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久し振りに観たけれど、やっぱりカッコいいなー、マトリックスは!この驚愕の映像と独特の世界に歓喜した当時を思い出してしまった。“いまさら?”と言われるかもしれないけど、まぁそう言わずに久々に観てみては?やっぱり、いいモノはいいですよー。記事に出来て光栄です。

The Matrix_02-2
■ マトリックス - The Matrix – ■
1999年/アメリカ/136分
監督・脚本:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
製作:ジョエル・シルヴァー
製作総指揮:バリー・M・オズボーン 他
撮影:ビル・ポープ
音楽:ドン・デイヴィス

出演:
キアヌ・リーヴス(ネオ)
ローレンス・フィッシュバーン(モーフィアス)
キャリー=アン・モス(トリニティ)
ヒューゴ・ウィーヴィング(エージェント・スミス)
グロリア・フォスター(予言者)
ジョー・パントリアーノ(サイファー)
マーカス・チョン(タンク)
ジュリアン・アラハンガ(アポー)
マット・ドーラン(マウス)
ベリンダ・マクローリー(スウィッチ)
アンソニー・レイ・パーカー(ドーザー)

解説:
犯罪スリラーの傑作「バウンド」で監督デビューを果たしたウォシャウスキー・ブラザースが、ワーナー・ブラザースの資本を得て作り出したのは新感覚のSFXで彩られた重厚かつスタイリッシュな超弩級アクション巨編。

 
あらすじ:
ニューヨークの会社でしがないコンピュータプログラマーとして働くトマス・アンダーソンには、裏世界の凄腕ハッカー“ネオ”というもうひとつの顔があった。ある日、“ネオ”はディスプレイに現れた不思議なメッセージに導かれるまま、謎の美女トリニティと出会う。そして彼女の手引きによってある人物と接見する事になった。その人物とは、電脳世界ではもはや伝説と化しているモーフィアスという男。モーフィアスは“ネオ”に告げる。この世界は現実ではない、と ―

(allcinema)


最近、立て続けにCSとかBSで放送されてますよね?こういう場合はあーいう場合が多いからっと調べてみると、、、やっぱり新シリーズのお話が・・・(一番下↓にマトリックス レザレクションズ』の予告編置きました)。
ま、その事よりも記念すべき第一作『マトリックス』。内容については今更ですが、、

ネタバレあり 未見の方はご注意を

2199年のニューヨークで暗躍しているハッカー、ネオが伝説の男モーフィアスと出会うことによって、この世界が実はコンピュータのAI(人工知能)によって作り出された仮想世界に過ぎず、人間は電池代わりに培養されているに過ぎない存在だと知る。本物の身体を取り戻し救世主とし目覚めたネオは、仲間達とAIに戦いを挑む ―

The Matrix_13-3

Contents

SFと人工知能

2001_A_Space_Odysseyこの映画を観ていた頃は「人工知能」っていうヤツは、、ってくらいの認識だったけれど、よくよく考えてみれば“マザー”がおしゃべりしていた『2001年宇宙の旅』は1968年公開。当時から現在に至るまで、宇宙船でおしゃべりするコンピュータ=「人工知能」は船や人間を守る存在であり、それに依存し命をかけている限り、“神”のごとき存在でもある。
で、場合によって、その“神”は“悪魔”にもなるというホラー的展開が起こりうる。誰でも知っている有名どころでは『ターミネーター(1984)』ですね。

人類は知る知らないに関わらず戦いに飲み込まれていく、という設定が多い中、この『マトリックス』では大きく進んで、AIとコンピュータ軍に破れた人類は全ての自由を奪われ、ただの発電所の部品に成り下がる。それまではパーツを組み合わせて自由にコンピュータを組んでいた人間が、AIが建設した発電所のパーツになってしまうという哀れな存在に。
作品の中では、21世紀後半には太陽光エネルギーで世界の電気が全てまかなわれ、コンピュータを滅ぼすためには電気を止める=太陽光を遮断するという措置が執られたために地球は崩壊、勝利したコンピュータが自身のために人間発電所を作ったって事に。人から出る生体電気エネルギーを得るため、必要な分だけ作られ(人工的に生み出され)、カプセルに培養液と共に閉じ込められているだけのモノとして存在するだけの人類。

minority-report古い(といってもマトリックスは1999年)SF作品を観て驚くのは、関わる色々な事をかなり研究して事実に近い事をベースに作られているということ。AIしかり、エネルギー源しかり。『マイノリティ・リポート(2002)』の浮かぶモニターも、もうすぐな気がしますよね?
それとも逆なのかな。ある程度のベースはあるとしても、SF作品を参考にして開発されている?
どちらにせよ、現在、AIを既に持っている人は多いのです。ほら、お手元のiPhoneに話しかけてみて。その女性は一体何に繋がっているんでしょうね?


さて『マトリックス』。
見どころは全部ですね、全部!

