『テッド』(2012) - Ted –

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下品系で突っ走ったコメディなのかと思っていたら、結構普通だった。それよりも色々な映画のシーンや音などパロディ満載で映画好きにも楽しめる作り。主役の2人が映画好きという設定もあって、本人役で出てくる人もあったり、なかなか楽しめる。続けて放送されていた『フラッシュ・ゴードン』も観ちゃいましたよ
 

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■テッド – Ted -■
2012年/アメリカ/106分
監督:セス・マクファーレン
脚本:セス・マクファーレン 他
原案:セス・マクファーレン
製作:スコット・ステューバー 他
製作総指揮:ジョナサン・モーン
撮影:マイケル・バレット
音楽:ウォルター・マーフィー

出演:
セス・マクファーレン(テッド/声)
マーク・ウォールバーグ(ジョン)
ミラ・キュニス(ローリー)
ジョエル・マクヘイル(レックス)
ジョヴァンニ・リビシ(ドニー)
エイディン・ミンクス(ロバート)
パトリック・ウォーバートン(ガイ)
ライアン・レイノルズ(ジャレッド)
サム・J・ジョーンズ
ノラ・ジョーンズ
トム・スケリット
パトリック・スチュワート(ナレーター)
 

解説:
2013年2月の第85回アカデミー賞授賞式で司会を務めた期待の才能S・マクファーレン。彼が監督や主人公テッドの声優(CGで描かれるテッドの動きも彼の演技をベースに)など全5役を兼ねた爆笑編が本作。わが国でも想定外の大ヒットを記録して話題に。テディベアのテッドが主人公ながらお下品ギャグ満載というギャップが刺激的で、1980年のSF映画「フラッシュ・ゴードン」を筆頭にパロディーを多数詰め込んだのもユニーク。それでいて“男の子たちの成長物語”としてきちんと成立させたのが好評の理由。(WOWOW)
 
あらすじ:
1985年ボストンのクリスマス。友達のできない8歳のジョンは、両親から貰った熊のぬいぐるみテッドに本当の友達になるよう願いをかける。奇跡が起きて命が宿ったテッドはそれから27年経った今でもジョンの大事な親友となっていた。だが、テッドの存在がジョンの無責任さに通じると考えたジョンの恋人ローリーは、テッドと別れて暮らすことをジョンに勧めるが ―


話は単純で、大人になりきれない35歳男ジョンの成長物語。テッドの方がまだ大人。
クスリで決めるために嘘をついて仕事をさぼったり、「全部、お前のせいだー!」ってぬいぐるみの親友に怒鳴ってみたり。少年の心をいつまでも失わないという事はいい事だけど、恋人ローリーにとっては堪らない。我慢の限界が来るのも分かる。
 
Ted_movie2012それにしてもこの映画、その少年の心を描く場面がとても巧み。
最初の方に出てくるビールを飲みながら「ビア」となぜか「(ロシア名に多い)スキー」を掛け合わせての名前作りの掛け合い。あー、子供の頃、こんな意味も無いことをやっていたなー、と思わず思い出す楽しい場面。妙な言葉遊びをしたり、ヘンな歌を作ったり(今もやってるような..)、こういうのが楽しいんだよねー。後から仲間になったローリーは、あのノリに付いていけないだろうなー。
 
でもローリーがジョンにテッドと別れた方がいいと言ったのは、そんなことが理由じゃない。そんな自分本位の阻害感が理由じゃなくて、テッドと一緒にいることでいつまでも学生気分が抜けないジョンを心配してのこと。いい恋人だ。
 
Ted_movie2012そしてこの映画が巧みなところは、少年の心だけじゃない。出てくる登場人物たちの等身大な毎日のやり取り。いい人も悪い人も変な人も、ある意味正直に描かれていて共感できる。
なかでも面白かったのは、ローリーの上司レックスとテッド誘拐犯ドニー。レックスは嫌味で自分の自慢ばかりするセクハラ男だけど、それらを盾にして自分を守っているという複雑な役どころ。すごくお金持ちだから、そうやって真実の愛を探している孤独な人。

Ted_movie2012ドニーはなんなのかな この彼も少年の心を失わないまま父親になったみたいだけど、ジョンとは違って友達もできないままだったのだろう。
共感するのはちょっと難しいけど、一人ダンスのシーンを見てなんか可哀想になっちゃった。その奇妙な役をジョヴァンニ・リビシがすごく真面目に取り組んでいて、これがまた笑える。
息子のロバートがその後長じて『トワイライト』シリーズで狼男のテイラー・ロートナーになったと紹介があったところも笑えたけども。
、そうだ。一番共感できたのは、恋人の着信音をダース・ベイダーのテーマにしていたところだ!
 
Ted_movie2012こんな感じで脇役の人は弄られ、笑い物にされつつも、単なるコメディにとどまらず、色んな映画作品のパロディが随所に盛り込まれているから目が離せない。その盛り込まれ方も、さりげなくと言うよりねじ込まれているのも多数。
いくつかは分かったんだけど、知らない物もあったり、おそらく気がついていない物もあったりで、半分くらいしか分かってないんじゃないかと。
トム・スケリット関連は全然分からなかった..。あと金持ちレックスのパーティをしていた自宅が、なんか他の映画で観たような気がする。もしかして『ノーマンズランド(1984/チャーリー・シーン主演)』かなー。
 
これを観た後、途中まで『フラッシュ・ゴードン』を観て、何を思ったかディズニー・チャンネルに回したら『魔法をかけられて』がやっていた。で、最後まで観てしまった..。自分もまだまだ「少女の心」を忘れていないなー、と感心したのでした。