこの殺し屋トニー。
特に見所は↑で紹介した3人組とのやり取りのシーン。
大好きですっ。ここだけで映画1本撮って欲しいくらいにっ。
ヴィニー・ジョーンズはイギリスで有名な元サッカー選手。
・怖いこと言ってる時でも笑ってる目 や
・下から斜めに顔をゆっくり上げてじっとりと睨む様 は
とてもそうとは思えない。
『ロック、ストック&トゥー・・・』『スナッチ』の後はハリウッド映画にも進出。
同じような役所ではありますが、でかい身体に敏捷な動き、素晴らしいガンさばき。
存在感あります。
この映画全般に言えますが、監督がCMやPV出身だからなのか映像がスタイリッシュなのはもちろんのこと、シーンとシーンに挟まるカットが観ていてとても楽しい。効果音も素晴らしい。たくさんの登場人物の人となりをそれぞれほんの数秒で説明しています。(ルパン三世を彷彿とさせる場面もあります。)
話は102分の中できっちりまとめてあり、「何なの?結局どういうこと?」とはなりません。10年以上前の作品ですが古さは感じられません。登場人物達に魅力を感じたなら是非観てくださいね。あなたもきっと好きになるはず。
最後の最後にこの人たちもご紹介。忘れちゃあいけません。
この一人と一匹はとても地味に見えますが、他の登場人物のように狭い世界であがくことなく上から押さえつけられることなく、誰にも命令されず自己主張できています。
こうありたいものです
ではまた