『ザ・サスペリア -生贄村の惨劇-』(2013) - Jug Face –

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なんとなく気持ち悪い映画。怖くもないし、それほどグロくもない。話はワケがあるような、無いような、よく分からない「不気味村」系。閉鎖された森の中で進められる生贄と子作りのための儀式的なものがリアルだからなのか..。まぁ元より不気味村ホラーは気持ち悪いのが多いけど。

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■ ザ・サスペリア -生贄村の惨劇- - Jug Face – ■
2013年/アメリカ/82分
監督:チャド・クロウフォード・キンクル
 
出演:
ダニエル・マンチ
ショーン・ブリジャース
ラリー・フェセンデン
ローレン・アシュリー・カーター
ショーン・ヤング

解説:
『隣の家の少女』などを手掛けてきた実力派スタッフが贈る戦慄のホラー。
(TSUTAYA)
 
あらすじ:
森の奥深く、地面に空いた穴を“穴神様”として信仰し、定期的に生贄を捧げる事で人々の暮らしを安定させて頂くと信じている村があった。生贄の指名はトランス状態に陥った男の作る人面壷によって決められる。ある日、作られた人面壷の顔が自分だと知った娘エイダは思わず壷を隠してしまうが、それにより怒りに満ちた“穴神様”は、村の人々を襲い始める ―


Jug_Face_19オープニングのバックに流れる子供のクレヨン画↑が結構キモカワで、とっても幸先のいい出だしに思えたものの、続く男女のやり取りは微笑ましいとは言い難く、何か薄汚さが。だからこの主役の娘の印象がワルくなってしまって、途中までは誰を中心に見ていいのやら戸惑ってしまった
 
舞台は森の奥深くにある「村」とも言えないほどの小さな集落。
ここの住人は地面に空いた穴を“穴神様”として信仰していて、↑あらすじにある通り、トランス男が集落の誰かに似た人面壷(Jug Face)を作るたびに、その顔の持ち主を生贄として捧げている。具体的にはその穴の縁で当人の首をかっさばき、滴る血を穴に注ぐ。すると穴の底で何かがボコボコっと喜ぶという寸法。
Jug_Face_26けれども、元々人数が少ない集落なのに、そんな事ばっかりしていたら皆居なくなっちゃうのでは?現に作品内の1週間くらいの間に2つ作られていたから。
 
ここに登場するのがもう一つの奇妙な集落の風習。
恐らく「結婚」のことだろうが、ここでは「結合」と呼ぶ。もうその名の通りで子作りのための掛け合わせ。集落の中で家族や村長的な人で勝手に決めてしまう。「明日、誰々と結合が決まったから」てな感じで。
 
主人公の娘エドナはこの「結合」と自分の「人面壷」という2つの試練に襲われる。結合については仕方ない、当たり前と受け入れたけど「人面壷」には我慢できずに思わず隠してしまった。するとどうでしょう。ホントに居るんかいな、と思っていた“穴神様”がお怒りになられ、無差別攻撃に出た。
 
Jug_Face_25攻撃には出るんだけど、この“穴神様”は最後まで姿を現さない。巫女のような力を授かったエドナがトランス状態になり、攻撃の惨状を「見て」しまう。同時に誰かが穴の中でバラバラに。どれもこれもエドナのせいなんですけど。
最初は壷作りの男が壷を無くしたからだと人々に責められるが、直に真実が発覚し、同時にエドナの秘密も暴かれる。そしてラストへ ―
という(案外どうでもいい)展開です。
 
エドナの両親はこの集落の中心らしくよく登場するが、お母さん役の人をどこかで見た、あ~誰だったか?とずっと考えながら見ていて、この記事を書くに当たり判明しました。
ショーン・ヤング
あのショーン・ヤングだった。
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これがまた何とも形容しがたい母親で、集落の掟が第一であり、実の娘であっても掟を破ることは許さない、という役どころ。でも上手いです。ショーン・ヤングの存在感が一番あった。
 
邦題の「ザ・サスペリア」というのに簡単に釣られてしまったわけですが、ショーンママと穴神様は恐ろしい、というのがよく分かった作品でした。ちなみに「サスペリア」の意味は確か「悪魔の囁き」みたいな感じだったかな・・ 違ったかも