ヨーロッパの国製作
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『孤島の王』(2010) - Kongen Av Bastoy –
何も言わずとも、目配せ一つで分かり合える少年たちが起こしたとされる反乱事件を描いた本作。 この実際に起きた少年たちの事件に決定的に足りないのは少年たちの‘親の存在’であった。 -
『トロール・ハンター』(2010) - Trolljegeren –
ノルウェーの森に住むと古来より言い伝えられている伝説の妖精トロール。 本作は、この誰もが愛するトロールの撮影に世界で初めて成功した記録映像である。 ■トロ... -
『エッセンシャル・キリング』(2010) - Essential Killing –
本作はアラブ兵ムハンマドが囚われの身から一転、かつて見たことも経験したことも無い極寒の地で、生き抜き、逃げぬき、祖国にたどり着きたい一心で走り続ける物語だ。 ベースとしてイスラム系テロリストが設定されているが、主人公ムハンマドには台詞は一切無く、雪深い森の中を逃げ続ける一匹の狼の話のように描かれている。 -
『ブラッディ・パーティ』(2010) - Wir sind die Nacht –
ドイツのヴァンパイア作品である本作は、ヴァンパイア作品によくある独特のクラシックな雰囲気はほとんどない。あくまでも登場するヴァンパイア達は「男など不必要よ!」とのたまう現代女性であり、物欲に余念がない。新人類型ヴァンパイアだ。 -
‘殺す女’フランス映画2作品 『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』『甘い罠』
今回はちょっと変わったフランスのサスペンス2作品をご紹介。どちらも自分が生きていく上で邪魔になった人を、自分勝手な理由でいとも簡単に殺してしまう、人として何か... -
『世にも怪奇な物語』(1967) 〜 ポー原作オムニバスホラー
エドガー・アラン・ポー原作の短編映画3本を一つにまとめたオムニバス作品。製作国はフランス、イタリア。ゴシックな恐怖小説が得意のポーの原作を、映画界の巨匠が独自のセンスで映像化しており、出演俳優も超豪華。 まずは各作品のあらすじと詳細を。 -
『ゴシック』(1986) - Gothic –
嵐の夜の狂想曲。奇才ケン・ラッセルが描く、『フランケンシュタイン』『吸血鬼』を生み出した怪奇な一夜『ゴシック』 ■ゴシック - Gothic -■ 1986年/イギリス/97分監... -
『アンチクライスト』(2009) - Antichrist –
現代に蘇るダークファンタジー。支配するのは男か、女か ―この作品は、可愛い盛りの幼い息子を亡くした夫婦が、その悲しみを乗り越え、より強い絆で結ばれていく、とい... -
『ラバー』(2010) - RUBBER –
この殺人タイヤに気をつけろ! 僕はロバートだ。 ある日、砂漠のど真ん中で一人目覚めた。 半ば砂に埋められて、うち捨てられたような状態だった。 事件に巻き込まれ... -
『吸血鬼』(1931) - Vampyr - ボローニャ復元版
人を怖がらせ、不思議の世界に連れて行くのに、音も、台詞も、派手な効果も、色さえも不要だということを、この作品は語っている。 -
『袋小路』(1966) - Cul-de-sac –
小鳥のようなテレサを失い、自らが小さな岩に閉じ込められて前妻の名を呼び泣いている哀れな男の姿。なんか身につまされるものがあって、一緒に泣きたくなりますよ。 -
『ヘルレイザー2』(1988) -Hellbound: Hellraiser II-
完璧な続編となる2作目。 精神病院に入院させられているカースティを中心に我らが魔道士達の活躍が今作も描かれている。