『ジョーズ』(1975) - Jaws - /ブルーレイリリース記念〈Sponsored video〉

平穏なはずのビーチに突如訪れた恐怖。
いま、男たちと巨大な人食いザメとの凄絶な死闘が始まる。

■ジョーズ - Jaws -■

Jaws

1975年/アメリカ/124分
監督:スティーヴン・スピルバーグ
原作:ピーター・ベンチリー
脚本:ピーター・ベンチリー、カール・ゴッドリーブ
製作:デイヴィッド・ブラウン、リチャード・D・ザナック
撮影:ビル・バトラー
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
ロイ・シャイダー(マーティン・ブロディ)
ロバート・ショウ(クイント)
リチャード・ドレイファス(マット・フーパー)
ロレイン・ゲイリー(エレン・ブロディ)
マーレイ・ハミルトン(ヴォーン市長)

解説:
スティーブン・スピルバーグが弱冠27歳で監督した最高傑作!

Contents

あらすじ:

Jaws

もうすぐ海開きを迎えるアミティ島。
今年も活気が戻ってきたある朝、海岸で若い女性の遺体が見つかる。警察署長のブロディはサメの襲撃による死亡だとして、ビーチの閉鎖を主張したが、観光客による島の利益を優先した市長は取り合おうとしなかった。
しかし観光客の目の前で第二の犠牲者が出たのを受け、ブロディはサメ専門の漁師クイントと海洋学者フーパーの力を借り、巨大な人食いザメを退治するため船で沖を目指す-


Jaws:「あご」の意


見どころと感想

実は「巨大なもの恐怖症」のある管理人momorex。
水族館の大きな魚、遊園地の大きな像、巨大な観音像..。
何故かはわからないが、水族館で両脇にマナティが泳いでいたりでもしたら、もう足がすくんで動けなくなる。

そしてこの有名なパニック映画『ジョーズ』に出てくるサメは体長8m、3トンという超巨大なホオジロザメ。普通の乗用車が5m、2トンである事と比べてみると、その巨大な様が見て取れる。
想像してみよう。あなたが今いる部屋の大きさと比較して、窓の外を悠々と泳ぐホオジロザメを-。普段はゆったりと泳いでいるが、瞬間的な最高遊泳速度は時速25-35kmとも言われるこのサメからは、とても逃げられるとは思えない。

しかし40年ほど前、このサメに立ち向かった男たちがいた。

  

アメリカ東海岸に浮かぶ島アミティ。
のどかなこの島の経済は夏の海水浴客に頼っている。今年も海開きを控えて、町は準備に賑わっていた。
そんなある朝、海岸で女性の遺体が発見される。半身を無くすほどのその無残な様子に警察署長ブロディはサメのせいだと確信し、ビーチを閉鎖させる。

Jaws

それを知った市長は、この島の経済状態を分かっているのかと猛反対。ブロディは最近ニューヨークからここアミティに赴任したばかりだったのだ。それでもブロディは食い下がったが、女性の死は船のスクリューのせいにされ、海開きは強行されてしまう。

腑に落ちず、その立場から心配だったブロディは、相談するため専門家である海洋学者を島へ呼び、ビーチの監視も強化させる。しかし海開き目前のある日、たくさんの家族や若者たちが泳ぐ中、地元の少年が第二の犠牲者となりパニックが起きる。

Jaws

この事態を収拾するためサメ狩りが行われた結果、4mもあるイタチザメが犯人として捕獲された。喜ぶ市長やブロディ。しかし専門家である海洋学者フーパーは、犠牲者に残る歯形や傷跡から犯人は他にいて、そのサイズももっと巨大だとブロディに進言。
しかし、海開きは始まってしまっていた。

何も知らずどんどん船でやって来る観光客たち。そしてその中から第三の犠牲者が。
巨大な犯人を浅瀬で目撃したブロディは、フーパーとサメ専門の漁師クイントの力を借り、ホオジロザメを討つため海に出る-。

Jaws
  

さて、この映画によって人食いザメとしてその名を全世界に知らしめたホオジロザメ。
本当に体長8mもある巨大なサメなのでしょうか?

