『ゴースト・イン・ザ・シェル』 (2017) - Ghost in the Shell

実写化の噂が流れはじめて幾年月・・・。ようやく公開となる『ゴースト・イン・ザ・シェル』を試写会で少しだけ早く観てきました。劇場版やTV版アニメを見直した直後でもあり、違いに敏感になる箇所がありつつも、「実写」される未来の世界を素直に楽しめる作品ではありました(・∀・)

■ ゴースト・イン・ザ・シェル - Ghost in the Shell – ■
2017年/アメリカ/107分
監督:ルパート・サンダース
脚本:ジェイミー・モス他
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」
製作:アヴィ・アラッド他
撮影:ジェス・ホール
音楽:クリント・マンセル他
 
出演:
スカーレット・ヨハンソン(少佐)
ピルー・アスベック(バトー)
北野武(荒巻大輔)
ジュリエット・ビノシュ(オウレイ博士)
マイケル・ピット(クゼ・ヒデオ)
チン・ハン(トグサ)
泉原豊(サイトー)
ラザルス・ラトゥーエル(イシカワ)
桃井かおり(ハイリ)
山本花織(モトコ)
福島リラ(芸者)

解説:
士郎正宗のコミックを押井守監督が映画化したSFアニメの傑作「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」を、ハリウッドで実写映画化。オリジナル作品の草薙素子に相当する主人公の少佐を、「アベンジャーズ」「LUCY ルーシー」などアクション映画でも活躍するスカーレット・ヨハンソンが演じ、少佐の上司・荒巻に、映画監督として世界的評価を受けるビートたけしが扮する。そのほか、少佐の片腕バトー役でデンマーク出身の俳優ピルウ・アスベック、テロ事件を企てる謎めいた男クゼにマイケル・ピット、オリジナルキャラクターのオウレイ博士役でフランスの名女優ジュリエット・ビノシュらが出演。監督は「スノーホワイト」のルパート・サンダース。日本語吹き替え版には田中敦子、大塚明夫、山寺宏一というアニメ版の声優が起用されている。

あらすじ:
脳とわずかな記憶を残して全身が機械化された、公安9課最強の捜査官・少佐は、全世界を揺るがすサイバーテロ事件を発端に記憶が呼び覚まされるが、そこには驚くべき過去が隠されていた ―

(映画.com)


よく思うのだけど、SFで描かれる未来の都市に「JAPAN」要素が加わると似た感じ、というより『ブレードランナー』的な描写になるというのは、それほどにブレードランナーが偉大なのか、それともクリエーターの思考が似通っているのか、それともそれが「正しい方向性」のか・・・?

ともかく、原作は日本の漫画です。なのでハリウッド実写となって義体化しても全編を覆う日本の文化。なのにどうして主人公が日本人ではないのか!?と各方面で問題にされていたみたいだけど、原作のものすごいファンでこだわりのある人でも無い限り、舞台が未来のSFで、原作が漫画(元よりザ・日本人的な造形では無い)で、なおかつ義体化しているともなれば、観始めて10分もしたら気にならなくなってきた。しまいにはヨハンソン女子って案外アジアっぽいなぁ、なんて思い始める始末。

彼女が「少佐」の役に一番ぴったりかどうかっていう議論はここではちょっと置いといて、他の登場人物はかなり原作の雰囲気と違和感が無かったと思われる(しいて言うなら荒巻さんがちょっと横幅ごついかなー・・くらい)。
バトー氏がまんまなことは当然としても、意外にもぴったりはまり役一等賞はトグサ君。

これはちょっと写りが悪いけど、銃を構えて動き出すと似てるんだー、これが。髪型もあの通りだし

それに何より色々なシーンがそのままアニメから移植されておりまして、これには素直に感動。未来でありながら今とおなじ銃をぶっ放す原作通りのガンアクションにも眠気が吹っ飛ぶ、吹っ飛ぶ。
原作とおんなじ話はこれぐらいにして、と..

ストーリーは―
脳からネットに直接アクセスする電脳技術と、人間の肉体を義体(サイボーグ)化する技術が高度に進んだ近未来(原作では21世紀)。それらの技術を悪用し複雑になった犯罪を解決するべく活躍する、エリート捜査組織「公安9課」の戦いを描く犯罪捜査もの。
今(2017年)となっては誰もが知るサイバー犯罪やテロ組織。いつも思うのはこれらの未来の出来事を何故、原作者は1990年代に描いておられるのか・・(゜Д゜) (ま、この話題も今はあっちにおいときましょう)

とにかく、、今回のストーリーは、義体化技術に突出する企業ハンカ・ロボテックス社を狙ったテロ事件が相次ぎ、捜査することになった公安9課。だが捜査を進める間にも少佐を時々襲う燃える建物のフラッシュバック。自らがハンカ社で最先端の義体を持つ少佐は、自分の失った記憶と何か関係があるのでは、、と考え始める。
テロ事件の解決と少佐の過去と記憶。これらが交差するとき、少佐の心に安寧が訪れるのか、どうなのか・・・・・

・・みたいなお話で、結構、少佐自身の葛藤にスポットが当てられている。まぁハリウッド映画らしい「心温まるストーリー」的な一部の内容が、こだわりの無い私にもちょいと違和感があったり(-ω-)
というのも少佐の過去がほぼほぼ判明するのでありますが、んーーーー、この過去話は好きじゃないっ(-.-) TVアニメ版のお話の方が素直に納得することが出来たなー。というより、今回の実写化版では少佐の過去判明はいらんかったなー。バトー氏との会話に微笑む様子も不要。もっと心を閉ざした冷たい感じに徹底して欲しかった。少佐の身体が人間だった頃は、どんなだったのだろう?っていう疑問と興味を持つまでに、ちゃっちゃとネタばらししちゃいましたで、勿体なかったと思う。次作まで引っ張ってよかったのに・・・

さて、「攻殻機動隊」関連の作品はコミックや劇場版アニメ、TV版アニメなど色々とありますので、最後にちょっと整理しておきまーす。

■原作漫画
・攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL(1991)
・攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER(2003)
・攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE(2001)
[まとめ買い] 攻殻機動隊(ヤングマガジンコミックス)
■コミック版
・攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
・攻殻機動隊ARISE
■劇場版アニメ
・GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(1995)
・イノセンス(2004)
・GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0(2008)
・攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D(2011)
・攻殻機動隊 ARISE(2013)
・攻殻機動隊 新劇場版(2015)
GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 [Blu-ray]
■TVアニメ
・攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S.A.C.)(2002)
・攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(2004)
・攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society(S.A.C. SSS)(2006)
・攻殻機動隊 ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE
(Wiki:攻殻機動隊)

前もって私が見たのは、劇場版とTV版の上の2作ずつだけに過ぎない・・・ 他にも小説なんかもあって、物によっては設定や監督が違って混乱極まりない世界だな。
こりゃ素子さんも自分探しが大変なはず・・・・・・

ここまで読んでくださってありがとうございました。
実は数ヶ月ぶりの記事更新です。映画はずっと観てはいたのですが、公私ともに忙しいのを理由にブログを更新できていませんでした(。・ω・。)
これからは、また真面目にやっていくつもりでいますが、、もし、また間が空いてもお許しください。そしてまたお会いしましょう