-
『スリープレス』(2001) - NON HO SONNO –
discasではホラーに分類されていたけれど、これはダリオ・アルジェント監督による、きちんとした猟奇サスペンスもの。アルジェント風の鮮烈な赤や青はあまり出てこないが、最初の列車シーンは無機質に輝く車両と照明、逃げ惑う女性、それを追う姿無き殺人犯に目が釘付けに。そして最後の最後まで、何も見逃さないぞ、と目を見開いたまま観続けた自分がいたのだった。 -
『少年は残酷な弓を射る』(2011) - We Need to Talk About Kevin –
子供を育てるということ。簡単で当たり前なことのようでいて、考えれば考えるほど難しいことに思えてくる。よく言われていることだが、人間を一人育てるということは、... -
『ロープ』(1948) - Rope –
大きな窓から一望できるマンハッタン。明るい内に事件は起こり、夕暮れ時には事件を暴かれるのではとあせる犯人の心臓の音が聞こえるほどに。そしてネオンが輝きマンハ... -
『ドリームハウス』(2011) - Dream House –
幸せな毎日を過ごすはずだった家族を不安にさせる、ある男の影。その男は自分の家族を惨殺した犯人なのか、それとも精神を病んだ可愛そうな男なのか..。その男の行動は... -
『推理作家ポー 最期の5日間』(2012) - The Raven –
文筆業のみを生業としたアメリカ初の作家エドガー・アラン・ポー。その死の真相は謎に包まれており、死因とそれにいたる経過は26もの説があるとされているが、本作では... -
『ディヴァイド』(2011) - The Divide –
核攻撃が起きた直後にアパート地下室に飛び込んだ9人の男女。同様のシチュエーションをベースにしたスリラー作品は多いが、今作ではいったいどうなるのか?結局、似たり... -
『ロンリーハート』(2006) - Lonely Hearts –
1940年代、全米中を震撼させた実在の凶悪犯カップル、レイ&マーサ。けちな泥棒であり、結婚詐欺師だったレイがマーサと出会うことで目覚めてしまった人の残忍性。自分... -
『ロスト・ハイウェイ』(1997) - Lost Highway –
究極のストレスにさらされた男がハイウェイをひた走る。 延々と続くライトに照らされた地獄への道。そこで男が見たものとは、現実なのか、妄想なのか。 ■ロスト・ハ... -
『ドラゴン・タトゥーの女』(2011) - The Girl with the Dragon Tattoo –
スウェーデン版『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009)』のリメイクだとばっかり思っていた本作。舞台はスウェーデン、主役もミカエルという名前で、ハリウッドにし... -
『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』(1992)
カルトTVドラマ「ツイン・ピークス」の前日譚である本作。ドラマでは初っぱなにローラが殺されていることから、一体何があったのかは正確には分からなかった。そのロー... -
『ブルーベルベット』(1986) - Blue Velvet –
デヴィッド・リンチ監督の作品の中では珍しく、その存在の意義を考え込んでしまうような奇妙な人は出てこない。リンチ作としてはちょっと寂しく感じてしまうこの映画は... -
『赤い影』(1973) - Don’t Look Now –
2人は少し前に幼い娘を池で亡くしている。可愛い盛りの愛する娘を亡くし、心の迷宮に迷い込んだままのような2人がやってきたこのベニス。2人はさらに不可思議で恐ろしい迷宮に放り込まれる。