『ザ・ベイ』(2012) - The Bay –

entry-image_454
これはホラーというよりも、近い将来起きるかもしれない行き着く所まで行った環境問題悪化の縮図なのかも。でもアレなんですよ、POV。取材のカメラだったり、個人のホームムービーだったり、監視カメラだったりとカメラの種類も色々と変わるものだから、POVに強い私も疲れました…

The_Bay_00
■ ザ・ベイ - The Bay – ■
2012年/アメリカ/84分
監督:バリー・レヴィンソン
脚本:マイケル・ウォラック
原案:バリー・レヴィンソン 他
製作:バリー・レヴィンソン 他
製作総指揮:ブライアン・カヴァナー=ジョーンズ 他
撮影:ジョシュ・ナスバム
音楽:マーセロ・ザーヴォス
 
出演:
ウィル・ロジャース(アレックス)
クリステン・コノリー(ステファニー)
ケッテル・ドナヒュー(ドナ)
フランク・ディール(ストックマン市長)
スティーヴン・クンケン(エイブラムス医師)
クリストファー・デナム(サム)
ナンシー・アルカ(ジャクライン)

解説:
「レインマン」の名匠バリー・レヴィンソン監督が「パラノーマル・アクティビティ」シリーズのスタッフと手を組み、小さな港町で謎の疫病が拡がっていく恐怖をファウンドフッテージ・スタイルで描き出した戦慄の感染パニック・ホラー。
(allcinema)
 
あらすじ:
政府によって隠蔽されていた、とある港町での2009年独立記念日の映像。それはお祭りムードを楽しむ市民の様子が収められているものだったが、途中からその風景は一変。肌が疱瘡に覆われた女性の助けを求める叫び声が起きた事を皮切りに、次々と同じ症状で苦しむ人々が広がっていくパニック映像に ―


The_Bay_13メリーランド州チェサピーク湾沿いの小さな港町クラリッジ。ある年の夏、この町よりも北の海で魚や鳥の大量死事件が起きる。海一面を覆うかのように死んだ魚にメディアは連日報道したが、原因は語られないまま収束、人々は忘れてしまったかに見えた。だが海洋学者は海を調査。多種多様な物質で海が汚染されていることが分かる。そしてある日、学者2人の遺体が見つけられた。身体には何かに噛み付かれたような損傷があったが、サメではない。またもや続報のないまま日が過ぎていった。そして独立記念日を迎える。
 
The_Bay_16本作はこの2つの事件の裏に隠された真実を暴こうとする、あるレポーターのインタビューという形で進められる。そのレポーター、ドナは問題の独立記念日の日、港町クラリッジでお祭りの様子をレポートしており、その日、その地で起きたある大きな事件をつぶさに目撃していた。政府はこれを隠蔽したが、3年後、彼女達は公にしようとしたのだった ―
 
 
The_Bay_20というわけで、これはパニック・ホラーの形をとりながらも、隠蔽された「環境汚染の原因と結果の告発」という真面目な題材を描いた作品。
原因の一つはこの辺りで多く営まれている養鶏場から出る鶏糞の投棄。川沿いに大量の鶏糞が投棄された結果、それは地中に溶け込み、川に流れ込み海に入っていく。入っていって問題になるのは鶏糞に含まれ、人体に有害なチッ素だ。これに加え、少し前に流出した原発の放射能物質。その他にも工場などから出る排水。それらが全て相互作用し、この夏、とうとう一度に危険極まりない影響が大きく表に噴出。
魚が死に、鳥が死に、この海水の影響である生物が巨大化、食物連鎖の頂点、人間に牙をむく。
 
The_Bay_18腕や胸に表われた疱瘡に始まり、嘔吐、出血、神経異常、身体の損傷。1人が2人に、病院から疾病センターに報告した時には30人だった患者は報告中にも60人に。死人が出始め、町はパニックに襲われ、右往左往するうちにも患者はどんどん増えていく。ほとんどゾンビが蔓延していくゾンビパニックのようだ。
この辺りの描写はホラー映画らしく、リアルに演出される。けれどもゾンビもののような荒唐無稽で楽しいものではなくて、そこには大げさに逃げ惑う様子も笑いの要素も無い。何しろこれは未知のウィルスによる感染型疾病では無く、この町で使われ飲まれている「水」が原因だからだ。
 
それでも↓こんな感じが出てきますんでお気をつけを。
The_Bay_15 The_Bay_17
 
もう、こうなったらどうしようも無い。政府も町を封鎖して収束するのを待つしか無かったみたい。
たまに動物や魚の大量死という報告があるけれど、今回のこの話はどうなんだろ。まさか実話じゃ無いですよね・・・?