先日、記事を書かせて頂いたカール・ドライヤー監督作『吸血鬼』。
IMAGICA BSでは3月から同監督の特集をやっており、月1本のペースで7月まで放送。
自分の備忘録として、またいつもこの拙いブログを見てくださっている方のためにこの記事をアップ
カール・テオドール・ドライヤー(Carl Theodor Dreyer)
1889年2月3日、デンマークのコペンハーゲンで生まれる。裕福な地主の非嫡出子だったため養子に出されたが、17歳で仕事につき家を出た。その後、ジャーナリストを経て映画の世界へと入り、編集などをしながら映画の技術を学ぶと、さらに脚本を書いて映画の制作を始めた。監督第二作目の「サタンの書の数ページ」(1919)の制作後、経済的理由からデンマークを離れ、ヨーロッパを渡り歩きながら、映画制作を続けた。そこで生み出された「あるじ」(1925)、「裁かるゝジャンヌ」(1928)、「吸血鬼」(1931)、「奇跡」(1954)など代表作の数々は、その独創的なスタイルと他に類を見ない神秘性から、映画史上の伝説かつ孤高の存在として数々の映画監督たちに影響を与え続けている。
1968年3月、この世を去った。(IMAGICA BS)
3月『奇跡(1954)』 敬虔なキリスト教徒の一家の姿を描いた名作。
こちら)
4月『吸血鬼(1931)』 ある青年の不思議な吸血鬼体験(このブログの記事は
5月6日(日)、11日(金)『怒りの日(1943)』
6月『ゲアトルーズ(1964)』
弁護士の夫との結婚生活に失望したゲアトルーズは、若い作曲家に愛を求める。だがその想いは理解されることがなかった。深く傷ついた彼女は……。空間構成と陰影の様式美に溢れた、芸術的な作品。(AMAZONより)
7月『あるじ(1925)』
普通の人々の日常を描写し、室内劇の可能性を追求した作品。
本作はパリで大ヒットし、ドライヤーは国際的に認められることとなった。
フランセン家の主人ヴィクトアは、家族に対し粗暴に振る舞っており、特に妻のイダに対しては容赦がない。手伝いにやってきたマースはこの状況に耐え切れずに、ヴィクトアに激しい言葉を投げかける。ふてくされたヴィクトアは家を出てしまい、妻のイダも母親と共に家を出るのだが……。(AMAZONより)
残念ながら3月『奇跡』、4月『吸血鬼』は放送が終わってしまい、今のところ予定はありませんが、今後に期待しましょう。
ではまた