The Matrix_22-2初っ端の“白うさぎ”を追っていく「不思議の国のアリス」仕立てで始まり、青色と赤色のカプセルを選ばせて導く「現実(Real)」と「虚構(Figment)」。それはそのまま「不毛世界」と「仮想世界」の真実を知ることになる。
実際は人は溶液の中で浮かんでいるだけで魂だけが日常を過ごす存在。“魂”とは何なのか?“脳”とは何なのか?実際これらはまだ完璧に解明されていない。
そんなアリス的哲学世界の前半から、後半はネオの覚醒を中心に怒濤のアクション展開に。もう説明は必要ないですね。

「速く動こうと思うな。速いと知れ」

もうですね、ローレンス・フィッシュバーンと言えば“モーフィアス”だし、キャリー=アン・モスは“トリニティ”だし、ヒューゴ・ウィーヴィングは“エージェント・スミス”なんですよね。決してエルフでは無いんだ。
キアヌ・リーヴスもこの時が一番カッコ良かった。彼の持ち味であるひたむきさ、一生懸命さ、純粋さが一杯で、これらの特徴に必要なのはやはり「若さ」なんですね。これをうまく持ったまま年齢を重ねたように見えた彼だけど、今は需要が無いのか・・ 最近観た『47RONIN』も残念ながらイマイチだった…。

この一作目に続き、『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』もぶっ通しで観てみたけれど、“ザイオン”がイマイチ好きになれなくて、やっぱり一作目が一番のお気に入り。

監督ウォシャウスキー姉弟


Andy-lana-wachowsk-2アメリカ合衆国の映画監督、脚本家、プロデューサー。
最初に書いた脚本『暗殺者』はディノ・デ・ラウレンティスによって購入され、ワーナー・ブラザーズによって1995年に公開された。1996年の映画『バウンド』で監督デビューを飾り、1999年の第2作『マトリックス』で名声を手にした。以後、『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』の2つの続編の脚本と監督を務め、その他の媒体でも『マトリックス』シリーズの展開に携わった。
映画製作に携わる以前に2人が書いていたコミック作品には、1993年にマーベル・コミックの『Razorline』に連載されたクライヴ・バーカー作『Ectokid』や、『ヘル・レイザー』、『ミディアン』といったバーカーの映画の翻案がある。
■主な作品
・暗殺者(1995)
・バウンド(1996)
・マトリックス(1999)
・マトリックス リローデッド(2003)
・アニマトリックス(2003)
・マトリックス レボリューションズ(2003)
・Vフォー・ヴェンデッタ(2006)
・インベージョン(2007)
・スピード・レーサー(2008)
・ニンジャ・アサシン(2009)
クラウド アトラス(2012)
・ジュピター(2014)
(Wiki:ウォシャウスキー姉弟)

ついでなので、『マトリックス』前後のSF作品一覧を置いておきますねー(管理人が観たもの中心です)。

■主なSF映画(2000年前後)
・1994年『スターゲイト』(STARGATE)
・1995年『12モンキーズ』(TWELVE MONKEYS)
・1995年『ジャッジ・ドレッド』(Judge Dredd)
・1995年『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』
・1996年『インデペンデンス・デイ』(INDEPENDENCE DAY)
・1996年『マーズ・アタック!』(Mars Attacks!)
・1997年『フィフス・エレメント』(THE FIFTH ELEMENT)
・1997年『イベント・ホライゾン』(Event Horizon)
・1997年『メン・イン・ブラック』(Men in Black)
・1997年『ガタカ』(Gattaca)
・1997年『スターシップ・トゥルーパーズ』(Starship Troopers)
・1998年『アルマゲドン』(ARMAGEDDON)
・1998年『ダークシティ』(Dark City)
・1998年『スフィア』(Sphere)
・1999年『13F』(THE THIRTEENTH FLOOR)
・1999年『ギャラクシー・クエスト』(Galaxy Quest)
・1999年『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』
・1999年『ヴァイラス』(Virus)
・1999年『マトリックス』(THE MATRIX)

・2000年『シックス・デイ』(The 6th Day)
・2000年『バトルフィールド・アース』(Battlefield Earth)
・2000年『ミッション・トゥ・マーズ』(Mission to Mars)
・2000年『ピッチブラック』(Pitch Black)
・2000年『X-メン』(X-Men)
・2001年『A.I.』(A.I.: Artificial Intelligence)
・2001年『エボリューション』(Evolution)
・2001年『ゴースト・オブ・マーズ』(Ghosts of Mars)
・2001年『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(Planet of the Apes)
・2002年『リベリオン』(Equilibrium)
・2002年『マイノリティ・リポート』(Minority Report)
・2002年『バイオハザード』(Resident Evil)
・2002年『ソラリス』(Solaris)
・2003年『ザ・コア』(The Core)
・2003年『マトリックス リローデッド』(The Matrix Reloaded)
・2003年『マトリックス レボリューションズ』(The Matrix Revolutions)
・2004年『エイリアンVSプレデター』(Alien vs. Predator)
・2004年『リディック』(The Chronicles of Riddick)
・2004年『アイ,ロボット』(I, Robot)
・2004年『サンダーバード』(Thunderbirds)
・2005年『イーオン・フラックス』(Æon Flux)
・2005年『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』(Fantastic Four)
・2005年『銀河ヒッチハイク・ガイド』(The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy)
・2005年『宇宙戦争』(War of the Worlds)


マトリックス レザレクションズ

とうとうマトリックス4こと『マトリックス レザレクションズ』が2021年12月に公開になりますね!予告編を見る限り、今からとっても楽しみです。

予告編に使われている曲が『エンジェル ウォーズ』と同じジェファーソン・エアプレインの「White Rabbit」だ!

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 私も3作連続で観たんです。
    マトリックス・アクションはそのままながら、段々とエンターティメントに走って行くのが、よく分かりました。
    『マッドマックス』と同じ流れだなー、なんて思っちゃいました。
     
    ホントに皆さん、カッコいいですよね!
    ワクワクして何度も観た当時を思い出して、懐かしかったです。

  • 偶然ですが、私もつい最近観ました。
    いやあ、やはりクールにして驚異的、斬新といった感じで
    シビれますねえ。何度も観てんのに…。
    リーブスももちろん、みんなカッコええですな。エージェント
    スミスでさえ。しかしみんな若いなあ。もう15年以上前に
    なるんですねえ…。
     
    ちょっと3作連続で観てしまったんで、続編、特に3つ目は
    難解という印象が残ってしまいましたが、マトリックス
    ワールドを堪能いたしました。

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