『アポロ18』(2011) - Apollo 18 –

終わったはずのアポロ計画の後に極秘で打ち上げられたアポロ18号のミッションを飛行士の一人が全て記録していた。前半は宇宙版“ホントにあった呪いのビデオ”のように進んでいき、所々に得体の知れない何かが映り込んでいる。「あっ、ここにも、、おっ今っ・・」呪いのビデオで訓練してきた管理人にはおちゃのこ(古っ)だったが、さて、あなたはいくつ見つけることが出来るかな?・・あ、そういう映画ではなかった・・

■アポロ18 – Apollo 18 -■

Apollo 18

2011年/アメリカ・カナダ/86分
監督:ゴンサーロ・ロペス=ガイェゴ
脚本:ブライアン・ミラー
製作:ティムール・ベクマンベトフ 他
製作総指揮:ロン・シュミット 他
撮影:ホセ・ダビ・モンテーロ
音楽:ハリー・コーエン
出演:
ライアン・ロビンズ (ジョン・グレイ)
ロイド・オーウェン (ネイサン・ウォーカー)
ウォーレン・クリスティー(ベン・アンダーソン)

解説:
人類初の月面着陸という偉業を成し遂げた、アメリカ航空宇宙局によるアポロ計画。アポロ17号の飛行を最後にこの計画は終了したが、実は何を隠そう、18号も月面に到達し、そこで恐るべき出来事に遭遇していたのだった!? 近年になって偶然発見された秘蔵映像をもとにその知られざる真実に迫ると称する「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の宇宙版というべき低予算トンデモ映画。出演は「ミス・ポター」のL・オーウェンほか。

あらすじ:
1961年から72年にかけて計6回の有人月面着陸に成功した、アメリカ航空宇宙局(NASA)による夢のアポロ計画。しかしNASAは17号の飛行を最後に、当初20号まで予定されていた計画を打ち切ることを決定。それから歳月は流れて2011年、84時間にも及ぶNASAの秘蔵映像が、ネットの片隅で偶然発見されることに。そこには公式には存在しないはずのアポロ18号のミッションの一部始終が記録されていた-
 (WOWOW)


1969年のアポロ11号から1972年の17号まで、13号を除く6回の月面着陸に成功したアメリカ。その後も20号までが計画されていたというのに、突如、アポロ計画は中止された。何故か?
その秘密はあるビデオに全て記録されていた。
-というのが本作のあらすじだが、管理人は本作がホラーと知らず、『アポロ13(1995)』のような感動的ヒューマンドラマだと思い込んでいたのだった..。

Apollo 18

突如、アポロ計画が打ち切りになり待機していた飛行士たちはがっかりしていた。ジョン、ネイサン、ベンもそんな宇宙飛行士だったが、ある日、NASAから3人に連絡が入る。再度、極秘でアポロを飛ばすというのだ。任務は対ソ連の探知機を月面に設置すること。これはトップシークレットになる任務で、月に行くことを家族にも話してはならないと言う。3人はこれを受けた。

アポロ18号は1974年12月25日、クリスマスの日に打ち上げられた。そして順調に月に到着する。ジョンは本船に残り月を周回、ネイサンとベンが着陸船で月へと降り立った。探知機PSD5の設置も無事に終わる。しかし、この頃から奇妙な出来事が2人の周りで起こり始める。

探知機と一緒に月面に設置した動体検知カメラに何かが写り、今まで聞いたことの無いような奇妙なノイズでヒューストンとの通信が不能に。そして大きな音とともに着陸船リバティにトラブルが起きる。2人は調査のため船外へ。そしてそこに見つけたモノは、自分たちのではない足跡だった。

Apollo 18

さーて、さて、ここまでに動体検知カメラやベンの持つ手持ちカメラに、2人が気がつかない「何か」が何度も映り込む。前をさっと横切ったり、片隅にじっと映っていたり、それは例の「呪いのビデオ」みたいな感じで、かなり映っている、が、正体は不明でよく分からない。ネイサンとベンは全然気がついていないが、立てたはずの国旗が無くなっていたのを発見した時には、さすがに「何かの生命体」の存在を確信することになる。

ヒューストンや国防総省、すぐ近くにいるはずの本船ジョンにも通信不能で連絡できず、完全に孤立してしまう2人。
月で孤立ですからねー、半端じゃないですよ、その孤立感は。着陸船の酸素量にも限りはあるし。それでも訓練された宇宙飛行士の2人は冷静に周囲を調査し始める。そして見つけたものは、、これまたひっそりと到着していたソ連の着陸船だった。しかし船内は大暴れでもしたように破壊され、大量の血痕が。そしてソ連飛行士がいない。

 岩と砂
 唯一眠れる場所が狭い閉鎖空間である着陸船
 2人だけ
 通信不能
 謎のソ連着陸船
 いない飛行士
 減っていく酸素
 得体の知れない生物

と、次々に襲いかかる、もはや人間の手ではいかんともしがたい状況。
それでもなんとか帰還して家族に会いたいと願う宇宙飛行士たち。果たして3人は帰還できるのか。
最後のオチは、、これが一番怖かった。『アポロ13』が感動ドラマだったとすれば、本作はある意味、感動出来ないゾッとするヒューマンドラマでした。
でもタイトルすごいよね。完全に『アポロ13』と同じだ。
ではまた

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • コメントありがとうございます。
    また遊びに来てくださいね。

  • コメントありがとうございます。
     
    >近頃は低予算でもあれくらいの映像
    私も思いました!普通に「月」でしたよね。
    >「アポロ13」のように弾道飛行の訓練機の特設セットでホンモノの無重力
    知りませんでした!さすがに本家はNASAが惜しみなく協力していますね。
    「アポロ18」は断られたそうです。
     
    >ソ連飛行士のゾンビ
    そういえばもう一人のソ連飛行士はどうなったんでしょう。
    同じようにどこかに転がっているのでしょうか。
    >意外に真面目な作り
    ホラーじゃ無かったですねー。
    何かの都合で劇場公開が1年以上遅れたらしいですが、なんなんでしょうね。
    (NASAの横やりかな)
    実は結構、実話に近かったりして・・・
    とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!

  • アポロ18 【2011年製作:映画】

    「アポロ18」です。
     
    「アポロ13」ではありません。
     
    あぁ、そう言えば「アポロ13」ってまともに観た事がないなぁ。
     
    今度、みようっと。
     
    と言う事で、
    「アポロ18」です。
     
    一般…

  •  近頃は低予算でもあれくらいの映像がつくれるんですね。さすがに「アポロ13」のように弾道飛行の訓練機の特設セットでホンモノの無重力で撮影はできなかったが。
     
     超メジャーの「アポロ13」と字数も語呂も似ているところにセールスの上手さを感じます。
     
     私は月面を徘徊するソ連飛行士のゾンビが襲いかかる展開を期待していましたが、意外に真面目な作りでした。

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