『キャット・ピープル』(1982) - Cat People –

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デヴィッド・ボウイの曲と歌声が独特のけだるさと鋭さを醸し出す。悲恋なラストと唸る黒豹の組み合わせが好きな映画。ぃや、こんなにナスターシャ・キンスキーのヌードが出てくるとは、、すっかり記憶から削除されていたみたい
 

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■キャット・ピープル - Cat People -■
1982年/アメリカ/118分
監督:ポール・シュレイダー
脚本:アラン・オームズビー
原作:ドゥウィット・ボディーン
製作:チャールズ・フライズ
製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー
撮影:ジョン・ベイリー
音楽:ジョルジオ・モロダー
主題歌:デヴィッド・ボウイ

出演:
ナスターシャ・キンスキー(アイリーナ)

ジョン・ハード(オリバー)
マルコム・マクダウェル(ポール)
アネット・オトゥール(アリス)
フランキー・フェイソン
ルビー・ディー
レイ・ワイズ


解説:
古典ホラーの名作「キャット・ピープル」(42)の新解釈によるリメイク。人間と愛し合えば豹に変わり、その人間を喰い殺さなければ元の姿に戻れない、呪われた猫族の女。その悲劇色を濃くした作品。
(allcinema)
 
あらすじ:
幼い時に両親を亡くし生き別れになっていた兄とようやく再開したアイリーナ。動物園園長オリバーとも知り合い、兄の住むニューオリンズでの新生活を楽しんでいた。が、兄不在の夜、女性が黒豹に襲われる事件が起き、警察捜査を手伝ったオリバーは黒豹を確保するが ―


その昔、ある砂漠地帯に住む部族は、黒豹を守り神として子供を生け贄に捧げてきた。ずっと人間を食べていた豹は、ついには人へと変化する。人の街に住むようにもなるが、人間と愛を交わすと元の黒豹に変身してしまい、その相手を食い殺すことでしか人の姿に戻れない。なので、このオオカミ人間もとい“豹人間”は代々、近親相姦で種を保存してきた、というお話。
 
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悲しいラストも好きだけどオープニングもいいんですよ。
赤い砂漠にゆっくり歩く黒豹。その先には木に括り付けられた女が一人。生け贄なのかと思ったけれどパートナーなのか。バックにはデヴィッド・ボウイの音楽が流れ、異世界のよう。
Cat_People(1982)_12時は移り、アメリカの近代的な空港に降り立った女性アイリーナ。生き別れになっていた兄を訪ねてニューオリンズにやって来た。ニューオリンズという舞台がまた、アメリカでありながら独特の異国情緒が感じられて、魔法や呪いがとても似合う。
アイリーナは自分たち一家の秘密をまだ知らない。でも兄ポールは夜の闇の中で女生と愛し合っては殺してしまうことを繰り返している。人として成長してきたアイリーナの隠された実態は、成熟した大人の女性に近付くにつれ、いつ表に出るか分からない状況。
 
Cat_People(1982)_16動物、植物、微生物に至るまで、命あるものは種を保存しようとするのが宿命だ。だが彼女の持つ宿命は、とても祝福されているとは言い難く、呪われているとさえ言えるだろう。この二人の兄妹は豹人間最後の生き残りだった。
兄は当然、妹と子供を作ることを考えるが、妹はとてもそれを受け入れられない。ましてや気になる男性が現れたのであれば、なおさらだった。
 
自分の運命を知ってしまったアイリーナは愛する人の元から逃げだそうとするが、それでは問題の解決にならないことを知る。死ぬまで人の姿でいたとしても、一生、誰も愛さずにいられるはずが無い。
彼女は決断した。例え、姿形が変わろうとも、愛する人の近くで生きていくことを。
 
Cat_People(1982)_29“悲恋”と言ってしまえばそうなんだけど、それだけでは説明出来ない、何か血の臭いのする生々しさが感じられる作品。強くしなやかな黒豹の姿。群れずに単独で生きていく豹だからこその強さと悲しさがない交ぜになって迫ってくる。
被さるデヴィッド・ボウイの歌声は、飄々とした決意と同時に重厚な優しさとけだるさが。この映画のために書き下ろしたそうだ。↓

 
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