『ザ・コール 緊急通報指令室』(2013) - The Call –

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ハル・ベリー主演のサスペンス・スリラー。でも彼女を“主”に置きすぎて被害者少女役アビゲイル・ブレスリン以外の存在感が薄い、薄い。せっかくのサイコな犯人描写も中途半端で2時間火サス程度(ただし火サスは見たこと無い)。前半は良かったのになー。

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■ ザ・コール 緊急通報指令室 - The Call – ■
2013年/アメリカ/94分
監督:ブラッド・アンダーソン
脚本:リチャード・ドヴィディオ
製作:ジェフ・グラウプ 他
製作総指揮:ウィリアム・C・ギャロ 他
撮影:トーマス・ヤツコ
音楽:ジョン・デブニー
 
出演:
ハル・ベリー(ジョーダン)
アビゲイル・ブレスリン(ケイシー)
モリス・チェストナット(フィリップス巡査)
マイケル・エクランド(フォスター)
マイケル・インペリオリ(デナード)
デビッド・オタンガ(デヴァンス巡査)
ジャスティナ・マシャド(レイチェル)

解説:
「チョコレート」「クラウド アトラス」のハル・ベリー主演のサスペンス・スリラー。何者かに拉致され車のトランクに閉じ込められた少女からのSOSを受けた緊急電話911のベテラン・オペレーターが、一刻を争う緊迫の状況で通話だけを頼りに懸命の救出劇を展開するさまをスリリングに描き出す。共演は「リトル・ミス・サンシャイン」「ゾンビランド」のアビゲイル・ブレスリン。監督は「マシニスト」「リセット」のブラッド・アンダーソン。
(allcinema)
 
あらすじ:
911緊急通報指令室のベテランオペレーターのジョーダンは、ある夜、家宅侵入の通報を受けるが少しのミスから被害者誘拐、殺害事件と発展してしまい、そのトラウマから一線を退き教官となっていた。そんなある日、拉致されたらしい少女から911に救出コールが入る。その場に居合わせたジョーダンは、新人に代わってマイクを手に取るが ―


思えば緊急通報指令室の映像は初めて見たかもしれない。ずらーっと女性オペレーターが並んでいるイメージだったんだけど、当然それは違ってて今の時代はこうです。
 
The_Call_311人のオペレーターに6台のモニターが備え付けられ、受けた緊急電話、その位置情報、関連組織一覧などなどがそれぞれのモニターに映し出される。それらはオペレーターの手助けになる各種情報だが、肝心なのはオペレーターと通報者のやり取り、会話の進め方になる。
切羽詰まった通報者の断片的な叫び声とも言える声から、状況を推測し、緊急度を判断し、警察や救急車など必要な組織を派遣することなどを、ほとんど瞬時に的確に判断、決定しなくてはならない。
 
The_Call_22主人公ジョーダンはこの道のプロであり、その仕事ぶりにほれぼれさせられる。緊迫感溢れる彼女の仕事ぶりをスピーディーに見せられる前半はとても興味深く面白い。けれども、ある夜の一つのミスが大きな事件に発展、通報者が殺されてしまう。自信を無くし、罪悪感に苛まれるジョーダン。
本作のホントのお話はここから始まるのだが、実はここからつまらなくなっていく・・・
男に誘拐されるケイシー(アビゲイル・ブレスリン)はいいんだけどね。肝心の主人公ジョーダンの行動には疑問を感じる。ケイシーを思うあまりだとしても、拉致されているかもしれない場所に1人で行くかな。何かあったらよけいに警察に迷惑をかけることになるというのに。
 
そしてその警察ですが、何故登場するのが制服組だけなのか?ジョーダンの恋人が制服警官だとしても、誘拐事件なんだから普通は刑事も来るよね。それとペンキを教えた男。教える事はあるとしても、その後、急展開して高速を降りた犯人の車を追いかけてくるか?もしかしたら刑事なのかなー、と思っていたけどただの一般人だったし。
こんな役にマイケル・インペリオリを使ったりして(この辺は管理人の個人的な感想)
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これらの事にすごく違和感を持ちつつも観ていたが、いよいよサイコな誘拐犯がその正体を現してワクワクとなってきた。が、、これも中途半端だった
不気味さも気持ち悪さも賢さも足りないし、あの秘密の部屋の“秘密”はナンですか?いったいアレの何がそんなにケイシーを怖がらせたのか?何が出てくるかすっごく楽しみにしていたのに、ここはもっと突き抜けて欲しかったなー。
 
The_Call_17しかし衝撃の事実はこれだけでは無かった。全く信じられない展開はラストにこそ待っていた。
 
あれはない。気持ちは分かるけど、そういうホラーな映画じゃ無かったですよね?
せっかく正攻法でここまで引っ張ってきたのに、ジョーダンやケイシーに同情して最後まで来たのに、あのラストで一気に興醒め。ホントに『ソウ』かと思いましたよ。
 
最近、ハル・ベリーの映画にはガッカリさせられることが続いているな…