犯罪が絡んだ作品
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『パラノイドパーク』(2007) - Paranoid Park –
見たいモノしか見ない、見えない――。 ■パラノイドパーク - Paranoid Park -■ 2007年/フランス・アメリカ/85分 監督:ガス・ヴァン・サント 脚本:ガス・ヴァン・サント... -
『殺し屋たちの挽歌』(1984) - The Hit –
我が身を守るため仲間を裏切った男と殺し屋の話といえば、暗~いギャング映画を想像しがちだが、本作は違う。スペインの明るい太陽の下、生成のスーツを着たサングラスの殺し屋(ジョン・ハート)と、名作「傷だらけの天使(1974~75)」のアキラのような弟分(ティム・ロス)が、死を達観して悟りを開いた態度のでかい裏切り者(テレンス・スタンプ)を引っ立ててパリを目指すという、ある種のロード・ムービーだ。 -
『ヒミズ』(2012) - himizu –
日見ず(ヒミズ)- 15歳の少年が主役の映画に、こんな非道いタイトルを付けた本作。内容を全く知らずに観始めたが、タイトル通りの、全く非道い状況に置かれた少年の物語だった。 ちなみに「ヒミズ」とは小型のモグラの一種。 -
『ランパート 汚れた刑事』(2011) - Rampart –
本来は法の番人でありながら、世間から白眼視されることを平気で行なってきたひとりの悪徳刑事がやがて直面する壁を、W・ハレルソンの主演で鮮烈に描いた衝撃の問題作... -
『不意打ち』(1964) - Lady in a Cage –
不運にも自宅の屋敷のエレベーター内に閉じ込められるはめとなった裕福な未亡人を、さらなる恐怖が次々と襲う!公開当時、そのショッキングな内容で論議を呼んだ問題作。 -
‘殺す女’フランス映画2作品 『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』『甘い罠』
今回はちょっと変わったフランスのサスペンス2作品をご紹介。どちらも自分が生きていく上で邪魔になった人を、自分勝手な理由でいとも簡単に殺してしまう、人として何か... -
『俺たちに明日はない』(1967) - Bonnie and Clyde –
行方を把握されていた2人は警察の待ち伏せに遭い、ほぼ一方的な銃撃により命を落とす。 そして、この物語は終わった。後には何も残らない。これは2人の物語だから。 -
『冷たい熱帯魚』(2010/日本) - Cold Fish –
本作は実際にあった事件「埼玉愛犬家連続殺人事件」をベースにしており身近すぎる上に、こてこてのスプラッターで味付け。あ、違う。味付けではない。一部はホントにあったこと。とても同じ人間の所行とは思えない・・・ -
『アリス・クリードの失踪』(2009) - The Disappearance of Alice Creed –
刑務所で一緒だったヴィックとダニー。手っ取り早く稼ぐため、2人は誘拐を計画する。大富豪の一人娘アリス・クリードに目を付け、決行。白昼堂々、自宅を出たところのアリスをまんまと誘拐。車に押し込め、用意しておいたアパートの1室に監禁する。冷静な2人だったか、若いダニーは次第に不安を隠せなくなる- -
『“アイデンティティー”』(2003) - Identity –
豪雨によって寂れたモーテルに閉じ込められた10人の客とモーテル支配人。そんな密室状態で次々と起こる殺人事件。思いもかけず恐怖の夜に突き落とされた気の毒なメンバ... -
『死刑台のエレベーター』(1958) - Ascenseur pour l’échafaud –
歳を取ることに恐怖を感じ始めた美しい女。若さにあふれ、何も恐れない少女のような女。 彼女たちがその愛を確かめるために巻き込んでしまった3人の男の人生。たとえその実体が無くなろうと、写真に封じ込めた美しい自分と愛する男。それで満足する女が怖い。 -
『ザ・タウン』(2010) - The Town –
多彩な役者が、抑えた演技で取り組んだアメリカの犯罪映画『ザ・タウン』。 BGMもあまり使われずリアルに描かれ、特に銀行襲撃シーンはそのあまりにも鮮やかな手口が芸術のようだ。ダグ達4人は計画的ではあるが自由に強盗しているのかといえば、そうではない。犯罪の裏社会でがんじがらめになっている様子は、まるで蜘蛛の巣に捕らわれた小さな虫のようだ。