『サイレントヒル: リベレーション』(2012) - Silent Hill: Revelation –

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2006年『サイレントヒル』の続編。きちんと話が繋がっているから、前作を観てからの方がより分かりやすい。今回活躍するのは、前作で母親に救出された娘シャロン。シャロンも母親ローズと一緒に囚われてしまったと思っていたが、そうじゃなかったみたい(成長したこのシャロンの見た目、行動様式がローズととっても似ていてちょっとヒステリック)。物語的には大事なところでちょっと??なところもあって大味。クリーチャーに関しては「ヘルレイザー」もどきが新登場(ゲームは全く知りませぬ)。三角さんとナースさんも健在ですよー。
 
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■サイレントヒル: リベレーション – Silent Hill: Revelation -■
2012年/フランス・アメリカ・カナダ/95分
監督:マイケル・J・バセット
脚本:マイケル・J・バセット
製作:サミュエル・ハディダ 他
制作総指揮:ヴィクター・ハディダ
撮影:マキシム・アレクサンドル
音楽:山岡 晃、ジェフ・ダナ
出演:
アデレイド・クレメンス(ヘザー・メイソン/シャロン/アレッサ)
キット・ハリントン(ヴィンセント・スミス)
ショーン・ビーン(ハリー・メイソン)
キャリー=アン・モス(クローディア)
マルコム・マクダウェル(レナード・ウルフ)
マーティン・ドノヴァン(探偵ダグラス・カートランド)
ラダ・ミッチェル(ローズ)
デボラ・カーラ・アンガー(ダリア)
エリン・ピット(アレッサ少女時代)
ピーター・アウターブリッジ(トラヴィス)

解説:
コナミの世界的大ヒット・ゲームソフトを実写映画化した2006年のサスペンス・ホラー「サイレントヒル」の続編。深い霧に覆われた街“サイレントヒル”を舞台に、幼いころの記憶を失った少女ヘザーが、自らの謎に包まれた生い立ちを探る中で封印された街の秘密へと近づいていくさまを、不気味なクリーチャーの数々とともに臨場感あふれる3D映像で描き出す。主演は「ヴァンパイア」のアデレイド・クレメンス、共演にキット・ハリントン、ショーン・ビーン、キャリー=アン・モス。監督は「デス・フロント」「処刑島」のマイケル・J・バセット。

あらすじ:
18歳の誕生日を目前にした少女ヘザーは、サイレントヒルという謎めいた街で起きる不気味な悪夢に苦しめられるようになる。なぜか幼い頃の記憶がない彼女は、父に連れられ街から街へと転々と移り住み、身を隠すような生活を送っていた。そんなある日、彼女が帰宅すると、自宅から父の姿が消えていたのだった。彼女は転校先で知り合った青年ヴィンセントと共に、父の行方を追って、唯一の手がかりであるサイレントヒルへと向かうのだが-
 (allcinema)


Silent Hill_19灰が降り、地獄が広がるサイレントヒル。そこからようやく逃げ出したローズとシャロン親子が晴れているのに透き通った雨の降る自宅に戻る。疲れて眠っていた父親ハリーがふと目覚める。気配はするのに2人の姿は見えない・・。
このように終わった前作。戻ったのは2人の魂だと思っていたら、、ビックリ、シャロンは生きて戻っていた。
それになんと、あの忌まわしい教団も存続しており、元リーダー、クリスタベラの妹クローディアが仕切っている。そしてサイレントヒルそのものを牛耳っているのは、アレッサ。
呪われた街サイレントヒルから出ることが出来ない教団の人々は自由を得るため、アレッサの力を封じ込める事の出来る唯一の人間シャロンをあの手この手を使って追っていた―。
 
SilentHill_Revelation_27こんな感じで続編始まりました。
父親ハリーはシャロンを守るため、街から街へ転々としておりその都度名前まで変えて暮らしているが、教団の魔の手が迫る。高校生になったシャロンはサイレントヒルでのことの記憶が無い。しかし昼となく、夜となく、目の前に悪夢のような光景が広がり苦しめられていた。そして、ある日、学校から帰ると父の姿はなく、壁には「サイレントヒルへ来い」との血文字が。
 
