『ロッジ LODGE』(2014) - Don’t Blink –

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これはひどい・・・ 完璧な「観る者任せ」作品で、ヒントすら無いように思うんだけど何か見落としたですか、わたし?

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■ ロッジ LODGE - Don’t Blink – ■
2014年/アメリカ/92分
監督・脚本:トラヴィス・オーツ
製作:ザック・ウォード
撮影:ジェイソン・クローザーズ
音楽:ジョナサン・グリーンバーグ
 
出演:
ミーナ・スヴァーリ(トレイシー)
ブライアン・オースティン・グリーン(ジャック)
ジョアンヌ・ケリー(クレア)
フィオナ・グーベルマン(エラ)
ザック・ウォード(アレックス)

解説:
山小屋に残された男女がひとりずついなくなっていくシチュエーションスリラー。
(キネマ旬報社)
 
あらすじ:
週末を山小屋で過ごすために集まった10人の若者グループ。ようやく山奥リゾート“LAST STOP”に到着したが、大きな宿泊施設にはさっきまで人々がいたと思わせる形跡はあるものの、人が見当たらない。何か事故でも起きたのかと周辺を調べ始めた彼らは、この山奥には人はおろか動物、鳥、虫など生物が全く存在しないことに気が付く ―


 
可哀想な状況の登場人物たちに、ここまで同情出来ない、一体化出来ない作品も珍しいな・・・ 確かに「あなた達、今から順番にやられていくんですよね?」的なホラー映画は山ほどあるんだけど、出てくるおバカな若者はそれなりに可愛げがあった。なのに、コレはどう?
まず車が何台かに分かれて山小屋に向かっている時点で、こちらだけではなく、若者グループ自体が一つにまとまっていない事がわかる。メンバーは元恋人、現恋人の弟、誰かの知り合い、誰かの友達、、などなど寄せ集めに過ぎない上に10人と多いために彼らもそうだろうけど、観ているこちらも目がウロウロしてよく把握できない。
 
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ただ、この「10人」というのは、これから起きる事には必要な数字であります。あまりに少ないとあっという間に終わってしまうからね。で、これから起きる事とは
10人のインディアン Ten Little Indians
この童謡を地で行く事が彼らに起きる。
 


ひとり、ふたり、さんにんのインディアン
よにん、ごにん、ろくにんのインディアン
しちにん、はちにん、くにんのインディアン
じゅうにんのインディアン・ボーイズ
 
じゅうにん、くにん、はちにんのインディアン
しちにん、ろくにん、ごにんのインディアン
よにん、さんにん、ふたりのインディアン
ひとりのインディアン・ボーイ

 
この童謡の歌にはなんの説明もない。前半は1人、2人、、と楽しそうに数えているだけにみえるが、後半はどうして1人ずつ減っていくのか… 出所が不可思議、不条理で有名な「マザーグース」という点で楽しい歌ではないのは大体想像できるけど。・・・なんかゾッとしてきた
 
 
ということで、こちらはほんの8行ほどの歌詞を見ているだけで想像力がフル回転。すぐにゾッとしてくるけれど、、映画の方はどうかと言いますと、何故人が消えていくのか説明が無いのは同じ。だけれど、消えていく人に同情心が全くわかない。なんか、10人の誰もがどこか胡散臭くて、前の彼女と今の彼女、前の彼女の今の彼氏、女を口説くことだけが目的の男、リゾート地にやって来ながら卒論がどうこう言っているKYな人、などなど、どこか信用できない面々(おまけで書くとどうも皆、面構えが気にくわない)。
 
一人ずつ姿を消していく様子はあまりに唐突だが、それでも4人目くらいになると予想がつくようになる。お、そろそろ来るな、と。こちらが慣れてきた頃には人数は既に半分となっており、これからどうすんだ?と考え始めた頃に新しい展開が。消えて無くなるのは「人」の身体だけじゃなく、その身体を構成しているものまで綺麗さっぱり消えて無くなる。少しでも目を離すと消えてしまうということで、原題「Don’t Blink」=「瞬きしちゃだめ!」となるが、それも無理な話。童謡と同じくどんどん数が減っていく。
 
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ラストはですね、さすがにこれをネタバレしちゃどうしようも無くなるので書きませんが、どうも納得いくものにはなっていませんです。わーっと人々がやって来たのはいいとしても、なんですぐに事の次第を把握しているのか?分からない。そこにとても無理がある。その後の展開は予想がつくとしても、どうしてあの人だけが残ったのか?ここで終わるんだろ?と思ったら、その通りそのままエンドロールだし、あまりにラストがいい加減すぎて、ネタバレしたところでそれがどうした、な感じに。
 
「先住民族の呪い」とかなのかな。
何か途中で見落としたのか、とも思うが、もう一度観る気にもなれず、どうしたものか…