映画、海外ドラマのレビュー
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目撃せよ『マッドマックス』の生き様を -Mad Max(1979)
カラカラに乾いた荒野に、もっと乾いた男たちの生きざまを描いた1970年代の作品。誰が「正」で誰が「邪」なのかは時代によって扱いが変わる。後にたくさんの作品に多大... -
ノスタルジー漂うホラー 『デイブレイカー』(2008) -Daybreakers-
10年前にコウモリから発生したと言われるウィルスが元で人類が次々とヴァンパイアに変化。今ではヴァンパイアが全体の9割を越え、人類に取って代わり社会生活を営んでいた。純粋な人間はそのほとんどが血液生産動物として生かされている ― -
心の深層を暴く『ファーゴ』(1996) -FARGO-
登場人物は有能な警官、良き夫であり良き父、普通のワル二人組等々だが、事件をきっかけにそれぞれ心の奥深くにある「闇」が頭をもたげて事態をますます悪くしていく。最後には元あった善良さがかけらもなくなり、自己中心的な身勝手な様子がさらけ出される。 -
純愛的破壊 『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994) -Natural Born Killers-
カラーになり、モノクロになり、ざらざらしたフィルム状になり、アニメになる。そして脳の中の記憶が浮遊し飛び交い、点滅する。それら全てを「形のある銃」で破壊し、破壊し、破壊する。 -
ダリオ・アルジェント 『ジャーロ』(2009) - Giallo –
ロマンティックかどうかはさておき、この『ジャーロ』の正しい楽しみ方は「誰が犯人なのか?」や「次の犠牲者は?」や「度肝を抜くようなどんな殺され方するのか?」や「最後にすごいどんでん返し」ではなく、まず過去のアルジェント監督作品を懐かしむ事に -
『スナッチ』(2000) - Snatch - その2
監督がCMやPV出身だからなのか映像がスタイリッシュなのはもちろんのこと、シーンとシーンに挟まるカットが観ていてとても楽しい。効果音も素晴らしい。 -
『スナッチ』(2000) - Snatch - その1
「スナッチ/snatch」は「急に強引にひったくる、ひっつかむ、かっぱらう、強奪する」という意味。誰が誰の何をひったくるのか?誰が勝ち組で誰が負けるのか?