『パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会』(2010) - The Perfect Host –

倒錯、猟奇、悪夢、ブラックユーモア、本能 恐ろしくも滑稽な晩餐会の幕が開ける・・・

 

THE PERFECT HOST_13

 
■パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会 - The Perfect Host -■
2010年/アメリカ/93分
監督:ニック・トムネイ
脚本:ニック・トムネイ、クリシュナ・ジョーンズ
製作:ステイシー・テストロ、マーク・ヴィクター
製作総指揮:マーティン・ゾランド
音楽:ジョン・スウィハート
撮影:ジョン・ブローリー
出演:
デヴィッド・ハイド・ピアース(ウォーウィック・ウィルソン)
クレイン・クロフォード(ジョン・テイラー)
ナサニエル・パーカー(モートン刑事)
ミーガン・ペリー(シモーン)
ヘレン・レディ(キャシー)
ジョセフ・ウィル(ヴァルデス)
タイリース・アレン(ローマン)
インドラ・ウィルソン(モニカ)
クーパー・バーンズ(ルパート)
 
解説:
『ソウ』のプロデューサーとサンダンス映画祭を沸かせた新人監督が放つ、奇想と衝撃に満ちたクライム・サスペンス!
(公式サイト)
 
あらすじ:
THE PERFECT HOST_06ロサンゼルスで銀行強盗を犯し、指名手配されたジョン。逃走途中に足を怪我し、行き場を失った彼は閑静な住宅街に迷い込み、一軒の家に目を付ける。
インターホン越しにうまく家の主人をだまして、家の中に入り込んだジョン。家の主人は教養があり、大人しそうな中年紳士ウォーウィック。彼はジョンを家に入れてくれたばかりか、友人達とのディナーパーティーにも参加しないかと声をかける。一瞬ためらったジョンだったが申し出を受けたところに、ラジオから銀行強盗犯ジョン・テイラーのニュースが流れてくる-


 
タイトルだけ見て、絶対観ようと決めていた本作。
ゴシックな大豪邸を舞台にした、どろどろとして、サイコで、中世的な、悪夢のような話かと思っていたら、いい意味で大きく期待を裏切られました。
 
THE PERFECT HOST_02舞台はもちろん現代のロサンゼルス。
主人公はたった1人で銀行強盗をやらかしたジョン・テイラー。盗んだ額は30万ドル。逃走経路もきちんと計画し、上手く事が進むはずだったのに、すぐに名前が警察にバレて指名手配され逃げ惑うことになる。
足の怪我もひどく、このままでは逃げ切れないと考えた彼は、とりあえずどこかの家に入り込み、しばらくやり過ごすことにした。
足のために消毒薬を買いに入ったコンビニで強盗にあうは、助けを求めた「エホバ」の看板のある家の婦人には追い返されるはで、逃げながらもさんざんな目にあった彼が、やっと口八丁で入り込めた家の主人が、もう1人の主人公とも言えるウォーウィック・ウィルソン(名前がちょっとウィリアム・ウィルソンに似てる)。
THE PERFECT HOST_05神経質そうな品のある紳士。暴力や犯罪とは無縁な様子から、ジョンは適当な話で簡単に騙せ、もし自分の素性が分かったにしても、ちょっと怖がらせて縛り付けるくらいは何て事ない相手だと計算する。
もうすぐ来る友人達とのディナーパーティーにも参加を勧められて受けたジョン。誰が来るかも分からないのに、危険を冒した彼。ここは辞退して家を出ればよかったのに、犯罪慣れしているようで、実は違いますね?ジョンさん。
 
友好的に会話を進めワインを飲んでいた2人だったが、友人の1人が現役検事だと知り、慌ててジョンが家を出ようとしたところに、ラジオから逃走している銀行強盗のニュースが流れる。
ウォーウィックに正体がばれて居直るジョン。ナイフを持っておどすが、いまいち効果が出ない。いらいらしてワインを立て続けにあおった彼は、、、ぶっ倒れる-。
椅子に縛り付けられた状態で目を覚ましたジョンは、ディナーが始まったことを知るが、何か様子がおかしい。肉の入った皿は確かに友人達の人数分あるが、そこには--
 
THE PERFECT HOST_18凶悪な犯罪者の話かと思えば違う。間抜けな銀行強盗の話かと思えば違う。
サイコな猟奇殺人の話かと思えば違い、仕事の出来る刑事物かと思えば違い、では、純愛物語で落ちを付けるのかと思えばこれも違う。
観ている者をさんざん振り回し、もうそろそろ落ちを付けようよ、と懇願させるほど延々と続くどんでん返し。
(本当に振り回されたのはジョンですけど。)
全てが終わった後は、わりとすっきり面白かったと思える作品。
そして何故かウォーウィックを応援している自分がここにいる。

 
本作は決して前調べしないで、ご覧下さい。
ではまた