『ヒドゥン・フェイス』(2011) - La Cara Oculta –

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ある男の浮気癖が巻き起こす『ホワット・ライズ・ビニース(2000)』のリメイク?と勘違いした管理人は後半になってからの驚愕の展開にぐいぐいと引き込まれることに。前半は幽霊の(ような)オカルト現象に、後半は人の怖さにぞぞぞーっとすること間違いなし。そして“あー、そうだよなー、やっぱりそうだよなー”と思ってしまう自分にもついでにゾっ
 

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■ヒドゥン・フェイス - La Cara Oculta -■
2011年/コロンピア・スペイン/92分
監督:アンドレ・バイズ
脚本:アンドレ・バイズ
製作:アンドレ・コルダーロン、アンドレス・カルデロン 他
撮影:ホセ・マリア・シビット
音楽:フェデリコ・フシド
出演:
マルチナ・ガルシア(ファビアナ)
キム・グティエレス(アドリアン)
クララ・ラゴ(ベレン)
アレクサンドラ・スチュワルト(エマ)

解説:
スペインからコロンビアに引っ越してきた指揮者が遭遇する怪現象を描くサスペンス・スリラー。監督・脚本はアンドレ・バイズ。出演は「マルティナの住む街」のキム・グティエレス、「キャロルの初恋」のクララ・ラゴ、「アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵」のアレクサンドラ・スチュワルト。 (Movie Walker)

あらすじ:
失恋のショックからバーで酔いつぶれた指揮者アドリアンは、介抱してくれたウェイトレスのファビアナと恋に落ちる。アドリアンが借りている豪邸で一緒に暮らすようになった二人。しかしその日から家の中で奇妙な音や声が聞こえ始める。怯えたファビアナは、アドリアンの前の恋人が失踪し警察が今も捜索中であることを知るのだが-

 


What lies Beneath何不自由なく暮らしていた裕福な夫婦。しかしある時から家の中に見えない何者かの影がちらつき怪奇現象が起こり始める。そしてその正体を突き止め、秘密を暴き出した妻の物語『ホワット・ライズ・ビニース(2000)』。妻にミシェル・ファイファー、夫にハリソン・フォード(確かハリソン・フォードが初の悪役ということで話題になっていたような)。この作品は完璧なミステリー・ホラーで管理人momorexのお気に入りの一作。最近もどこかで放送されていて観たところだった。

そして本作『ヒドゥン・フェイス』。三角関係の心理サスペンスだとばかり思っていたが(大筋では当たっている)、前半がほとんど『ホワット・ライズ・ビニース』のように進んでいくものだから、あれ、リメイクだったっけ、、と考えた自分。
しかし本作はそんな生やさしい内容のものでは無かった-。
 
 
 
La cara oculta_Movieスペインの若きマエストロ、アドリアン。コロンビアの交響楽団から誘いを受けて1年の約束で恋人ベレンとともに彼の地へ。二人が新居として借りたのは郊外にポツンと一軒だけ建つドイツ人夫婦の別荘で、大きなお屋敷だった。
リゾート気分で幸せに暮らし始めた二人。しかしほどなくアドリアンの楽団員との浮気がばれてベレンはビデオメールを残し家を出る。愛する恋人を失い途方に暮れるアドリアン。警察に失踪届を出し調べてもらうが、出国した様子も無くベレンは行方不明状態のまま捜査が続く。
そんな夜、一人でバーに飲みに行き酔いつぶれた彼はファビアナと出会う。ほどなく恋に落ちた彼らはアドリアンの家で一緒に暮らすように。しかし警察はベレンの件でアドリアンを疑っていた。
 
La cara oculta_2011指揮者の恋人に素敵な家。幸せの絶頂のファビアナだったが、ある時、洗面台の配管から何か声が聞こえたような気がした。配管を通る風の音だろう、と言うアドリアンだったが、その後も奇妙なことが続き、この家には何かがいると怯え始めた彼女。
そんな時に警察がベレンの件で家を訪れ、前の恋人が失踪中だということを知ったファビアナは、恋人アドリアンを見る自分の目が少しずつ変わっていくことに気付く。
そして寝室の片隅で、何かの鍵が付いたペンダントを見つける-

 
 
La cara oculta_2011ほらほらー、そっくりでしょう?
何かの音、誰かの気配、バスタブに張った湯に広がる波紋、意味ありげなペンダント。
家の前には池まであって、意味深にカメラに映る。
もう絶対、製作側は『ホワット・ライズ・ビニース』を意識していて、同じような感じで物語を進めていって、、そして観客をミスリード。
ようするに、ここまで二重サスペンスになっているわけです。
 
そして、ここで急に場面はくるっと回って、アドリアンとベレンの話になっていく。
幸せなスペイン時代、コロンビアで見つけた素敵な家、その家と持ち主にまつわる秘密、そしてベレンの失踪。
ファビアナの登場は違う視点から描かれており、もうそれ自体が恐怖の象徴に。
なんのことか分かりませんね?でもミステリーだからネタバレは出来ません。
でもこれだけは言える。アドリアンが愚かな浮気心など出さなければ、二人の女性は悩む必要も悲しむ必要も、自分の悪と戦う必要も無かったはず。ある意味、平凡に暮らせていけた。悪いのは君だ。
 
そして最後、彼女はあれからどうしただろうか。映画はあくまでも最後の最後は映していない。彼女がどうするべきか、悩んでいるところで終わっている。罰を受けるべき人が受けた、という結果に期待しよう。
でも、それは「誰」なのか-?
 
ではまた