『そのネズミ、凶暴につき』(2013) - Torment –

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なーんか既視感ありありのサイコ・ホラー作品。動物お面は『サプライズ』に似たビジュアルで、何より襲撃理由が分からないままに女性が火事場の馬鹿力で戦う様子もそっくり。襲撃者の犯行理由や環境もなんかの映画で観た気がするんだなー。

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■ そのネズミ、凶暴につき - Torment – ■
2013年/カナダ/90分
監督:ジョーダン・バーカー
脚本:マイケル・フォスター
製作:フリオ・フェルナンデス 他
 
出演:
キャサリン・イザベル
ロビン・ダン
ピーター・ダクーニャ
スティーヴン・マクハティ

解説:
ある家族が動物のマスクを被った殺人鬼たちに襲われる猟奇ホラー。
(TSUTAYA)
 
あらすじ:
母親を亡くし傷心の日々を送る少年リアムは父親の再婚相手サラを認められずにいた。そんな中、家族の絆を構築しようと田舎の別荘に向かった一家。だがその夜、眠っていたはずのリアムの姿が消えたうえ、動物の覆面を被った複数の人間が現れて殺意をもって両親を襲い始めた ―


初っ端は横暴な父親と言われっぱなしの母親、反抗期の娘が暮らす田舎の一軒家が殺戮舞台。いきなり現れた何者かに次々と惨殺される。
そして主役の一家が登場。6時間もかけてこの地にある別荘にやって来たのだが、久し振りに中を開けてビックリ。何者かに荒らされ、そのまま住み着いている様子だったのだ。警察を呼んだところでどうにもならず、気持ち悪いまま滞在することに。が、住み着いていた何者かは家の中に潜んでいたままだった ―
 

【以下、結構ネタバレしてます(ちょっと怒ってるから)】

 
 
 
 
Torment_15家が荒らされていた場合、当然、まだ犯人が中にいるかもと思わないといけない。
というのに、この家族は元より警察さえ一通り中を調べないというズボラさ。「どうせ近所の若いもんのしわざだから」とか、なんとか。もうここで「はい?」となってしまいましたよ。で、言わんこっちゃない。扉の陰にきっちりと不審者が居座っていた。
 
続いてすぐにも初っ端の家族のような目に遭うと思いきや、なぜかもったいぶった状態で事は進み、息子は誘拐、警官は焼き殺され、父親はちくちく拷問、継母にあたるサラだけは殺されそうになるもののリベンジという展開。
途中で父親は近所の家(初っ端の家)に助けを求めに出るんだけど、襲撃者が徘徊している場所にサラだけを置いて出るのも何かヘン。例え足を怪我していたとしても一緒に連れて行きませんかね。
 
Torment_20それと父親を拷問したのには一応ワケがありまして、「再婚したから息子が邪魔だったんだろう?」「息子のことなんか愛してないんだろう?」「愛してないって言わないともっと拷問するぞ」ってね、ネズミが言うんですよ。「そんなわけ無いだろう!」って苦悶する表情の父親を見ても、どうしてかこちらは感情移入できなくて同情心が沸かない。理由は息子があまり(性格的に)可愛くないからなのか、父親の格好良さ(見た目的に)が足りないからなのか・・・
 
Torment_18で、襲撃者達の犯行動機なのですが、これが別の映画で観たことがある(何だったかは思い出せない..)。要するに親に愛されていないらしい子供をさらって疑似家族を作る、というのが目的で、拷問時に執拗に息子への愛情を否定していたのはこれが理由だった。ぱっと見は愛情深い家族のように見えて実は違うんだろう?ってチクチク嫌がらせをしていたという、何とも感じの悪い襲撃者達だけど、ラストにちょっとだけどんでん返しが用意されている。これも何か他の映画で観たような気が。
 
Torment_11大体、このネズミやウサギなんかの覆面も、拉致した少年が大事にしていたぬいぐるみから切り取った物で、前もってワクワクしながら犯人達が揃えたものではないという点もなんか気にくわない。行き当たりばったりにしては、犯行そのものがうまくいきすぎ。
 
ということで、見るべき所はサラが一生懸命逃げては掴まり、掴まっては返り討ちという展開と目を引く邦題だけだったかなー。