ぃゃ、教団は全滅したと思ってた。ハリーは愛する妻子の行方が分からず可哀想だったけど、ローズとシャロンは安住の地に魂となって戻ってきたのだと。が、あの教団はそんな甘いものではなかった。そもそも、あのサイレントヒルの街がある場所が呪われている。そこにはびこるように広がったカルト教団。神をあがめていると言うが、その実態は悪魔そのもの。簡単に滅びるわけではなかったようだ。
 
SilentHill_Revelation_23しかし、その教団でさえ手を出すことが出来ない呪われた存在がアレッサ。定期的にサイレンが鳴り響き、地獄の闇が広がるのは相変わらず。前作ではアレッサが生み出したくらいにしか分からなかったクリーチャー達は、今作でははっきりとアレッサを守る存在に描かれている。
このアレッサ軍団を打ち破るためには善の力を持つシャロンが必要。彼女をおびき寄せるため父親ハリーを誘拐した教団。あんなに弱く可愛らしい少女だったシャロンは今では母ローズと同じく、強く家族思いの女の子に育っていた。そして同じく転校してきたばかりのヴィンセント(「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウ)の力を借りてサイレントヒルに向かう。
 
そして悪アレッサと善シャロンの関係。
アレッサが苦しみのあまりダークサイドに落ちたとき、善の心がこぼれ落ちて赤子に宿ったのがシャロン。前作ではシャロンとローズを見逃したアレッサだったが、今回はどうなるのか。今作ではこの2人の対決も話の軸になっている、、、はずが結構あっさりと結果が出てしまい、ちょっと面食らう。ホントにそんなんでいいんですかぃ..。
 
三角頭氏ナースさんアームレスなどのクリーチャー達も健在。新たに人をマネキンに変えてしまう力を持つマネキン蜘蛛(管理人命名)なども登場。今作の特徴は筋肉がねじれたような顔面ですね。
三角頭氏は前作で感じた孤高の存在というよりは、アレッサのために働く働く、でちょっと手下感がにじみ出ちゃった。特にメリーゴーランドを操作するそのお姿には可愛らしささえ。ナースさんは相変わらず素晴らしい。シャロンがよく光る懐中電灯を持って病院内をうろうろしている時にはいつ出てくるか、と気が気でなかったが、今作では光でなく音に反応し動き出す。あの子猫の鳴き声みたいな音を出しながら凶暴にナイフを振り回す姿に再度感動出来る。
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SilentHill_Revelation_16そして教団の人々だが、前作ではいかにもカルト教団というクラシックな出で立ちだったのが、今作ではどこか「ヘルレイザー」臭が漂い、見るからに黒魔術崇拝者集団みたいになっている。
好みは前作のクリスタベラだが、まあ酷い死に方をしたから、妹リーダーはより方向性を明確にしたのかなー、ということにしておこう。でもあの惨劇をよく生き延びたなー
 
『サイレントヒル』を初めて観た時に感じた「灰の降る静謐な街」とサイレンと共にやって来る「闇」の明確な対比や、娘を捜し求める母親、それを追う父親の焦燥感、迷路のような病院、警官シビルの絶望、1つずつ登場するおどろおどろしいクリーチャー、カルト教団の狂気といったものは大分端折られているように思うが、おそらくあるだろう第3作目を観るためには外せない、この続編。
ラストでいったん降り止む灰。空が明るくなり晴れてくるように思ったところで、ライトを明滅させサイレンを鳴らしながら街に走り込んでいくパトカーや護送車が、またしてもサイレントヒルに灰を降らせる。
あれは一体なんでしょうね。次なる街の住人達なのでしょうか。
最後に登場するトラック運転手はPSPゲーム「サイレントヒル・ゼロ」のメインキャラクターらしいですよ。
ではまた