『悪魔の起源 -ジン-』(2013) - Djinn –

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何故にアラブ?と思ったら「ジン」というのはアラブ世界の悪魔、悪霊、精霊なんかの総称なんですね。ディズニーの“ジーニー”だったら可愛くて頼もしいけど、こちらの“ジン”は正真正銘の悪霊で、悪魔の母でもあるという存在。故郷に戻った若夫婦が、このジンに怖い目にあわされるが、それには理由があったのです・・・というお話
 

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■悪魔の起源 -ジン- - Djinn -■
2013年/アラブ首長国連邦/86分
監督:トビー・フーパー
脚本:デヴィッド・タリー
製作:ティム・スマイス 他
撮影:ジョエル・ランサム
音楽:BC・スミス

出演:
カリッド・ライト(ハリド)
ラザーヌ・ジャマル(サラーマ)
アイーシャ・ハート(サラ)
アフドゥ


解説:
「悪魔のいけにえ」「ポルターガイスト」などで知られるホラー映画の名匠トビー・フーパーが、アラブ首長国連邦で製作したスリラー。豪華なマンションで不気味な超常現象に襲われる若いカップルの恐怖を描く。出演は、「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」のカリッド・ライト、「少女は自転車にのって」のアフドゥ。
(Movie Walker)
 
あらすじ:
一年前に幼い息子を亡くしたハリドと妻サラーマ。サラーマの精神的な不安定さがなかなか良くならないこともあり、アメリカからサラーマの故郷、アラブのある町に居を移す。ハリドの会社が用意した高級タワーマンションで新生活を始めた二人だったが、その地は悪霊ジン伝説がある場所で、ほどなくマンションで怪奇現象が起き始める ―


アメリカに暮らすアラブ人カップルが幼い息子を亡くしたことで故郷のアラブに戻る所から始まる。妻サラーマの家族の住む町で新たな出発となるが、その地にはアラブの悪霊「ジン伝説」が。

Djinn_18その昔、悪霊ジンが人間と契り息子をもうけるが自分では育てられないため、ある夫婦の子供と入れ替える。が、その夫婦はある朝、突然、呪われたかのような形相に変わった我が子に驚き、司祭に相談。司祭の祈りによって悪魔を封じ込め、無事に育てることに。それを知ったジンは怒り、夫婦の住む村から人を追い出し廃墟へと化した後、今でも自分の息子を探しさまよっている。

 
Djinn_16この廃墟の近くに建てられたタワーマンションに、そうとは知らずに入居した二人。彼らが到着した時から立ち籠めていた霧は晴れること無く、二人を幽玄の世界に飲み込むようだ。
ここで、ふと砂漠に霧?と不可解に思ったが、あるらしいですね(→NHKダーウィン図書館)。
 
外は霧だけど、中は超豪華仕様で大喜びの二人。だが、その日から不可思議な現象が・・・。
 
Djinn_11翌日、ハリドが霧の中を出勤し、サラーマが一人でいると、どこからともなく聞こえてくる赤ん坊の泣き声。私はまだ立ち直れていないのか、と悩む彼女に追い討ちをかけるように現れる黒装束の女。この女はハリドにも付きまとい怯えさせる。幻聴や幻影に怯える二人に、同じフロアの住人が遊びに来ないか、と声をかける。サラーマは乗り気では無かったが、大勢人が集まっている場所で、少し落ち着く彼女。
だが、本当の怪奇現象はここから始まるのだった―
 
 
Djinn_21主人公夫婦がビクビクの“ギャーッ”シーンが途中だらだら続いてちょっとダレるけど、正体が分かってからはあっという間に話が展開、悲惨なラストを迎える。
そのラストへの布石は初っ端の精神科医シーンから既に始まっており、既に開始5分でネタバレしているという、ストーリー自体は単純なもの。マンションでありながら内装は中東の雰囲気が満載で、いつの時代のお話か、いつの時代の映画なのか、と思わせられるが、ただ一つ、黒装束の女=ジンの映像は好みだった。
Djinn_13衣装を風になびかせて立ちすくんでいる姿から、延びる蔦のような、触手のような形になり人間の家に忍び込む。又は、蜘蛛のような姿でギクシャクと移動する。何より彼女を突き動かすのは「母性」というから、危険極まりなく執拗だ。
 
トビー・フーパー監督らしいおどろおどろしさと執拗さ。ラストはデッド・エンドとハッピー・エンドが混在する。それでも舞台がアラブという事以外は、どこかで見た感じが否めなくて、全体的には退屈でした
もっとすごいものを見せてくれるのかなー、と思っていたんだけど。登場する女性陣は美人でしたけどねー