ホオジロザメとは

Jaws

ネズミザメ目ネズミザメ科ホホジロザメ属に分類されるサメ。
先祖は絶滅種であるカルカロドン・メガロドン(体長最大13m)。
亜熱帯から亜寒帯まで、世界中の海に広く分布している。北はアラスカやカナダ沿岸にも出現した記録がある。アメリカ合衆国や南アフリカ共和国、オーストラリア、ニュージーランドの周辺海域、地中海等で多く見られ、日本近海にも分布する。

平均的なホホジロザメの体長は4.0-4.8m、体重680-1100kgである。オスよりメスのほうが大型で、身体能力も大きな差がある。
専門家の意見では体長6m、体重1900 kg程度が最大と見積もられている。但し、推定値ながら、台湾沖やオーストラリア沖などで、切り落とされた頭部の大きさなどから体長7m以上、体重2500kg以上と推定される個体が捕獲されたことがあり、体長8m、体重3000kgを超えるような個体が生息している可能性もある

人間との関係

人にとって、襲われれば最も危険なサメであり、世界中で死傷事故が発生している。沿岸域の浅い所で生活し、昼行性であるため、人の活動時間・空間ともに重なることが多く、これらも原因となっている。
しかしサメというのはとても好奇心が強く、興味を引かれたものに寄っていき、噛んで調べるとも言われている。
またサーフィン板等の上で腹ばいになってパドリングする人間の動きや、ウェットスーツを着て足ヒレを動かす姿が、下から見上げると主食であるアザラシと誤認する事があるとも。

ホオジロザメによる事故

Jaws

■1876年 ~2004年 人身事故224件(死亡事故63件)
・アメリカ西海岸84件(7件)
・南アフリカで47件(8件)
・オーストラリアで41件(27件)
日本では
・1992年3月8日 愛媛県松山沖
・1995年4月9日 愛知県伊良湖沖
(Wiki:ホホジロザメ)


久しぶりに本作をDVDで観たが、サメの襲撃シーンのみならず、出会ったばかりの3人の男たちが、海の上でお互いの命を預け合うまでになる絆も見どころだ。特に野卑で無礼なクイントが過去を語るシーン。DVDに入っていたメイキングによると、最初はほんの1行の脚本でしかなかったらしい。それを絆を育てる過程の一つとしてふくらませ、クイントに語らせた。

Jaws

この作品の影響により、未知の生命体ではない、地球に住む動物による数々のパニック映画が製作されている。
シャーク関連でも20本はあるらしい。

動物パニック映画

  • アナコンダ(1997年)、アナコンダ2(2004年)、アナコンダ3(2008年)
  • アニマル大戦争(1977年)
  • アラクノフォビア(1990年)
  • アリゲーター(1980年)
  • 怒りの群れ(1977年)
  • オルカ(1977年)
  • 巨大クモ軍団の襲撃(1977年)
  • 巨大生物の島(1976年)
  • 恐竜・怪鳥の伝説(1977年)
  • キラー・ビー(1976年)
  • キラーフィッシュ(1978年)
  • グリズリー(1976年)
  • ジョーズ(1975年)、ジョーズ2(1978年)、ジョーズ3(1983年)、ジョーズ’87 復讐篇(1987年)
  • ジョーズ’96/虐殺篇(1996年)
  • ジョーズ・リターンズ(1980年)
  • スウォーム(1978年)
  • スクワーム(1976年)
  • スパイダー・パニック(2002年)
  • タイガーシャーク(1977年)
  • ディープ・ブルー(1999年)
  • 毒蜘蛛タランチュラ・死霊の群れ(1977年)
  • テンタクルズ(1977年)
  • ドッグ(1976年)
  • 鳥(1963年) – アルフレッド・ヒッチコック監督作品。
  • パニック・アリゲーター/悪魔の棲む沼(1978年)
  • ピラニア(1978年)
  • フェイズIV 戦慄!昆虫パニック(1974年)
  • 猛獣大脱走(1983年)
  • 燃える昆虫軍団(1975年)

