『ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ』(2014) - Wyrmwood

なんでしょう?この絶大なる吸引力(理由は分かってるんですけどね(-.-)。B級と知っていても観ずにいられない哀しい性・・・ 観終わった後、下を向いて石を蹴ることになることも多い中、コレは違っていた。マックスと一緒にポップコーンを頬張りながら色んなホラーを一度に見たような感覚になれたのだった ―

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■ ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ - Wyrmwood – ■
2014年/オーストラリア/99分
監督:キア・ローチ=ターナー
脚本:キア・ローチ=ターナー 他
製作:トリスタン・ローチ=ターナー
撮影:ティム・ネイグル
音楽:マイケル・リラ
 
出演:
ジェイ・ギャラガー(バリー)
ビアンカ・ブラッドリー(ブルック)
レオン・バーチル(ベニー)
キース・アジウス(フランク)

解説:
主人公たちが着るようになるコスチュームと登場する自動車、いずれも「マッドマックス」シリーズ風というのが映画好きには楽しい、「マッドマックス」と同じオーストラリアで生まれた一本。まず多くの人類がゾンビ化するシチュエーションがユニーク。ゾンビにかまれた者が死後にゾンビ化する作品が多いが、本作でゾンビ化する人々はゾンビにかまれなくても、生前でもゾンビ化してしまう。加えて見てのお楽しみとしかいえない斬新な趣向も多く、低予算でも凝ったアイデアで観客を楽しませるというB級映画の鑑だ。

あらすじ:
多数の流れ星が目撃された夜、ある町で妻子と暮らす男性バリーは、自宅に侵入してきたゾンビを見て驚く。同じころゾンビに襲われた妹ブルックの助言を電話で聞いたバリーはマイカーに妻子を乗せて自宅から脱出するが、妻子はゾンビになり、バリーはやむなく2人を殺す。バリーはブルックが住む町を目指すが、他の生存者、ベニーらと合流し、力を合わせて脱出行に臨む。一方、ブルックは武装した一味に拉致され、ある場所へ ―

(WOWOW)


流れ星が原因で(?)ゾンビだらけになってしまった地球。何が原因でゾンビ化するか分からず、今まで普通に話していた友人がいきなりゾンビになって襲ってきたりするから、もう大変なんです。
整備工バリーはそんな大変な中、焦りもせずに家族と団欒。だが、家に忍び込んだゾンビを見つけたある夜、愛する妻子がゾンビ化し、泣く泣く射殺。怒りのデス・ロードへと出発したのだった(後ろがバリー)。
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そうなんですよねー、何故今まで気が付かなかったのか..(-ω-) 『マッドマックス』登場人物みたいに↑こーんな格好で、こーんな車に乗ればゾンビの歯にも負けないんだ!噛まれなくてすむぞ、食べられないぞ!(といっても今回は噛まれなくてもゾンビ化する場合もあるけれど)
バリーは同じような境遇の仲間とともに生き延びようとサバイバル。だが唯一の肉親である妹ブルックがどうしようもないマッド・サイエンティストに捕らえられ、妙な実験の被験者に。彼女はなんとか逃げ出したものの、気持ち悪いエキスの注入を受けてしまっていた・・・
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さ~出ました、マッド・サイエンティスト。B級ホラーでは彼のようなサイエンティストに活躍してもらわなくちゃ。
 icon-arrow-right このブログのマッドサイエンティスト作品
ちょっと他作品のサイエンティストと比べるとありがちで弱いかなーと思うものの、ここからのストーリーに充分貢献してくれた彼。ま、彼そのものは想像通りの結末を迎えるんだけどネ。
とんでもないものを造ろうとしていた彼が、思いもかけず意に反して人類のためになるものをゾンビ世界に送り出す。さー、人類は生き残ることが出来るのでしょうか(・o・)

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ゾンビ・マックスというだけあって車や武器もなかなか手が込んでいるんだけど、ゾンビそのものもなかなかの出来。白目になるよっていう設定もわかりやすいし(何せ噛まれなくてもゾンビ化するから)、夜は全力疾走型だけど昼間は動きが襲いってのも新しい。笑えるところも色々あって、足りないガソリンの代わりに用意できた燃料がアレで、最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』にオマージュを捧げている(?)ところが一番のお気に入り。
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というように邦題に負けず劣らず随所にマックスらしさが見受けられる本作だけど、非情に残念なところもある。世紀末を舞台にしているにしては、それも同じオーストラリア産でありながら『マッドマックス』のような荒野はほとんど出てこない。代わりに登場するのは森の中や草原、狭い道。これじゃまるでお庭のお散歩、世紀末な雰囲気はあまり感じられない。なんかヘンだよね・・・(ま、これがB級ということで)
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ということで、(なんでもありのB級でありながら)ラストでは人類最強の能力を手に入れて力強い戦いが期待できる明るい未来が。でも、なんか違う方向にいくのではないか・・と、一抹の不安も(-ω-)

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