『ワナオトコ』(2009) - The Collector –

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3作目が待ち遠しい「ワナオトコ」シリーズ第1作。ワナオトコの痛いワナにおののき、アーキンの人の良さに泣ける楽しいホラー作品。

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■ ワナオトコ - The Collector – ■
2009年/アメリカ/89分
監督:マーカス・ダンスタン
脚本:マーカス・ダンスタン 他
製作:ジュリー・リチャードソン 他
製作総指揮:ミッキー・リデル 他
撮影:ブランドン・コックス
音楽:ジェローム・ディロン
 
出演:
ジョシュ・スチュワート(アーキン)
マイケル・ライリー・バーク
ダニエラ・アロンソ
アンドレア・ロス
マデリーン・ジーマ
カーリー・スコット・コリンズ
ロバート・ウィズダム
ファン・フェルナンデス
ヘイリー・アレクシス・プロス

解説:
「ソウ」シリーズの脚本家コンビが贈る、驚異のホラー・アクション大作。ワナオトコが仕掛ける 針、カミソリ、包丁、ワイヤーなど怒濤のデストラップは必見!激しすぎる描写でR-18指定に。
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あらすじ:
別れた妻子の金銭的危機を助けるために、内装業者アーキンは今の現場である宝石ブローカーの屋敷に夜間侵入、もう一つの仕事である金庫破りを決行する。ところが旅行で家人は不在のはずの家の中から叫び声のようなものや足音が聞こえ始め、脱出することに。だがドアには先ほどまで無かったいくつもの錠が設置され、窓には板が打ち付けられている。 慌てたアーキンを主の分からない足音が追うように近付いて ―


で、アーキン危うし!です。
 
先日観た『トランセンデンス』に“ミスター眠た目”ことアーキン(本名ジョシュ・スチュワート)が出演していて、そういやアレをまだ書いてなかった、と思いつつふと手元を見ると『ワナオトコ』DVDがっ!久し振りに観たけれど、うまく出来ている、このシリーズは。
 
まず主人公アーキンの人となり。
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娘を愛し、別れた妻も大事にする真面目な職人。金庫破りの泥棒稼業という裏の顔を持ちつつも、盗む相手が宝石ブローカーという事も手伝ってか、それほどこちらにも罪悪感を押しつけない。ここでこの作品の大きなポイントは、罪悪感を持たないように仕向けつつも、その宝石ブローカー一家を悪人にしないところ。これは後から被害者になる事も大きい理由だけど、一家についてもそれなりに真っ当なところを見せてくる。アーキン氏の眠た目も手伝って、これで被害者一同みんな可哀想で同情する立場に。
だから理由や本当の顔がわからなくても「ワナオトコ」のサイコさ加減が自然と際立って皆の敵となって立ちはだかり、アーキンを手放しで応援できる事になる。
 
一軒の家と張り巡らされたワナ。動ける人間はアーキンとワナオトコだけという状況でかなり引っ張る。というか、ほとんどがその状態。けれども唯々隠れるだけのアーキンではなく、上へ下へとアクティブに動き回るアーキンだから飽きさせない。その合間に一家の夫妻を助けようとしたり、でも状況はどんどん悪くなり、どこかに隠れているらしい小さな娘(この娘もアーキンの娘と同じような年頃で、何故彼がここまで助けるために奔走するのかがうまく説明されている)を探し回り、、。
 
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そのまた合間には家中に設置されたワナを見せてくれて観客を楽しませ(但しアーキンは愕然となる)、かと思えば年頃の長女が彼氏を伴い帰宅、ムフフ(古い)なシーンまで挿入。そのムフフをじっと陰から覗いているワナオトコ までこちらは楽しめる。
その間にもアーキンはどんどん傷付きボロボロの血だらけに。と同時に一家は次々とワナオトコにより悲惨な末路を迎えていく。
 
この1作目はR-18指定を受けただけあり、R-15の続編『パーフェクト・トラップ』と比較してもかなり“イタい”。

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続編ではザザ~ッと一気にワナが稼働して、そのワナの結果がきちんと見えなかったような印象だったけど、こちらはネチネチいたぶるのがお好きなワナオトコの本性が遺憾なく発揮されている。確かに所狭しと仕掛けられているワナだけど、それに掛かるのはアーキンと長女と彼氏。宝石夫婦は既に捕らえられていたし、冒頭の別夫婦はそもそもワナでは無かったような…。
 
で、どうしてこのワナオトコはこんな事をしでかしているのか?
これはですね、きっと彼の職業に関係していると思うのですよ。ワナオトコの友はシェパードと“昆虫”。これらをこよなく愛する彼はこれら(特に片方)を虐めるヤツが許せない。だから復讐に戻るのではなかろうかと。
The_Collector-2009_17だって、こんなつぶらな瞳の彼ですよ。
愛するものを駆除しようとする人間(しいては人類)は敵認定。仕事をしながらその家の造りを頭に叩き込んで、こっそり忍び込んではワナを張る。
ただし!これは続編でもそうだったけど、彼のワナ張り作業の素早さは一体?な疑問点も残る。
が、彼はその名も“ワナオトコ”。きっと仕事の早い職人なんだと思うことに。よく考えてみると、この一連の作業はアーキンに通じるところがある。アーキンも仕事しながら金庫の場所を把握し、こっそり忍び込んでは別の仕事をしていたからね。
でも彼は人を傷つけないし、根は善人なんですよ。フットワークもいいし
 
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という事で、この1作目の間にワナオトコは既に2人目を拉致した(実際はもっといたのかも)。2作目の冒頭では50人が行方不明となっていたから、ここから彼はかなりの仕事人になったと言える。
『ワナオトコ』の原題は『The Collector』。彼は被害者家族の中で気に入った1人を拉致して箱詰めにするのが趣味なのだ。で次の現場に箱詰めにした前の被害者を連れて行くのもお約束。2作目『The Collection』はそこから始まるんだけど、、ォヤ?じゃあ、なんでワナオトコ博物館にたくさんの被害者がいたのかな・・・
またもう一回観てみよ
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