『AKIRA』(1988/劇場アニメ版) - AKIRA

MAD MAX、スター・ウォーズときて、今年最後の作品は、、とうとう『AKIRA』。アニメより原作の方が好きなんだけど久し振りにアニメ版視聴。動きと音で表現されるこの世界観は、これはこれで分かりやすくて素晴らすぃー。
WOWOWなんかでちょこちょこ放送があったけど、あれかな、ハリウッド実写化がとうとう動き出したのかな?

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■ AKIRA - AKIRA – ■
1988年/日本/124分
監督:大友克洋
脚本:大友克洋 他
製作:鈴木良平 他
撮影:三澤勝治
音楽:山城祥二
製作会社:アキラ製作委員会

声の出演:
金田(岩田光央)
鉄雄(佐々木望)
ケイ(小山茉美)
大佐(石田太郎)
ドクター(鈴木瑞穂)
竜(玄田哲章)
マサル(神藤一弘)
タカシ(中村龍彦)
キヨコ(伊藤福恵)
カオリ(淵崎有里子)
山形(大倉正章)
甲斐(草尾毅)
根津(大竹宏)
ミヤコ(北村弘一)
店長(秋元羊介)

解説:
日本のコミック界を代表する鬼才・大友克洋が自らの長編大作漫画を劇場アニメ化。近未来の都市を舞台に、謎の存在“アキラ”を巡って、不良少年たちやアーミー、ゲリラ、宗教団体まで入り組んでの抗争や駆け引きを細かな描写で壮大に描く。2002年、「デジタル・サウンド・リニューアル版」としてリバイバル上映。

あらすじ:
1988年、関東地区に新型爆弾が使用され、第3次世界大戦が勃発した――。2019年、ネオ東京。金田をリーダーとするバイクの一団は進入禁止の高速道を疾走していた。しかし、先頭にいた島鉄雄は突然視界に入った奇妙な小男をよけきれずに転倒、負傷する。小男と鉄雄は直ちに現れたアーミーのヘリに収容され飛び去ってしまった。翌日、鉄雄を捜す金田は、少女ケイと出会う。彼女は反政府ゲリラの一員で“アキラ”という存在を追っていた。その頃、鉄雄はアーミーのラボで強力なクスリを連続投与され、不思議な力を覚醒し始めていた ―
(allcinema)


これを初めて観た時に何が感動したかって、
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これこれ、このバイクのライトの軌跡↑。
独特の音楽に乗ってかっ飛ばされていくバイク。流れるライトにおぉぉーーーっってなっていると、少しして登場するのがこの人↓
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暴走族グループ“クラウン”のジョーカーさん。腕組みしてバイクを転がす、その運転技術にほれぼれ。クラウンは健康優良不良少年“金田”が束ねる暴走族チームの敵対勢力で、この後、さながら『マッドマックス』ばりの乱闘が街の平和を乱し人々を恐怖に陥れる。

といっても、この街「ネオ東京」は第三次世界大戦後に東京湾を復興し創られた街で、常に反政府デモ隊、ゲリラ等々が警察や軍と衝突、混沌とした危険な未来都市であるのだ。時は2019年。2020年には東京オリンピックが開催予定であるが全く建設工事は進んでいない・・・

こんな常に戦時中のような街で暴走とクスリ、犯罪で毎日を送る金田や鉄雄ら暴走族メンバーは、ある夜、奇妙な子供を見かける。そしてそれが彼らの運命を狂わせ、ひいてはネオ東京そのものの未来さえ奪っていくことに。
― その中心にいるのは、いつも、「AKIRA」だったのだ。

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まぁ、今ちょうど昨日だかに録画した『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』を観ているからってわけじゃないけども、、さながら鉄雄は暗黒面に落ちたジェダイの騎士。けど、ジェダイの騎士には明確な敵と目的がある。が、こちら『AKIRA』の実験の目的はいったい何なのか?(と言っても大凡は想像がつく)
結局は自分たちで作り上げたもののコントロールを失い、世界を破滅へと導きかねない状況に。ようやく捕えたソレをがんじがらめに閉じ込め地下深くに封印。この時の大佐の説明がとても印象的である。

前半は混沌としたネオ東京と金田らに慣れることで費やし、中盤は“実験”について知り、最後は人間の浅はかさと能力の限界を知ることに。だが限界を知ることになるのは政府や科学者、軍の人間など枠組みに囚われた面々である。そして未来に希望を抱かせるのが、自由気ままに過ごしているものの“人”としての大事なものを忘れず内に秘め、純粋に行動することが出来る若者の存在だった。
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混沌とした世紀末的な世界の中での絶望と小さな希望。『ブレードランナー』(1982)や『マッドマックス』(1979)に相通ずるものを感じる。

ということで、ハリウッド実写化の舞台はアメリカで登場人物ももちろん西洋人が中心になるそうですが、それより何より、金田や鉄雄、甲斐、山形ら暴走族メンバーの高齢化(青年化)だけは許せんっ(ぃゃ、配役発表はまだですよ、ね?)
あんまり期待はしていないけどもね、『るろうに剣心』の例もあるし、期待感は捨てきれない。でも、もう『クロニクル』を観ることが出来たし、、っていう気持ちもあったりで、原作ファンはとても複雑な気持ちで長い間待ってる・・・イチオ

管理人の更なる漫画への愛はこちらの記事にて

 

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