『セール・オブ・ザ・デッド』(2008) - I Sell the Dead –

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“オブ・ザ・デッド”が付いているけれど、のんびりしたコメディチックなゴシック・ホラー。主役の2人の経験したことは、とても信じられない恐ろしく面白いものなのに、事実をそのままにポツポツ語られていくものだから、緊張感は無い ホラー性よりも登場人物のユニークさを楽しむ映画で、監督は『V/H/S シンドローム』4話目のグレン・マクエイド
 

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■セール・オブ・ザ・デッド – I Sell the Dead -■
2008年/アメリカ/85分
監督:グレン・マクエイド
脚本:グレン・マクエイド
製作:ラリー・フェセンデン 他
撮影:リチャード・ロペス
音楽:ジェフ・グレイス

出演:
ドミニク・モナハン(アーサー・ブレイク)

ラリー・フェセンデン(ウィリー)
アンガス・スクリム(クイント博士)
ロン・パールマン(ダフィー神父)
アイリーン・コルガン
ジョン・スパーダコス
ブレンダ・クーニー
ダニエル・マンチ
ジョエル・ガーランド
ジェームズ・ゴッドウィン
エイダン・レドモンド

解説:
テレビシリーズ「LOST」のドミニク・モナハン主演の“生きている死体”をめぐるホラー・コメディ。共演にラリー・フェセンデン、ロン・パールマン、アンガス・スクリムら。監督はこれが長編デビューとなるグレン・マクエイド。(allcinema)
 
あらすじ:
18世紀アイルランド。牢屋で死刑を待っている死体泥棒アーサーの元にダフィー神父が訪ねてくる。死刑囚の最後の言葉を聞きに来たという神父に、アーサーは相棒ウィリーと経験した、死体泥棒にまつわる話を語り始める。それは、とても信じられないような奇妙で突飛なものだった ―


I_Sell_the_Dead_21死体泥棒で飯を食っていたウィリーとアーサーが捕まる。年上のウィリーは初っ端に斬首刑、若い方のアーサーも死刑執行秒読みの状態。そんな彼の元に一人の神父が話を聞きにやって来る。

ウィリーとアーサー。この2人はおとぼけで笑える迷コンビ。
子供の頃に死体泥棒ウィリーに弟子入りした少年アーサー。性格の悪そうなウィリーの弟子入りというより、体のいい小間使い状態かと思いきや、いつも重労働で大変な穴掘りはウィリーが。何時間かかろうと1人で穴を掘る。アーサーの仕事は死体に縄をかける役目。いつもこうなのに、不公平に気が付かないウィリーはぼんくらだけど、アーサーが成長するにつれ、どちらかというとアーサーに主導権が渡っているのも面白い。喧嘩をしながらも仲のいい2人。
死体泥棒の黒幕は何やら怪しい研究をしているクイント博士だが、2人はほとんどただ働き。どうやって食べてるんでしょうね?そう言えば、2人のねぐらも1回も出てこなかったなー。
 
I_Sell_the_Dead_14ま、とにかく、こんな2人の物怖じしない(おバカな)性格が災いし、面倒くさいことに巻き込まれるというお話だけど、捕まるまでに2人が掘り返した“死体”が本作の見どころ。
牢屋を訪れた神父もこの話に興味津々。それで?それで?とアーサーに話の続きを促していく。
 
“オブ・ザ・デッド”だから、掘った死体がゾンビで、大変なことになるのか?と思っていたけど、この2人の体験話はそれだけに収まらなかった。
最初に奇妙な“死体”に出会ったのは墓場ではなく、道路が交差する十字路の真ん中。次に出会ったのは、その場所だけやけに寒くて地面が凍っている深い土の中。
 
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そんなモノに出会って危ない目に遭いながらも、またヘンな仕事を受けた2人(さすがにこの時ばかりはウィリーは嫌がった)。最後の“死体”は想像通りのものだったけど、やっぱりこの作品はどこかおとぼけ。その“死体”も怖いというより愛らしさが。
この最後の“死体”と、何故かこんな話を聞きに来た神父の理由もうまく纏まってラストへと。
 
ロン・パールマンが出てるから、おとぼけモノだろーなーとは思ったけど、何でしょうね、このヘンな空気感は。古いフランケンシュタイン映画とゆっくりした『パイレーツ・オブ・カリビアン』を足して2で割ったような作品。ウィリーは『アダムス・ファミリー』のフェスターのごとく表情が面白い。
それでも、ほとんどが夜のシーン(墓掘りだからね)だからなのか、途中で眠くなるかもしれない・・・