じっくり考える系作品
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『孤島の王』(2010) - Kongen Av Bastoy –
何も言わずとも、目配せ一つで分かり合える少年たちが起こしたとされる反乱事件を描いた本作。 この実際に起きた少年たちの事件に決定的に足りないのは少年たちの‘親の存在’であった。 -
『ヒミズ』(2012) - himizu –
日見ず(ヒミズ)- 15歳の少年が主役の映画に、こんな非道いタイトルを付けた本作。内容を全く知らずに観始めたが、タイトル通りの、全く非道い状況に置かれた少年の物語だった。 ちなみに「ヒミズ」とは小型のモグラの一種。 -
『容疑者、ホアキン・フェニックス』(2010) - I’m Still Here –
信じた私が、バカでした。 ジョン・ベルーシ、ジャック・ブラック、ZZトップに改めて敬意を表します。 -
『エッセンシャル・キリング』(2010) - Essential Killing –
本作はアラブ兵ムハンマドが囚われの身から一転、かつて見たことも経験したことも無い極寒の地で、生き抜き、逃げぬき、祖国にたどり着きたい一心で走り続ける物語だ。 ベースとしてイスラム系テロリストが設定されているが、主人公ムハンマドには台詞は一切無く、雪深い森の中を逃げ続ける一匹の狼の話のように描かれている。 -
『ランパート 汚れた刑事』(2011) - Rampart –
本来は法の番人でありながら、世間から白眼視されることを平気で行なってきたひとりの悪徳刑事がやがて直面する壁を、W・ハレルソンの主演で鮮烈に描いた衝撃の問題作... -
『宇宙人ポール』(2011) - Paul –
ヒッチハイカーはエイリアン。彼を乗せたお茶目なオタク2人組はどこを目指すのか? -
『パッション・プレイ』(2010) - Passion Play –
キネマ旬報社の解説にはハードボイルドムービーとあるが、どちらかというと、刹那的に生きる悲しい男のラブロマンスといった趣だ。リリーの羽根についても解釈は様々に出来て、ファンタジーといった作品でもある。 -
『ドンファン』(1995) - Don Juan Demarco –
たまには、隣の人の手をとってみてはいかがでしょう ■ドンファン - Don Juan Demarco -■ 1995年/アメリカ/98分 監督:ジェレミー・レヴェン 脚本:ジェレミー・レヴェ... -
『Bubble/バブル』(2005) - Bubble –
泡のように消えていく。人生は短い ■Bubble/バブル -Bubble-■2005年/アメリカ/74分監督:スティーヴン・ソダーバーグ脚本:コールマン・ハフ製作:グレゴリー・ジェイ... -
『狂気の行方』(2009) - My Son, My Son, What Have Ye Done –
原題の“My Son, My Son, What Have Ye Done”は「あぁ息子よ、お前はいったい何を?」というような意味。息子のことを一番分かっていなかったのは母親だった、とでも言うのであろうか。 -
『わたしを離さないで』(2010) - Never Let Me Go –
この命は、誰かのために。 この心は、わたしのために。 ■ わたしを離さないで - Never Let Me Go - ■ 2010年/イギリス、アメリカ/105分 監督:マーク・ロマネク 原作:... -
『俺たちに明日はない』(1967) - Bonnie and Clyde –
行方を把握されていた2人は警察の待ち伏せに遭い、ほぼ一方的な銃撃により命を落とす。 そして、この物語は終わった。後には何も残らない。これは2人の物語だから。