観たのがDVDだったので、特に夜の海のシーンは細部が少し見えずに残念な気持ちになったが、なんと!
8月22日にブルーレイがリリース予定だ
35mmオリジナルフィルムからスピルバーグ自身の監修で高クオリティのリストアを実現。音声はロスレス音源のミックスアップによりホームシアターに適した7.1chで収録して、迫力のサウンドで新しいJAWSを体感できるらしい。また4時間を超える特典映像付。
あー、あそこやあそこをもっとはっきり、くっきり観ることが出来るのであろうか

ではまた

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • 遊びに来て頂いてありがとうございます。
     
    OS劇場で観られましたか!
    小学校5年生であれば、記憶もばっちり、怖かったでしょうね。
     
    >シンプルな名曲、サスペリアと双璧
    私も同感です。
    最近の作品は有名バンドの曲を使うことが多く、それはそれでいいんですが
    こういう頭に残るオリジナル曲には勝てない気がします。
     
    コメントありがとうございました。
    今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  •  小5の頃に、いまはゲームセンターになってしまった梅田OS劇場で観ました。
     
     冒頭の若い女性が鮫に引きずり込まれる場面、パンフレットか映画雑誌か忘れましたが、別のショットが掲載されていて、下半身が喰われて無くなっているリアル写真でした。
     
     怖かったですね。映画音楽も同じフレーズを繰り返すシンプルな名曲、サスペリアと双璧だと思います。

  • こんばんは。
    コメントありがとうございます。
     
    動物パニックものの代表作『ジョーズ』。
    私も定期的に観たくなります。
     
    >かなりの低予算
    調べてみると製作費700万ドル、興行収入4億7000万ドルらしいです!
    作ったサメを水に入れると思うように動かなくて、かなり苦労したらしいです。
    仕上がった後も製作サイドは「コケる」かもしれないと危惧していたとのこと。
    分からないものですねー。

  • こんにちわ。
    ブログの記事を読んでると、またこの映画が見たくなってしまいました♪
     
    本かテレビの特番だったかで知ったんですが、この映画ってかなりの低予算で作られたそうですね。なのに、このクオリティ……。スピルバーグという監督の凄さが感じられますね。

  • コメントありがとうございます。
     
    『ジョーズ』何度観てもいいですよね。
    スピルバーグの作品の中で一番好きかもしれません。
    今回は所蔵しておりますDVDを引っ張り出してきて観賞してみました。
     
    >HN「しろくろshow」はこの人の名前から
    そうだったんですか!
    ロバート・ショウ氏については、この作品くらいしか知らなかったのですが
    1978年に51歳の若さで急死されていたんですね。
    その風貌から太くて短めの人生を歩まれたのかな、っと思ってしまいます。
     
    >USJのジョーズアトラクション
    オープンした頃、3時間並んだ記憶が…。
    確かに左からガバーっと出てきただけでしたねー。
    やっぱりガイドはよく日に焼けた口の悪いおっちゃんがお勧めですね!
    USJで一番面白いのは「ウォーターワールド」かなと思います。

  • こんにちは、おじゃまいたします。
     
    「ジョーズ」僕も大好きな映画なので即反応してしまいました(ーー;)サメとオッサン三人が主役のまったく華のない(^0^;)映画ですがもう何回見たか覚えてないほど好きでしたねー(テレビ→テープ→LD→DVDと媒体が変わるたんびに見直していたような)
     
    >出会ったばかりの3人の男たちが、海の上でお互いの命を預け合うまでになる絆も
     
    あー、そうそう!この部分が僕は一番好きでした。特にロバート・ショウがこの映画の中じゃ一番気に入っています(どうでも良いことなんですが僕のHN「しろくろshow」はこの人の名前から取ってます。ほんとは"Shaw"が正しいんですけどそれだと意味が無くなるんで敢えてイジりました(^_^;))
     
    蛇足ですがあとでUSJのジョーズアトラクションに乗ったときはもう少し映画に近い見せ方してほしかったなあと思ったですねえ・・・(ガイドがあんなご陽気なお姉ちゃんではアカンなと)
     
    あと亜流系では「オルカ」がわりと面白かったのと「スクワーム」「燃える昆虫軍団」がリアルで気持ち悪かったのをよー覚えています(^_^;)

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