『宇宙戦争』(2005) - War of the Worlds

久し振りにこのお気に入りSF映画を観たけれど、やっぱり面白い!唐突な始まり。目を見張る事が次々に巻き起こり、家族それぞれが成長しながら絆を深め、惨劇は唐突に終わる。この頃のスピルバーグとトム・クルーズはいいな・・・(トオイメ

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■ 宇宙戦争 - War of the Worlds – ■
2005年/アメリカ/116分
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ジョシュ・フリードマン 他
原作:H・G・ウェルズ「宇宙戦争」
製作:キャスリーン・ケネディ 他
製作総指揮:ダミアン・コリアー 他
撮影:ヤヌス・カミンスキー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
 
出演:
トム・クルーズ(レイ)
ダコタ・ファニング(レイチェル)
ジャスティン・チャットウィン(ロビー)
ミランダ・オットー(メリー・アン)
ティム・ロビンス(ハーラン)
モーガン・フリーマン(ナレーター)
ダニエル・フランゼーゼ
ジーン・バリー
アン・ロビンソン
リック・ゴンザレス

解説:
スティーヴン・スピルバーグとトム・クルーズが「マイノリティ・リポート」に続いてコンビを組み、有名なH・G・ウェルズの同名原作を53年に続き再映画化したSFスペクタクル超大作。異星人による地球への侵略と壮絶な破壊、さらには思いもよらぬ事態に混乱しながらも家族の愛と絆を確かにしていく主人公の姿を壮大なスケールで描く。共演は「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」のダコタ・ファニング。

あらすじ:
アメリカ東部のニュージャージーに暮らすレイは労働者階級のごく平凡な男。別れた妻との間には息子のロビーと娘レイチェルがいた。そして子どもたちとの面会の日、その異変は何の前触れもなく唐突に訪れた。晴天だった空が突如不気味な黒い雲に覆われると、吹き荒れる強風の中、激しい稲光が地上に達し、地面に巨大な穴を空ける。すると大地が震え、地中で何者かが激しくうごめき始めたのだった。その光景を呆然と見つめていたレイ。町が次々と破壊され、人々がパニックに陥る中、レイは子どもたちのもとへ駆けつけ、彼らを守るため懸命に奔走するのだったが ―
(allcinema)


Netflixで一気見していた「サン・オブ・アナーキー」がとうとう終わりを告げ、久し振りに帰って来ました、自分のブログに・・・(オイ
久し振りに感想を書く作品は言わずと知れた21世紀版『宇宙戦争』。基本、トム・クルーズがあまり好きじゃ無い中で、彼の出演作としては大好きなこのSF。トムさんのダメ親父っぷりが心地よく、日頃の行いによる天罰が息子と娘の姿となって彼を鞭打つ様子も小気味よし。
もちろんSF映画としても見どころだらけで、まだ純粋だった10年前の私めは次々と巻き起こる惨劇に目を見開いたまま、トライポッドの“ボォーーーッ”と鳴く音に身震いしたものだった…。
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初めて観た時にこれほどの興奮と感動を与えてくれたこの映画ですから、10年経った今観てもあの頃の感動をそのまま蘇らせつつ好きなシーンを堪能し、新たな思いを持って再見。
それは、、
稲妻が何本も走る空を見上げるトム一家だったり、地面からトライポッドが出現したときの人々の反応だったり、ハイウェイを走る車の外から中から自由自在に家族を撮るカメラの動きだったり。
いきなりエイリアンに襲われる普通の人々が陥るパニックの中でありながら、ちょっとしたシーンに感心するところが多いのも、この作品が好きな理由である。

上記のトライポッド出現シーンでは、ひび割れていく地面に反応するトムと町の人々が徐々に何も分からない正体不明な恐怖に陥っていく。何かが地面から飛び出し「・・わぁ・・?」みたいな驚きと少し興味本位な日常とかけ離れた刺激を楽しむ余裕さえある状態から、人が一瞬にして粉となり蒸発する様を目撃してからの本能的な逃走。
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度重なる稲妻だけの時には大事な子供を家にほったらかして飛び出していったトム父だったが、さすがにこの時には思考停止に陥りながらも子供たちを連れてこの場を逃げ出すことに。パニクリながらも危機管理術に長けていると言える彼は、すんでの所で命を脅かす危機をかわしていく。
聞いたことも無いような大きな音と風切り音だけの世界。何も見えない実態不明の“わからない恐怖”は、トム父を怯えさせるのではなく、どんどん強くしていくのだ。飛行機が落ちた頃には、危機に対する処理能力もあがり子供たちへの対応力も強化。頼りになる父親へと変わっていく。

他にも目に付くのは思春期ロビーのヒーロー性だ。
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10歳の妹レイチェルは目の前に繰り広げられる非日常に、目を見張り息を潜めるのがやっとだ。だが兄ロビーは意味も分からず攻撃されて次々に命を失っていく人々をみて、純粋な攻撃性と人間の本能が身体の中からむくむくと沸き上がってくる。他人の命を助けるために自然に身体が動き、怒り、復讐を誓うのだ。何に?人類の敵に、だ。
守るものがまだ無い彼は、敵と戦う軍隊に着いていきたいと父に懇願する。この戦いに参加し、敵が倒れるのを目撃しないことにはこの怒りは治まらない。そして安心できないのだ。この目で見ないことには。

もっと全体を見ることが出来るようになる大人は、ロビーのようなヒーロー性は無くなるのか?いや無くなるのではない。もっとずっと狭い範囲で形を変えてそれは残る。形を変えてしまったばかりに本人も分かってはいなかったが、それは“正義”とは違う“愛”という形になってかけがえのない者を守る。攻撃ではなく守りになるのだ。だが守るための戦いは行われる。トム父も我が娘を守るため戦った。娘にとって父親はヒーローに。
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walking-dead-c話は変わりまするが、かの「ウォーキング・デッド」のこれを見たらいつもこの映画『宇宙戦争』を思い出す。こんな人、他にもいるかな。

それにしても、「サン・オブ・アナーキー」のシーズン6以降はいつになるんだろう。あ、内容は『パシフィック・リム』のチャーリー・ハナムとロン・パールマンが出ているバイク野郎クラブの犯罪ドラマです。パシリムのローリーからはとても想像できないほどチャーリー・ハナムは非情な悪い奴で、その上を行く人に非ずなヤツがロン・パールマン。一言で言えば「ザ・シールド」バイク親父版。
しびれまっせ

Sons-of-Anarchy
では

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