愛に関する物語
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『ロンリーハート』(2006) - Lonely Hearts –
1940年代、全米中を震撼させた実在の凶悪犯カップル、レイ&マーサ。けちな泥棒であり、結婚詐欺師だったレイがマーサと出会うことで目覚めてしまった人の残忍性。自分... -
『モンスター』(2003) - Monster –
暗い夜の公園。所々にぽつんぽつんと立つ外灯が浮かび上がらせる、その男のシルエット。横を向くその男の口元は心なしか笑っているように見える。私はその男から逃げている。もうかなり走って逃げているが、その男は宙を浮くような足取りでどんどん追いかけてくる。はあはあと息を弾ませながら後ろを振り向く。その男はどちらから向かってくるのか、どっちへ逃げればいいのか。首を伸ばして暗闇に目をこらした瞬間、その男は -
『ブルーベルベット』(1986) - Blue Velvet –
デヴィッド・リンチ監督の作品の中では珍しく、その存在の意義を考え込んでしまうような奇妙な人は出てこない。リンチ作としてはちょっと寂しく感じてしまうこの映画は... -
『パーフェクト・センス』(2011) - Perfect Sense –
人間の五感が次第に消えて、透明な世界になった時 二人に残されたものは、なんだったのだろう ■パーフェクト・センス - Perfect Sense -■ 2011年/イギリス/93分 ... -
『CHLOE/クロエ』(2009) - Chloe –
夫の浮気を疑う妻が、その確証を得るため、若く美しい売春婦を雇って夫を誘惑するよう仕向けるのだが…。3人の男女の間で繰り広げられる愛憎劇をスリル満点に描く問題作... -
『パッション・プレイ』(2010) - Passion Play –
キネマ旬報社の解説にはハードボイルドムービーとあるが、どちらかというと、刹那的に生きる悲しい男のラブロマンスといった趣だ。リリーの羽根についても解釈は様々に出来て、ファンタジーといった作品でもある。 -
『ドンファン』(1995) - Don Juan Demarco –
たまには、隣の人の手をとってみてはいかがでしょう ■ドンファン - Don Juan Demarco -■ 1995年/アメリカ/98分 監督:ジェレミー・レヴェン 脚本:ジェレミー・レヴェ... -
『俺たちに明日はない』(1967) - Bonnie and Clyde –
行方を把握されていた2人は警察の待ち伏せに遭い、ほぼ一方的な銃撃により命を落とす。 そして、この物語は終わった。後には何も残らない。これは2人の物語だから。 -
『アンチクライスト』(2009) - Antichrist –
現代に蘇るダークファンタジー。支配するのは男か、女か ―この作品は、可愛い盛りの幼い息子を亡くした夫婦が、その悲しみを乗り越え、より強い絆で結ばれていく、とい... -
『ワイルド・アット・ハート』(1990) - Wild at Heart –
「愛と呪縛」からの逃避行で始まるこの作品は、「愛」を受け入れ、「呪縛」から解放され、束縛される事さえも受け入れ背を向けず、真正面から人を愛せるようになったところで終わる。 -
『死刑台のエレベーター』(1958) - Ascenseur pour l’échafaud –
歳を取ることに恐怖を感じ始めた美しい女。若さにあふれ、何も恐れない少女のような女。 彼女たちがその愛を確かめるために巻き込んでしまった3人の男の人生。たとえその実体が無くなろうと、写真に封じ込めた美しい自分と愛する男。それで満足する女が怖い。 -
『ヒア アフター』(2010) - Hereafter –
これは運命のせいではない。 本人達は気がついてはいないが、自分の人生を変えたいという内なる願望のもと、知らず知らずのうちに行動し、自分の力で勝ち取った。