初めて会った祖父母に、いったいどんな秘密が!?
「シャマランの帰還」みたいに言われていたからとっても楽しみにしていた本作。・・・ぅーーん・・・ ほんとに戻ってきたかは微妙。『サイン』も『ハプニング』も好きだけどこれは微妙…

■ ヴィジット - The Visit – ■

The Visit

2015年/アメリカ/94分
監督・ 脚本:M・ナイト・シャマラン
製作:M・ナイト・シャマラン 他
製作総指揮:スティーヴン・シュナイダー 他
撮影:マリス・アルベルティ
音楽:スーザン・ジェイコブス

出演:
オリビア・デヨング(ベッカ)
エド・オクセンボールド(タイラー)
キャスリン・ハーン(ママ)
ディアナ・デュナガン(祖母)
ピーター・マクロビー(祖父)

解説:
「シックス・センス」「サイン」のM・ナイト・シャマラン監督が、「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」といった人気ホラー作品を手がけるプロデューサーのジェイソン・ブラムと初タッグを組んだスリラー。

あらすじ:
休暇を利用して祖父母の待つペンシルバニア州メインビルへとやってきた姉妹は、優しい祖父と料理上手な祖母に迎えられ、田舎町での穏やかな1週間を過ごすことに。祖父母からは、完璧な時間を過ごすためにも「楽しい時間を過ごすこと」「好きなものは遠慮なく食べること」「夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと」という3つの約束を守るように言い渡される。しかし、夜9時半を過ぎると家の中には異様な気配が漂い、不気味な物音が響き渡る。恐怖を覚えた2人は、開けてはいけないと言われた部屋のドアを開けてしまうが ―

(映画.com)


Contents

見どころと感想

The Visit

母親の駆け落ち、家出でずっと音信不通だった祖父母から「孫に会いたい」と連絡が来た。大喜びで姉弟2人旅に出発したベッカとタイラー。初めての田舎町、初めて会う母親の両親。この貴重な1週間を家族の絆と冒険で充実したものにしつつ、ずっと連絡もせず別々に暮らしてきた母親と祖父母の仲を取り持つことも目的としていた。ベッカはこの一連の旅を映像に残し作品に仕上げるつもりでもいた。
本作はそのほとんどがベッカとタイラーの映像により成り立つPOV形式でもある。

The Visit

初めて訪れた雪に閉ざされた小さな町。大きな田舎家。絵に描いたようなお祖父ちゃんとお祖母ちゃん。祖父は朴訥ながらも優しく声をかけてくれ頼れる存在。祖母は小柄でいつも微笑みを絶やさず、その小さな手からは魔法のように料理やクッキーが次々と作り出されてくる。


この夢のような1週間を過ごすルールはただの3つ。
・楽しい時間を過ごすこと
・好きなものは遠慮なく食べること
・夜9時半以降は部屋から絶対出ないこと

姉弟の父親は数年前に他の女性と家を出てしまい、残された家族は心にとても大きな傷を負ったまま。その上、母親は実の両親とも仲違いしたままで、これを知っている姉弟は母をとても心配していたのだ。だから今回の旅行は家族再生の要でもある、と信じていた。
それに何より、この優しそうな祖父母はどう?きっと祖父母と母はうまく再会出来るに違いない。そのためにも今回の作品には力が入っていたベッカは、母や祖父母のインタビューも盛り込もうとしていた。

ところが ―
1日目の夜、あてがわれた部屋で姉弟2人が寝ようとベッドに入った頃、部屋のすぐ前の廊下から妙な音が聞こえてきた。人が歩き回るような音にそっとドアを開けた2人が見たものは・・・

The Visit

これ以上書くとネタバレになってしまうから、このへんで。
スリラー、ホラー要素と家族再生をじっくり静かに描いてくあたりは、確かにシャラマン監督作品だ。特に私の大好きな『サイン』と雰囲気が似ていて、登場人物のトラウマの元になっている特技を使って敵をやっつける方法も『サイン』と同じ。一種の懐かしさも感じたが、肝心のオチが『サイン』と比べて、あまりにも普通、なんのひねりも無くてガックリ。しつこいようですが、『サイン』のラスト、謎だったものの全身が写された、あの衝撃には全く届いていなかった。フー
次作に期待

監督 M・ナイト・シャマラン

Shyamalan

インド系アメリカ人の映画監督・脚本家・映画プロデューサー。
1999年に脚本・監督を務めた『シックス・センス』が商業的に成功をおさめ、アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされ、国際的な知名度を上げた。2000年公開の『アンブレイカブル』、2002年の『サイン』もまた興行的、批評的にも成功した。
しかし監督6作目の『ヴィレッジ』(2004年)が賛否両論の評価となり、続く『レディ・イン・ザ・ウォーター』(2006年)は製作費7500万ドルを回収できずに興行的にも失敗し評論家にも酷評され、さらにシャマランは第27回ゴールデンラズベリー賞で最低監督賞と最低助演男優賞を受賞した。2008年の『ハプニング』は興行的に成功するも批評家の反応はまた低迷した。

Wikipedia

■主な作品
・翼のない天使(1998)
・シックス・センス(1999)
・アンブレイカブル(2000)
・サイン(2002)
・ヴィレッジ(2004)
・レディ・イン・ザ・ウォーター(2006)
・ハプニング(2008)
・エアベンダー(2010)
・デビル(2010)製作
・アフター・アース(2013)
・ヴィジット(2015)

このブログのシャマラン監督作

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • こんばんはー(^^)

    私はこれ年明け早々に映画館で見てきました。個人的にはもっとデタラメでも良かったんじゃないかと思いましたけど、意外とフツーに終わってしまいましたね(じつは映画が終わって館内が明るくなるまで宇宙人の登場を本気で待っていたのですけど(^_^;))

    それと最後の弟君のやけくそみたいなラップはウケました(^0^;)

    • こんばんはー
      私も映画館に行きたかったんですよね〜。
      ほんとに楽しみにしていて、レンタル開始早々借りたのですが、期待値が高かったせいかガックシ感が・・・
      明るくなるまで宇宙人の登場を待っていたお気持ちがようくわかります(^-^) 仰る通りネタのドッキリが足りなかったですね。宇宙、水とあったから、いっその事地底人とか(^○^)

  • ライフリーかリリーフでお願いします

    清原逮捕のショック(彼は同世代(トシは私が清原より一歳上)スターの代表選手みたいな存在だっただけに、この転落ぶりを眺めているのはホントに悲しかった(T_T))が尾を引いて最近…

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