『パーフェクト・トラップ』(2012) - The Collection –

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あなたも安全に安心して楽しめる!次々と襲いかかる罠!罠!罠!・・・とはいえ、案外オーソドックスなものが多い。今回は「罠」そのものよりもワナオトコの美的感覚によるコレクションに注目。時間をかけて丁寧に罠を仕掛けていたのは、全てこのコレクションのためにあったのだ。

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■パーフェクト・トラップ - The Collection -■
2012年/アメリカ/82分
監督:マーカス・ダンスタン
脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
製作:ジュリー・リチャードソン 他
制作総指揮:トム・ルーズ 他
撮影:サム・マッカーディ
音楽:チャーリー・クロウザー
 
出演:
ジョシュ・スチュワート(アーキン)
エマ・フィッツパトリック(エレナ)
リー・ターゲセン(ルチェロ)
クリストファー・マクドナルド(エレナ父)
ティム・グリフィン
アンドレ・ロヨ
ランドール・アーチャー

解説:
『ソウ』4~6作や『フィースト』シリーズの脚本を手がける、マーカス・ダンスタンが監督した『ワナオトコ』(09)続編。前回、唯一生き延びたアーキン(ジョシュ・スチュワート)がまたしてもワナに立ち向かう!
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あらすじ:
友人と秘密のダンスパーティに参加したエレナ。楽しんでいた彼女だったが、その閉鎖された地下倉庫の空間でいきなりある男による大虐殺が始まる。小さな部屋に逃げ込んだエレナだったが、そこには中から「開けてくれ!」と叫ぶ声のする大きなトランクが-


一作目『ワナオトコ』では、どこからともなく現れた「ワナオトコ」によって酷い目にあわされるお話だったが、どうやらワナオトコはこの作業に邁進することに決めたらしい。次々と家族や職場を襲い一人を除いて皆殺し。命を助けた一人を大きなトランクに詰め込んで自分の「恐怖の館」に連れて行く。そこで続きを楽しむわけだけれど、ニュースではこの行方不明となった人の数は50人を超えると報道。ようするに50回以上行われているこの犯罪に警察は手も足も出ない状態だ。
 
こんな事件が世間を賑わしている中、エレナは女友達と秘密のダンスパーティに出かける。点滅するライトの中でダンスを楽しんでいた彼女らだったが、そこに人知れず現れるワナオトコ。事前に設置した本作一番の「罠」が今、作動を始める。
The Collection_17それはダンスフロアの端から端まであるほど大きな回転刃。まるで巨大な芝刈り機のようなそれが、フロアの人々に回転しながら襲いかかる。もうそれは、隅から隅まで、、芝を刈るように人々の頭部を刈っていく..

一緒に来ていた友達の弟もやられた、浮気していたエレナの恋人もやられた、、。たまたまフロアにいなかったエレナはとりあえずその場は助かったが、ひぃ~っとばかりに逃げ出した女友達は違う罠にはまり、観る側の想像通りの結果に..。
そして小さな部屋に逃げ込んだエレナは、そこにドンっと置いてある奇妙なトランクを発見。助けを呼ぶ声にトランクを開けると、中には血ぬれの男アーキンが入っていた。
 
・・ぇーと、アーキンはワナオトコが50回も罠で楽しんでいる間、ワナオトコの恐怖の館でなんとか生き延びていたということかな?そして今回のワナパーティに連れてこられた。と。
まぁ、細かいことはおいといて、こうしてアーキン再登場。長い間囚われていたアーキンは、この時とばかりにエレナを見捨てて一人脱出。そしてエレナはアーキンの代わりにトランクに閉じ込められてワナオトコに連れ去られる。あぁ無情・・
 
ところでエレナは幼い頃に母親を亡くし、父親に大事に育てられた一人娘。このお金持ちの父親は娘が行方不明になったことを知り、長年雇っている元特殊部隊(か何か)のルチェロに命じて娘を捜索させる。ルチェロはすぐに拉致現場とその犯人、そしてアーキンの存在を突き止めて半ば強制的にアーキンを救出チームに参加させる。
そしてアーキンが囚われていた廃ホテル「ワナオトコの恐怖の館」へ。
 
The Collection_12さーてここでようやく本作の一番の見所「恐怖の館」登場。
ここは大きな廃ホテルを独り占めにしたワナオトコの聖地。地下まで備えた迷路のようなこの素敵な建物に罠を張り巡らし、連れ去ってきた人々を監禁し、人々を使ってワナオトコが創造した「奇怪!人体博物館」がある。この博物館の標本に(趣味が悪いと思いながらも)目を奪われること間違いなし(どうなってんのか、と目をこらしたけれどさっさ、さっさとカメラが動くから作りがいまいち分かりにくいが)。
人体博物館の他にもワナオトコには昆虫採集の趣味があり、これが後々のストーリーに関わってくる。
 
とにかく、こんな場所に入らざるを得なかった捜索チーム。次々と仲間が罠の餌食になっていくなか、根は善良なアーキンの感情は、恐怖から次第にワナオトコへの憎悪へと変わっていく。そして命をかけてエレナの救出に協力するが-


 
『ソウ』に似た感じ?と思っていたら、『ソウ』4~6の脚本家が監督でした。
仕掛け自体はやっぱり『ソウ』が上。ゴアシーンはと言うと、本作は案外痛いシーンがばっちり映らないのでそれほどでもなく、やっぱり『ソウ』や一作目R-18指定の『ワナオトコ』が上(本作はR-15)。
ということで痛いシーンが苦手な人もわりと安心して観ることができますよー(個人的見解です)。
あと、眠そうなアーキンと結構つぶらな目をしているワナオトコの瞳の対比もチェック!です。